「この映画がすごい!」最新号で、初めてエディソン・チャンの流出された猥褻写真を見ました。噂には聞いてたけど...うわあ、エゲツなあ~!思ってた以上に最悪最低でした。
他の華流スターと違い、エディソン・チャンには魅力を感じなかった、というか、何か胡散臭いものを感じていた私。今回のことで初めて自分に男を見る目があった、と我ながら感心しちゃったよ。無意識のうちに、卑しさや邪悪なものを嗅ぎ取ってたのかな。
あんな写真を撮って保管する男も下劣ですが、撮らせる女も異常なまでに無分別ですよねえ。ほんと、親が見たらショック死ものな破廉恥さだもん。スターだって人間、淫らな欲望もあろう。でも、ファンの夢を壊すようなことするのは、スター失格ですよねえ。別にお堅い常識人じゃなくても、不快になる痴男痴女たちです。でもまあ、つくづく思った。いくら好きな男に頼まれても、絶対あんな写真を撮らせてはいけません!
本人たちは自業自得でも、周りの人が蒙ってる迷惑や屈辱を思うと、ほんと気の毒。特に、ニコラス・ツェーが可哀想。そりゃ、あの女房がニコしか男を知らないなんて、誰も思ってないけど...あんな写真を見せられたら、百年の恋も永遠の愛も冷めるよなあ、私がニコだったら。いくらなんでも、ふしだらすぎる。
とか言いつつ、ダミアンの全裸写真を撮ったらホモ雑誌とかに売れるかしらん?なんて、最低最悪なことをチョコッとだけ考えてしまった私です...
「私たちの幸せな時間」
残虐な強盗殺人を犯し、死刑囚となった青年ユンス。心に深い傷を抱え、何度も自殺を試みた女ユジュン。絶望の淵にいた二人は、拘置所の面会室で木曜日の三時間だけ過ごす“幸せな時間”で、静かに救いと愛を育むが...
すごく重たく悲しく、そして美しい映画でした。死刑の是非と、赦しについて考えさせられます。
ユンスのように、悲惨で劣悪な環境で生まれ育ち、そのせいで愛情や社会通念が欠落してしまい、恐ろしい殺人を犯してしまった死刑囚は、日本にも多い。生まれながらに悪人・犯罪者なんていない、みんなまっさらで生まれてくる、と私は信じています。もうちょっと周囲の大人が、社会が、早く救いの差し伸べていたら...と、幼いユンスと彼の弟を見ていて悲しくも悔しい思いがどうしようもなかった。くだらないことに無駄使いする税金を、ああいう子供たちのために少しでも回してあげて!と切に願います。
神も仏もない人生に、心が荒んでしまうのも無理はない。けど、だからといって人を殺していいはずはない。ユンスのやったことは、万死に値します。被害者や遺族の気持ちを思うと、可哀想な子だから、反省してるからと赦すことは、とてもできない。かといって、ユンスを死刑にすればそれで救われるのか...そう考えると、安易に死刑存置!死刑廃止!と白と黒をはっきり分けるような意見は、どうしても私は言えません。
この映画は、もちろん死刑が重大なテーマなのですが、もうひとつ、人間の贖罪と魂の救済についても、心の琴線に触れる描き方をしていて、深い余韻を残します。赦しと救い、というのは、かなりキリスト教的ですが、宗教に関係なく、人間なら与え求めずにはいられないものなのでは。
真っ暗闇の中で光を見つけ、生きる歓びと幸福を得るためには、自分の命を引き換えにしなければならなかったユンス。生きるためではなく、死ぬために清らかに生まれ変わる彼の姿が、本当に美しく悲しいです。どうしてこんな運命に...と、私なら神様を信じるどころか、返って呪うかも。
幼少時代とか殺人の真相とか、ユンスのキャラを必要以上に哀れなものに仕立てたきらいがあり、お涙ちょうだいっぽくて少し興ざめ。あそこまで観客の同情を買うキャラにしたら、いちばん哀れむべきなのは被害者と遺族だということを忘れそうになります。
