ジェフ・ブリッジスのアカデミー賞受賞以上に嬉しかったのは、私の女神さまイザベル・アジャーニのセザール賞獲得。「ポゼッション」「殺意の夏」「カミーユ・クローデル」「王妃マルゴ」に続く、何と5度目!の快挙。ご自身の持っていた最多受賞記録を、五十路半ばで更新したアジャ様です授賞式での感極まった彼女の涙が印象的でした。
マリオン・コティアール『おめでとうございます♪(よかったわね、おばさん!でも私と違って、もうオスカーは無理だろうけど)』
イザベル・アジャーニ『ありがとう♪(いい気になってんじゃないわよ、小娘!私とは格が違うってこと、いつか思い知らせてあげる)』
イザベルは、その美貌といい演技といい、特別な土壌でしか咲けない稀少で美しくナイーブな花のような女優。ゆえに、どこにでも生える雑草みたいに元気で便利な女優と違い、どうしても出演作が限られてしまいます。ファンとしては寂しいけど、そのぶん、映画に出てくれた時の喜びと期待は大きい。そして、いざ重い腰を上げて取り組んだ映画の中の彼女には、他の女優では得られぬ感動と衝撃が。
久々に銀幕へと復帰した受賞作“La journée de la jupe(スカートの日)”では、公立学校の女教師という彼女にしては珍しい役。でも、彼女といえばの狂いっぷりは今回も見ごたえありそうです。これは日本公開されると思うので、楽しみですね♪
「築城せよ!」
愛知県の田舎町猿投。町興しのために城の復元を望む人々と、工場を建てて雇用拡大を目指す行政が対立する中、400年前に無念の死を遂げた戦国武将・恩大寺の霊が、公務員の青年石崎にとり憑く。恩大寺は城を築くよう町興し派の町民に号令するが...
侍が現代に現れて大騒ぎ、なパターンのコメディは、わりと使い古されたネタですが、この映画の見どころはそこではなく、ダンボールで城を築くという奇想天外さにあります。内容的には、夏休みにNHKでやりそうなドラマっぽかった。製作は、愛知工業大学だとか。ダンボールで城は築けるか?という大学生の実験風景を追った感じ。子供と一緒に観たい楽しい映画でした。
ダンボールで城~?と半信半疑でしたが、天守閣に宴席場に鯱と、立派な城が完成して吃驚。ほんとに住めそう。ホームレスの人たちがダンボールを重宝してるのも納得。そのうちダンボールの家に住まなきゃならなくなるかも、な人には大いに参考になる映画です
ベタだけど、結構笑えるシーンも多かったです。恩大寺が臣下を従えて馬で商店街を駆け抜け、町役場にまで乗馬のまま乱入するところとか。大して驚きも怖がりもせず、楽しそうに恩大寺に協力する町民たちも、何かトボけてて笑えます。
恩大寺がなぜ築城に執念を燃やすのかが、ちょっと???生前、築城に執心するあまりに妻子も失い自分も破滅したはずなのに。でも結果的には現代のダンボール築城が、これもベタな展開だけど町民と行政の間に和平をもたらしたので、めでたしめでたしでしたが。ダンボールの城が落城?するシーン、ああ~もったいない!と思いつつ、なかなかドラマティックで美しかったです。
石崎&恩大寺役、ラブりんこと片岡愛之助が、めっちゃカッコカワイかったです♪
若い歌舞伎役者って、ぶっちゃけ苦手な人が多い。歌舞伎関係って、そんなに特別で偉いの?と鼻白んでしまう、まるで自分が王侯貴族だとでも勘違いしてそうなところが、いかがなものか。何より、顔が全然イケてないじゃん!例外は、エビゾーとラブりん。エビゾーはエロい男前だから。ラブりんは優しそうで可愛いから。
ラブりん、優しそうだけど豪壮で威厳と風格がある戦国武将を、カッコよく演じてました。声がきれいで、さすが舞台で鍛えてだけあるな~と感嘆。歌舞伎調の演技が、いい感じに浮いててコミカルな風味を出してました。あんな殿のお手つき女中になりたい~!テレビや映画の時代劇に、もっと出演してラブりん!
