南信州のりもの倶楽部♪

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売り物のプライマリキック式中華エンジンを作る その4

2014年09月04日 20時37分20秒 | 輸入横型エンジン編
忙しかった…
昨日は酷い二日酔いで全く仕事にならず、
おかげで昨日の深夜と今朝早くから仕事して、やっと解放された。
しかし最近酒に弱くなった気がする。
これを機にやめれれば良いんだけどねぇ。

んで、今日頑張ったおかげでエンジンを組む事が出来た。

クラッチ側なんだけどミッションの調整とかはやってあったから、
2次側のクラッチを組んで軽量フィルターローターを装着すれば、
クラッチ側の組み立てはほぼ終わり。
ジェネレーターローターはまだ付いてないからクランクは軽く回るし、
芯出しもしたからシェイクダウンが楽しみだわ。








ピストンは最初から付いて来た物なんだけど、
この手の中華エンジンは燃焼室が狭すぎるから、
わざわざピストントップを凹まされてるのがほとんどなんだけど、
このエンジンの場合はフラットピストン。

たぶんハイオクにする必要は無いと思うんだけど、
一般的な中華エンジンよりはハイコンプだから面白いと思う。
あとはハイカムとの相性なんだけど、
こればかりは組んでクランク回してみないと分からないけど、
もしかしたらリセスカットが必要かもしれない。







これはヘッドのカム側なんだけど、
この手のエンジンにここに必ずカムが入ってる室内と、
カムチェーントンネルに繋がる空気の通り道があるんだけど、
中華エンジンはこの穴がバリで塞がってるのが多く、
オイルがクランクケースに戻る時に変わりに空気が供給されにくいため、
オイルが戻りにくくなりヘッド内部にオイルが溜まりやすくなる。

中華エンジンのシリンダーの中にはオイルリターンの通路に段付きがある物があるから、
この場合はさらにオイルが戻りにくくなって、
酷い場合はヘッドの内圧が高まって変な所からオイル漏れする場合もある。
中華エンジンはこのようにいたる場所に地雷が仕掛けてあるのだ。

シリンダーのオイルリターンに段付きがある場合、
オイルが通路の中で低い場所から高い場所に登らないと戻れないんだけど、
この穴を塞ぐくらいまで油面が高くなってしまうとオイルが戻れない、なんて事になりかねないんだよね。
だからこの穴をリューターでバリを取ってあげると空気が通りやすくやるから、
ヘッドを取った時はバリを取っておこう。






これがバリを取った状態。
倍近く穴が広がるからオイルが戻りやすくなるし、
エンジン内部の内圧の均一化になるから、
こんな所を気を付けてあげるだけでブリーザーを増やす必要がなくなったりする。
まぁ俺は見た目重視で付けてるんだけどね。







これは中華110ccエンジンのヘッド。
もう悪意を感じるほど塞がってるねぇ。

ちなみに国産のエンジンはバリが無いためこんな所を気にする必要が無いのが良いな。

今俺が使ってるエンジンはこんな事せず組んだし、
さらにシリンダーのオイルリターンに段付きがあるから、
あれだけ気を付けたのにシリンダーとヘッドの間からオイルが少しずつ漏れてくる。
だからヘッドの上側に穴を新設してみた方が
自分のエンジンのは大きなカムベアリングのタイプのだから、
穴が塞がれなくて良いかもしんない。

まぁこんな感じるで変な所に気を付けなきゃいけないのが中華エンジンなんだけど、
トラブルのたびに悩んで解決してスキルが上がっていくから楽しいのかもしれないね。

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