ユンス役のカン・ドンウォンが、期待以上に素晴らしかったです。可愛いアイドル俳優と思ってた彼が、こんなに秀逸な演技を見せてくれるとは、ほんと想定外でした。絶望と希望、死と生の狭間で苦しみ揺れる心を、いかにも大熱演!ではない、抑制の効いた繊細さで表現していたのが良かったです。死を受容しつつ、やはり恐怖で怯えるラストの生々しい死刑執行シーンは、冷血な私の涙腺を緩ませる名演でした。ユジョンをヌナ(ねえさん)!と泣きながら呼ぶ表情、胸が痛みました。
カンちゃんって、小栗旬と同じで、イケメンというより、どっちかといえば個性派ですよね。キレイに見える時と、ブチャイクに見える時のギャップが面白い俳優です。まあ、同じブチャイクモードに入ってる時でも、オグリンはマジでヘンな顔なブチャイクですが、カンちゃんの場合はブチャイクでも可愛いんだけどね。それにしてもカンちゃん、やっぱデカいですねえ!ほとんどガリバー状態。今まではほっそりスマートに見えた長身ですが、今回はヌオ~っと威圧感があって、最初は怖い殺人犯のムードをよく出していたのが、とても印象的でした。
ユジュン役のイ・ナヨン、暗いけど気性の激しいトラウマ不思議ちゃん女って、「アイルランド」のジュンアと同じようなヒロインですね。はじめは、何なのこの女!?と、その身勝手な自暴自棄さにムカつくけど、彼女が心を病んでしまった理由を知ると、無理もないと同情せずにはいられません。私なら、あんな母親絶対赦さないよ!ユジュンの赦すことで再生する姿も、ユンスの救済される魂同様、悲しくも感動的です。イ・ナヨンの暗い美貌が、悲痛で激烈なトラウマに合っています。
プラトニックなどという生ぬるい、陳腐な響きのする表現では言い表せない、魂が触れ合うような清冽で美しすぎる精神的な愛って、やはりこういう過酷な試練の中でしか生じ得ないんだろうなあ。それを知らずに生きることは、幸せなのかもしれません。
脇役も、いろんな韓国映画&ドラマでよく見る顔ぶれ。ユジュンの伯母のシスター・モニカは、「アイルランド」や「キツネちゃん、何しているの?」のオモニ。優しい刑務官も、どこかで見たことがあるおじさん。
韓国の死刑囚の生活環境なども、とても興味深かったです。娑婆とはほとんど隔絶されてる日本と比べると、かなり寛大かつオープン?
シリアスで暗い役も悪くないけど、「1%の奇跡」や「オオカミの誘惑」の可愛いカンちゃんもチョア
他の華流スターと違い、エディソン・チャンには魅力を感じなかった、というか、何か胡散臭いものを感じていた私。今回のことで初めて自分に男を見る目があった、と我ながら感心しちゃったよ。無意識のうちに、卑しさや邪悪なものを嗅ぎ取ってたのかな。
あんな写真を撮って保管する男も下劣ですが、撮らせる女も異常なまでに無分別ですよねえ。ほんと、親が見たらショック死ものな破廉恥さだもん。スターだって人間、淫らな欲望もあろう。でも、ファンの夢を壊すようなことするのは、スター失格ですよねえ。別にお堅い常識人じゃなくても、不快になる痴男痴女たちです。でもまあ、つくづく思った。いくら好きな男に頼まれても、絶対あんな写真を撮らせてはいけません!
本人たちは自業自得でも、周りの人が蒙ってる迷惑や屈辱を思うと、ほんと気の毒。特に、ニコラス・ツェーが可哀想。そりゃ、あの女房がニコしか男を知らないなんて、誰も思ってないけど...あんな写真を見せられたら、百年の恋も永遠の愛も冷めるよなあ、私がニコだったら。いくらなんでも、ふしだらすぎる。
とか言いつつ、ダミアンの全裸写真を撮ったらホモ雑誌とかに売れるかしらん?なんて、最低最悪なことをチョコッとだけ考えてしまった私です...
「私たちの幸せな時間」
残虐な強盗殺人を犯し、死刑囚となった青年ユンス。心に深い傷を抱え、何度も自殺を試みた女ユジュン。絶望の淵にいた二人は、拘置所の面会室で木曜日の三時間だけ過ごす“幸せな時間”で、静かに救いと愛を育むが...
