南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

これでいいのか中華110ccエンジン

2014年09月10日 21時41分36秒 | 輸入横型エンジン編
ウチで初期オーバーホールしてる中華110ccエンジンなんだけど、
クラッチ側を点検しててギアをガチャガチャやっていたら、
何でか知らんがギアの入りが凄く渋いし、
変な所で止まったりしてまともにチェンジ出来ない。
ただこのままだと修理は出来ないから、
せっかく組んだ腰上もまたバラしてケース割ってシフトドラムを見てみた。

したら、普通のドラムは溝を削り出しで掘ってあるんだけど、
このドラムは何と鋳物で、溝も鋳抜いて作ってあるからバリは酷いし、
鋳物だから溝が砂型の表面のようにザラザラ。
だから溝の角で引っ掛かってシフトが渋かったみたいだ。

ただ溝のカーブの所だけでも滑らかになってれば問題無いから…







溝をゴム砥石で磨いて対策してみた。

ただ、このまま使ってれば表面は勝手に滑らかにはなるんだけど、
ピンは減るしガタは広がるしで良い事は無い。
無いんだけどエンジン買ったらミッションまでとは言えないから、
せめてドレンボルトを磁石付きのにして使ってもらいたいね。

それとこのエンジンの中古を買ったりしたら、
ここまでオーバーホールするのを覚悟しないと、
まともチェンジ出来ない、なんて事にもなりかねない。
確かにドラムを鋳物で作って表面だけ慣らせば安く済むかもしらんけどさ、
作動に関わる所はしっかりやってもらいたいなぁ。

そんな訳でさっき何とか組み上がったから、これでやっとこのエンジンから解放された。
初期オーバーホールって言ったってまさか全バラするとは思わなかったわ。







今日はオマケにクランクの芯出し。
物はモダンワークスさんで売ってる125cc用の54ミリクランク。

で、計測したらクラッチ側は何と0.005ミリで修正の必要は無し、
ジェネレーター側は0.02ミリのズレと閉じの複合で、
まぁいつものように叩いてズレを修正するんだけど、
このクランクはピンのはめ合わせが国産並みにしっかりしてて、
中華のように簡単に修正出来なかった。
まぁ良い事なんだけどね。

それとウェブが閉じてるのは0.015までは直したんだけど、
まだ修正できるけどクランクって使ってればまた開いてくるから、
これくらいは良いかなぁくらいに思ってやめておいた。
これじゃ芯出しじゃないんだけど、
個人的には少しくらい閉じてるならまぁ良いか、くらいな感じだ。
それにフレの全幅は0.03ミリだし、まだ使用範囲内だ。
って言うか0.1ミリまでは使っても良いって何かの本に書いてあったけど、
コンマ1のズレって相当なもんで目視でフレが分かるから、
ここまで使う人は流石にいないと思うけどね。

とりあえず芯出しは終わりにしといたけど、
まぁ売り物だししっかり芯を出しても良いかもね。
自分のならかなり満足なんだが(笑)

そんな訳でやっと自分のエンジンに手が付けれるんだが、
残念ながらこれから稲刈りでツーリングは無理ってことで、
次のツーリングは凄く先だからゆっくりやって秋が終わり冬が来る、と。

まぁ今年はエンジンネタが山ほどあるから、
また見て下さいな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする