まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ちょいワル刑事コリン

2006-09-04 | 北米映画 00~07
 週末に、仕事で急遽、大阪へ赴きました。
 用事をチャッチャと手際よく済ませると、帰りの新幹線出発時間まで、ちょっと時間が。大学時代の旧友に連絡するにも、京都へ寄ってみるにも、いきなりだし時間がないし、結局ひとりでブラブラすることに。
 京都で送った大学時代は、ほとんど大阪には足を向けなかった私。もっと遊びに来れば良かったなあ。
 ちょうど「マイアミ・バイス」の劇場招待券を持ってたので、イーマにある梅田ブルグで観ることに。
 映画を観て軽く食事を済ませたら、ちょうどいい時間に。私が関西に住んでいた時にはなかった店とか、いろいろあるみたいなので、今度はゆっくり再訪したいです。

 「マイアミ・バイス」
 80年代に大人気だったTVシリーズ「マイアミ・バイス」。私は未見だったので、このリメイク版の映画を、先入観なしに鑑賞することができました。
 面白かった!最初から、グイグイ引き込まれる!マイアミや南米の、妖しい熱気を帯びたサスペンスフル&スピーディな展開、そしてスタイリッシュな映像やアクションが、ダレることなく最後まで引っ張ってくれます。
 「ヒート」や「インサイダー」「コラテラル」など、おとこ映画の名手マイケル・マン監督らしい、男たちの熱い死闘に胸キュン&ワクワク♪マン監督お得意の、ビデオ撮影的な映像がリアル。日本のTV番組でもよくある、“潜入!警察24時間密着!”みたいな。
 主演の刑事コンビ、コリン・ファレル&ジェイミー・フォックスが、そろいもそろって、まさに雄♂!って感じ。
 ヤワな優男やジャリばかり、最近もてはやされているので、いかついコワモテでアダルティな野獣っぽい二人が、何だか新鮮で魅力的に見えました。
 一見、めちゃくちゃガラ悪!な二人だけど、中身は超真面目でストイック。命がけで危険な職務を遂行する姿は、まさに刑事の鑑。あんな、命が幾つあっても足りなさそうな仕事してちゃ、結婚も恋愛もできないよなあ。単に金が欲しいだけなら、薄給な警察より、ホントにマフィアの運び屋になったほうが、ガッポリ儲けられるだろうし、そうできる頭脳や豪胆さも備わってるのに、ミイラとりがミイラにならないのは、単に正義感が強いだけとは思えない。死と隣あわせな危険が快感なのでは?
 てっきり、あぶない刑事みたいな、丁々発止なヤリトリの、軽~い内容かと思ってたので、シリアスでヘヴィな激闘にビツクリ。コリンもジェイミーも、ほとんど笑顔を見せません。チャラチャラしたところなど皆無な硬派さが、so cool!
 キャストクレジットは、やっぱオスカー俳優のジェイミーが上ですが、役的には、コリンのほうが美味しい。
 コリン、前は猿みたいだったけど、この映画ではゴリラ化してます。コリ吉じゃなくて、ゴリ蔵って感じ。コリンって私生活では、おバカなヤンチャ坊主ってイメージですが、映画では真面目で純粋な熱血漢って役が多いし、似合ってる。今回も、一途なキャラ&つぶらな瞳が可愛い。ムッチムチなガタイも、セクシイ!
 コリンと恋に落ちるマフィアの女の役が、コン・リーという意表を突いたキャスティングに、唸らされます。ラテンの美人女優だと、ありきたりで面白くなかったでしょう。マン監督は、以前からコン・リーの大ファンだったとか。アジア随一の大女優コン・リーが、さすがの貫禄&色香で、コリンを圧倒!
 ワル&大人ぶってるコリンだけど、コン・リーの前では、可愛い若造って感じ。チンピラな格好のコリンと、タイトなスーツ姿の時のコン・リーは、まるで不良生徒と女教師みたいです。普段は冷たい無表情だけど、コリンには笑顔を見せるコン・リー。まさに、年下の男にメロリンキューなツンデレ女!ああ~私も、コリンとランバダ踊りたい~!
 コン・リーやチャン・ツイイーって、女らしい外見とは裏腹の、性格と芯がキツ~い感じが魅惑的で強烈です。日本の女優は、薄くて弱い。だから、ハリウッドからお呼びがかからないのかな?
 
コメント
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