南信州のりもの倶楽部♪

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売り物のプライマリキック式中華エンジンを作る その3

2014年09月01日 20時43分14秒 | 輸入横型エンジン編
今日もエンジンの組み立て。
先ずは中華エンジンの要であるオイルポンプの確認。
ここに不具合があると必ずエンジンブローするから、
かなり神経質になって清掃確認をするようにしている。
何せオイルポンプを駆動するギアはプラスチックなため、
コミが噛んでロックしようもんならギアが欠けてオイルポンプが回転しなくなり、
いとも簡単にブローしてしまうのだ。
俺はそんなエンジンは見たことは無いんだけど、
大事な部分である事に違いないから、
もし新品で中華エンジン買ったら必ず確認して、
動きが悪かったらペーパーて慣らすなどして使ってもらいたい。







続いてはシフトフォークとドラムストッパーの調整。
ここの横方向の当たりが強いとシフトが重くなりドラムストッパーが変な位置で止まったりしてギアか抜けたりするから、
ウチでは新品のエンジンでも調整するようにしている。

それとドラムストッパーの形が完全なお星様タイプ。
これ何のエンジンのコピーなんかねぇ。







これがプライマリギア。

キックシャフトが回転するとそれに伴いキックギアの相手が中からせり上がってきて、
そのギアが噛むとプライマリギアがクラッチバスケットを直接回転させるため、
ギアをニュートラルにしなくてもエンジンの始動が出来る。

反面、ミッションのカウンター側のベアリングに負担がかかりやすく、
大排気量になったりあまりの高圧縮にしたり、
またキックで強いケッチンを食らったりするとケースが割れたりする。
125ccくらいならまぁ大丈夫なんだが、
プライマリギアが装置されてるためケースの形が普通のエンジンと変わってて、
ギアの部分が膨らんだ形になっているから、
もしケースが割れたりするともう補修が効かないから諸刃の剣とも言えなくはない。
ケースが割れなくてもプライマリギアが装置されてるカウンターシャフトのベアリングが凄く痛むから、
ベアリングがゴリゴリになったり中華ベアリングだと酷いと砕けたりする。
それにケッチンを食らい続けてるとクランクの芯が狂う可能性があるから、
正しいキック方式を必ず実行してもらいたいね。

正しいキックはまず空キックでピストン位置を圧縮上死点に持ってきて、
そこからしばらく踏んでると圧縮が少し抜けてくるからそこから本キックをする。
圧縮上死点で思い切り蹴るとキックシャフトを曲げるから絶対やらないように。
ヤフオクでキックシャフトが曲がった中華エンジンがやたら出てたけど、
みんな間違ったキックで曲げてしまったんだね。
キックシャフトの交換はケース割らな
いと出来ないから、
くれぐれも間違ったキックをしないようにね。

そんな訳で明日から予定が詰まってるため時間が限られると思うけど、
新しい中華エンジンも買う予定だし仕事早くおわらせよっと。
コメント (4)
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