まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

慰めよりKISSが欲しい

2009-02-24 | イギリス、アイルランド映画
 「慰めの報酬」
 007最新作、遅ればせながら鑑賞♪
 愛する女を喪ったジェームズ・ボンドは、彼女の背後にいたミスター・ホワイトを捕らえ、謎の人物ドミニク・グリーンが率いる悪の組織の存在を知る。ボンドは新たな闘いに身を投じることに...
 前回の「カジノ・ロワイヤル」同様、面白かったです。エキサイティングでド迫力のアクションが、これでもか!と連打されるので、ぜんぜん退屈しません。ダレない映画って、やっぱいいですね。ただ、アクションも怒涛のツルベ打ちすぎると、ワンパターンだなあ、とか、話ほとんどないじゃん、みたいな物足りなさも否めませんが。
 惜しみなく爆破・破壊される建物、車や船。ヨーロッパの古都や南米のリゾート地でロケなど、前作以上に金かけてるよなあと感嘆。ボンドが瞬間移動のごとく飛び回る世界各国の景勝地も、このシリーズの魅力です。それにしても、その町に住む一般人は、大迷惑ですよねえ。ボンドが来たら、必ずメチャクチャな破壊行為があるし。英国諜報部は、ちゃんと弁償してくれるのかしらん?ボンド、日本には来ないでね♪
 今回のボンド、ちょっと私怨が絡んでるせいか、諜報活動そっちのけで悪人をブっ殺しまくり。かなり暴走してます。敵だけでなく、味方まで次々と冥土送りにしてしまうボンド、まさに魔性の男(単なる疫病神?)!
 ボンド役のダニエル・クレイグが、今回もカッチョE~
 
 クールで硬派で知的で強靭で、なおかつストイック。スパイといふは死ぬ事と見附けたり、みたいな風情が日本の侍っぽくて素敵。今までのボンドって、何だかチャラチャラしてて脂ギッシュな金持ちの遊び人オヤヂっぽかったので、あまり好きじゃなかったのですが、ダニクレのボンドは歴代のボンドと違って、極力ユーモアや洒脱感を排除した、真面目で厳粛で骨太な、まさに闘う漢(おとこ)ってキャラなので好きです。
 ダニクレのボンドは、あまり銃や秘密兵器に頼らず、おのれの肉体で闘う武闘派なところが最大の魅力かも。上映前に、小栗旬主演の「クローズ2」の予告編があったのですが、わらわら出てくる不良少年たちがダニクレに比べると笑えるほど弱っちく見えた。あんなジャリどもが束になってかかっても、ダニクレには勝てそうにありません。ともあれ、今回も血泥で汚れた満身創痍、カラダを張りまくったボンドの肉弾戦が見事です。ただ、別に手を抜いたわけではないだろうけど、前回のほうが壮絶で強烈だったような気もするが...
 あと、ダニエル・クレイグって007じゃない時もそうですが、すごくオシャレなんですよね。スーツ姿は言うまでもなく、カジュアルなファッションでもエレガント。彼、柔道とか空手の胴衣も似合いそう。なので、決して美男ではない猿顔なのに、すごく男前に見える。ジョニーやブラピは超男前ですが、とても洗練されているとは言えず、やっぱアメリカの田舎くささがあるもんね。
 ダニクレのもうひとつの必殺武器といえば、そう、マッチョな肉体美。抱いて~!ですが、今回はホテルのシーンでチョコっとだけ脱ぎ。これは確実に、サービスの低下!前回は、水着やラブシーンだけでなく、全裸の拷問シーンまで披露したのに。今回は、ファンがうるさいから一応脱いでやったよ!みたいな。脱ぎ惜しみ始めたかダニクレ...
 ボンドガール役のオルガ・キュリレンコは、「蛇男」の時も思ったけど、ゼタ姐さんを可愛くした感じ?ソフィー・マルソーをほっそりさせた感じにも見えた。ボンドとは兄妹みたいなムードで、従来のボンドガールの役目・務めである甘いアヴァンチュールな展開はなし。
 
 悪人ドミニク・グリーン役が、フランスの個性派人気俳優マチュー・アマルリック、というのがユニークな人選。マチュアマの英語を初めて聞けたのも収穫。キャラは悪党ですが、見た目はそんなに極悪っぽくなくて、何か可愛かった。あの大きなドングリ目がキュート。
 M役のジュディ・デンチ、相変わらずの貫禄と威厳。彼女の前だと、ダニクレも新米社員に見える。まあ、誰でもデンチ女史の前ではそうなるだろうけど。それにしてもMって、ほとんど007のヒロインになってるような?そのうちボンドガールみたいに水着にもなりそうで怖い...
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする