まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

タイムショックな刺激が欲しい

2009-02-13 | 日本映画
 自室と台所で水栽培してたヒヤシンスが、もう咲いちゃいました。すごい濃密な芳香!無味乾燥なmy roomでも、瞳を閉じるとお花畑にいるような感覚に誘われます。
  
 春も近いなあ。私自身も、春の花のようにパっと咲いてパッと散りたいものです。枯れ木に花は咲かねーよって?ほっといて!(涙)

 最近、ちょっと古い50~80年代の邦画ばかり観てます。
 お松の独り懐かし邦画映画祭①
 「わたしを深く埋めて」
 弁護士の中部が旅行から東京の自室に戻ると、泥酔状態の見知らぬ女が。彼女をタクシーに乗せて追い返す中部だが、女は不審死を遂げる。警察から容疑者扱いを受けた中部は、死んだ女が自分の親友・芥川と関わりがあると知る。芥川と離婚調停中の妻・千津と、中部は想いを寄せ合っていた...
 原作は、アメリカのミステリ小説。日本の2時間サスペンスに、ピストルの撃ち合いが出てきたり、美女たちが主人公を誘惑したりするなど、ハリウッド映画のノリが加えられた和洋折衷?な映画。
 酔っ払い女(ミッチー、という名前が笑える)の死は、ある遺産相続に絡んでの犯罪であり、じゃんじゃか連続殺人が起こった(いったい何人死んだんだ?!)末、犯人は...と思いきや、実は全く関係のない別の犯罪が重なっていた、という意外な真相に驚かれる、はずなんですけど、この人がこんな役で終わるわけはない!真犯人を演じてる人が怪しすぎる!ので、驚愕のドンデン返しではなく、やっぱりね、な事件解決に苦笑。それにしても。ラストの犯人の告白が、はぁ?!って感じです。金欲しさに人を殺しまくっておいて、何言ってんの?!と呆れ返ってしまいます。無理やりメロドラマな悲劇にしてるので、興ざめ。
 二転三転する展開は、なかなか面白いです。次から次に怪しい連中が出てきて楽しい。あと、60年代の東京の盛り場やファッションも興味深いです。
 中部役は故・田宮二郎。彼の作品、初めて観ました。男らしくて長身でダンディで、カッコよかったです。ピンチに陥っても危機に遭遇しても、余裕で平然としてるところがスゴい。ちょっと飄々としててキザな男を、軽妙に演じてました。迫ってくる女たちへのあしらいが愉快。気になったのが、やたら不法侵入される中部の部屋。鍵かけても意味ないじゃん。弁護士のくせに無用心すぎ。あんなマンション住みたくないなあ。
 千津役は、若尾文子。若い頃の彼女、美人というより可愛い?可愛いけど、淫蕩な妖しさがあって、見るからにフツーじゃない。魅惑的なファムファタール女優です。
 遺産相続人の女の子役で、ギャル(!)の頃の江波杏子が。彼女の60年代ガールファッション(フレアスカートとか)が可愛かったです。
 
コメント (2)
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