すごく重たく悲しく、そして美しい映画でした。死刑の是非と、赦しについて考えさせられます。
ユンスのように、悲惨で劣悪な環境で生まれ育ち、そのせいで愛情や社会通念が欠落してしまい、恐ろしい殺人を犯してしまった死刑囚は、日本にも多い。生まれながらに悪人・犯罪者なんていない、みんなまっさらで生まれてくる、と私は信じています。もうちょっと周囲の大人が、社会が、早く救いの差し伸べていたら...と、幼いユンスと彼の弟を見ていて悲しくも悔しい思いがどうしようもなかった。くだらないことに無駄使いする税金を、ああいう子供たちのために少しでも回してあげて!と切に願います。
神も仏もない人生に、心が荒んでしまうのも無理はない。けど、だからといって人を殺していいはずはない。ユンスのやったことは、万死に値します。被害者や遺族の気持ちを思うと、可哀想な子だから、反省してるからと赦すことは、とてもできない。かといって、ユンスを死刑にすればそれで救われるのか...そう考えると、安易に死刑存置!死刑廃止!と白と黒をはっきり分けるような意見は、どうしても私は言えません。
この映画は、もちろん死刑が重大なテーマなのですが、もうひとつ、人間の贖罪と魂の救済についても、心の琴線に触れる描き方をしていて、深い余韻を残します。赦しと救い、というのは、かなりキリスト教的ですが、宗教に関係なく、人間なら与え求めずにはいられないものなのでは。
真っ暗闇の中で光を見つけ、生きる歓びと幸福を得るためには、自分の命を引き換えにしなければならなかったユンス。生きるためではなく、死ぬために清らかに生まれ変わる彼の姿が、本当に美しく悲しいです。どうしてこんな運命に...と、私なら神様を信じるどころか、返って呪うかも。
幼少時代とか殺人の真相とか、ユンスのキャラを必要以上に哀れなものに仕立てたきらいがあり、お涙ちょうだいっぽくて少し興ざめ。あそこまで観客の同情を買うキャラにしたら、いちばん哀れむべきなのは被害者と遺族だということを忘れそうになります。
ユンス役のカン・ドンウォンが、期待以上に素晴らしかったです。可愛いアイドル俳優と思ってた彼が、こんなに秀逸な演技を見せてくれるとは、ほんと想定外でした。絶望と希望、死と生の狭間で苦しみ揺れる心を、いかにも大熱演!ではない、抑制の効いた繊細さで表現していたのが良かったです。死を受容しつつ、やはり恐怖で怯えるラストの生々しい死刑執行シーンは、冷血な私の涙腺を緩ませる名演でした。ユジョンをヌナ(ねえさん)!と泣きながら呼ぶ表情、胸が痛みました。
カンちゃんって、小栗旬と同じで、イケメンというより、どっちかといえば個性派ですよね。キレイに見える時と、ブチャイクに見える時のギャップが面白い俳優です。まあ、同じブチャイクモードに入ってる時でも、オグリンはマジでヘンな顔なブチャイクですが、カンちゃんの場合はブチャイクでも可愛いんだけどね。それにしてもカンちゃん、やっぱデカいですねえ!ほとんどガリバー状態。今まではほっそりスマートに見えた長身ですが、今回はヌオ~っと威圧感があって、最初は怖い殺人犯のムードをよく出していたのが、とても印象的でした。
ユジュン役のイ・ナヨン、暗いけど気性の激しいトラウマ不思議ちゃん女って、「アイルランド」のジュンアと同じようなヒロインですね。はじめは、何なのこの女!?と、その身勝手な自暴自棄さにムカつくけど、彼女が心を病んでしまった理由を知ると、無理もないと同情せずにはいられません。私なら、あんな母親絶対赦さないよ!ユジュンの赦すことで再生する姿も、ユンスの救済される魂同様、悲しくも感動的です。イ・ナヨンの暗い美貌が、悲痛で激烈なトラウマに合っています。
プラトニックなどという生ぬるい、陳腐な響きのする表現では言い表せない、魂が触れ合うような清冽で美しすぎる精神的な愛って、やはりこういう過酷な試練の中でしか生じ得ないんだろうなあ。それを知らずに生きることは、幸せなのかもしれません。
脇役も、いろんな韓国映画&ドラマでよく見る顔ぶれ。ユジュンの伯母のシスター・モニカは、「アイルランド」や「キツネちゃん、何しているの?」のオモニ。優しい刑務官も、どこかで見たことがあるおじさん。
韓国の死刑囚の生活環境なども、とても興味深かったです。娑婆とはほとんど隔絶されてる日本と比べると、かなり寛大かつオープン?
シリアスで暗い役も悪くないけど、「1%の奇跡」や「オオカミの誘惑」の可愛いカンちゃんもチョア