南信州のりもの倶楽部♪

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LIFAN150ccエンジンのオーバーホール その1

2016年11月29日 20時31分16秒 | 1P60エンジン編




今回からはLIFAN150cc、エンジン番号だと1P56系のフルオーバーホール。

で、先に言わせてもらいたいんだけど私はこのエンジンをあまりオススメしていない。
初心者の方だとラフキックで簡単に壊してしまうし、
最悪は右側のクランクケースが割れたり、
もし修理したくてもケースとキックスピンドルはもう部品で買えないため、
新品エンジンを買うしかないと言う困った事になる。

さらにこのエンジンの中古になるともうカケでしかないため、
オーバーホールどころの話ではなくなってしまう訳だが、
使い方がちゃんとしていればそう簡単に壊れるエンジンではないため、
まずは絶対ラフキックはしない。
始動もピストンが圧縮上死点から少し下がったところで軽く踏み下ろせば、
凄く簡単に始動が出来るからこれだけは絶対に守ってほしい。


実はこのエンジンって私もヤフオクで見ていて、
まさかそのエンジンが入庫する事になるとは。

説明文だとギアが飛んだりチェンジが出来ないみたいだが、まぁ何とかなるでしょ。










今回は心配な腰下から始めるんだけど、
まず心配していたプライマリキック系のギアの欠けは無かった。
ラフキックするとこのギアが綺麗に無くなったりしてるのもあるから、
もしキックでの手応えが変な時はクラッチカバーを開けてみてほしいかな。










ギアチェンジでの不具合の原因はシフトドラムストッパーのボルトが緩んでるだけだった。

国産のエンジンの場合だとここにはネジロックしないとダメなんだが、
中華エンジンの場合でも同様にネジロックを塗った方が良いし、
ウチの場合は中強度のネジロックを使っている。

中華エンジンでチェンジでのトラブルの原因のほとんどがシフトドラムストッパー。
シフトダウンで2速が飛んでニュートラルに入っちゃう場合は国産の新品に交換すれば直るよ。










クランクケースの割れは無いからこのエンジンは当たり。
だいたいシフトがおかしいエンジンって値段が安くなる傾向にあるけど、
簡単に直る場合がほとんどだから、
これ系のエンジンはシフトを気にする前にケースやクラッチを心配した方が良い。

まぁ開けてみないと確認出来ないから何とも言えないんだけど。









そんな訳で全バラにしてみたがベッドとシリンダーは全く問題が無くオーバーホールが可能。

ただ、このエンジンにはデイトナさんのミドルウェイトアウターローターが入っていたんだけど、
ローターの締め付けトルクが甘かったみたいで
クランクのキーとローターの中が少し痛んではいたけど使えなくはないレベル。
だからこのままオーバーホールしていく事にする。

しかしこのエンジンってミドルウェイトが入って18000円だったって事。
もしエンジンがオシャカでも部品取りエンジンとアウターローターを買ったと思えば安いもんだ(笑)


コメント (2)
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