まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

錯乱ゲーム

2006-09-26 | 欧米のドラマ
 ああ~今日もまた、異常な人にネチネチとからまれて、往生参った...
 怖かった~!酔っ払ってるのか、目が真っ赤&すわってて、言動が支離滅裂。ぜんぜん話にならない。理路整然と言い返せば、きっと火に油を注ぐことに。なので、理不尽さと屈辱に耐えながら、ひたすら低姿勢な私。スーツ姿のいい年した男性なのに、何でこんな子供じみたことしてるんだろう。家族が見たら、泣くよ...
 おぢさん、よっぽど日常でストレスや鬱屈がたまってるのかなあ。そう思うと、怒りより可哀想になる。でも、私に八つ当たりしないで下さい...
 ナメられやすい顔してる私が悪いのかも。いい年して、軽く見られる自分が情けない。
 俺だったら、殴ってたかも!と言う後輩。殴るのは簡単だよ...ああ簡単に生きたい...
 
 「トム・ハンクスの大迷宮」
 トム・ハンクスが、デビューして間もない頃に主演した、カナダのTV映画。
 タイトルや日本版のビデオジャケットから、勝手に「グーニーズ」みたいな楽しいアドベンチャー映画かな、と思い込んでましたが、とんでもありませんでした。かなり狂ってる悲惨な内容に、ビツクリ!
 ゲームのやりすぎで、学業に支障をきたしたトム・ハンクス扮する主人公が、転学先の大学でできた友人たちと、再びゲームにハマってしまい、やがてゲームの世界と現実の区別ができなくなって、狂気へ落ちてゆく...
 ゲームといっても、TVやPCではなく、TRPG(テーブルトークRPG)というロールプレイングゲーム。私はゲームに関しては、とんと無知&無関心なので、よく分からないのですが、昔アメリカでは異常なブームになって、社会問題化したとか。それに警鐘を鳴らす目的で作られた映画らしい。
 日本でも、少年による凶悪犯罪が起こると、ゲームによる悪影響のせいだ、とワイドショーで言われますが...ゲームって、怖いんですね。シンナーや麻薬みたいに、脳みそを壊してしまうのでしょうか。確かに、甥がやってるゲームを見てると、残酷な描写に目を覆いたくなることもあります。
 トム・ハンクス、わ、若いっ!そして、か、可愛い!「ビッグ」より前だから、ほんと今とは別人のような、ほっそりした体型&繊細そうな童顔!息子のコリンは可愛いけどハンサムではない。でも若い頃のトムは、かなりイケメン!ほんと、カッコカワイイ!
 でも、この作品のトムは、イっちゃってて、笑えると同時に、き○がい演技が怖いです。
 現実が見えなくなって、幻覚・幻聴に悩まされているうちに、すっかりLOTR系ファンタジーアドベンチャーなロールプレイングゲーム世界の住人に。私は聖者、二つの塔を探さねば...と、虚ろな表情でN.Y.を徘徊。強盗がモンスターに見えて魔法で退治しようとしたり、地下鉄の浮浪者がフランス王に見えて拝謁のポーズをしたり。で、たどり着くのは、確かに二つの塔な、今は亡き世界貿易センタービルだった...
 ラストの、心が異界へイってしまったトムの、子供のようにピュアな表情の発狂ぶりは、「殺意の夏」のアジャ様も真っ青な哀しさ、やるせなさ。
 こんなん、ありえな~い!とは嘲笑できないかも。私だって、年齢詐称してるうちに、ホントにそう思い込んでしまってる危険な瞬間がある...
 
コメント
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