恩大寺のラブりんも素敵でしたが、石崎の時の彼はもっと萌え~
豆腐屋の息子で役場の職員、石崎。スチュワーデス物語の堀ちえみも呆れるドヂでノロマな亀。あまりのドヂっぷりは、『わざとやってんじゃないの?!』と女上司に言わしめるほど。よくこんな男が公務員になれたなあ。石崎のラブりん、恩大寺とは別人なオドオドしたマヌケぶりが笑えて可愛いです。ラスト、恩大寺が去って元に戻り、子供にモノを投げつけられたり下半身をダンボールで隠してオロオロしたりな姿もアホで可愛かった。ラブりん、現代劇のラブコメとかもイケるんじゃないの?
恩大寺に協力する女子大生役、海老瀬はなは辺見えみりを美人にした感じ?江守徹や阿藤快などベテランも好演。石崎の女上司役、ふせえりが珍妙でした。
落城後のダンボール、あれはいったどうやって処分するんだろう...
↑DVD特典映像で観ることができた舞台あいさつのラブりん。おちゃめで優しそうな男性って感じでした。関西弁も可愛かった。彼、な怪やキム・タコと同い年なんですよね。落ち着いてますね。まあ、それが当然な年齢ではあるけど
マリオン・コティアール『おめでとうございます♪(よかったわね、おばさん!でも私と違って、もうオスカーは無理だろうけど)』
イザベル・アジャーニ『ありがとう♪(いい気になってんじゃないわよ、小娘!私とは格が違うってこと、いつか思い知らせてあげる)』
イザベルは、その美貌といい演技といい、特別な土壌でしか咲けない稀少で美しくナイーブな花のような女優。ゆえに、どこにでも生える雑草みたいに元気で便利な女優と違い、どうしても出演作が限られてしまいます。ファンとしては寂しいけど、そのぶん、映画に出てくれた時の喜びと期待は大きい。そして、いざ重い腰を上げて取り組んだ映画の中の彼女には、他の女優では得られぬ感動と衝撃が。
久々に銀幕へと復帰した受賞作“La journée de la jupe(スカートの日)”では、公立学校の女教師という彼女にしては珍しい役。でも、彼女といえばの狂いっぷりは今回も見ごたえありそうです。これは日本公開されると思うので、楽しみですね♪
「築城せよ!」
愛知県の田舎町猿投。町興しのために城の復元を望む人々と、工場を建てて雇用拡大を目指す行政が対立する中、400年前に無念の死を遂げた戦国武将・恩大寺の霊が、公務員の青年石崎にとり憑く。恩大寺は城を築くよう町興し派の町民に号令するが...
侍が現代に現れて大騒ぎ、なパターンのコメディは、わりと使い古されたネタですが、この映画の見どころはそこではなく、ダンボールで城を築くという奇想天外さにあります。内容的には、夏休みにNHKでやりそうなドラマっぽかった。製作は、愛知工業大学だとか。ダンボールで城は築けるか?という大学生の実験風景を追った感じ。子供と一緒に観たい楽しい映画でした。
ダンボールで城~?と半信半疑でしたが、天守閣に宴席場に鯱と、立派な城が完成して吃驚。ほんとに住めそう。ホームレスの人たちがダンボールを重宝してるのも納得。そのうちダンボールの家に住まなきゃならなくなるかも、な人には大いに参考になる映画です
ベタだけど、結構笑えるシーンも多かったです。恩大寺が臣下を従えて馬で商店街を駆け抜け、町役場にまで乗馬のまま乱入するところとか。大して驚きも怖がりもせず、楽しそうに恩大寺に協力する町民たちも、何かトボけてて笑えます。
恩大寺がなぜ築城に執念を燃やすのかが、ちょっと???生前、築城に執心するあまりに妻子も失い自分も破滅したはずなのに。でも結果的には現代のダンボール築城が、これもベタな展開だけど町民と行政の間に和平をもたらしたので、めでたしめでたしでしたが。ダンボールの城が落城?するシーン、ああ~もったいない!と思いつつ、なかなかドラマティックで美しかったです。
石崎&恩大寺役、ラブりんこと片岡愛之助が、めっちゃカッコカワイかったです♪
若い歌舞伎役者って、ぶっちゃけ苦手な人が多い。歌舞伎関係って、そんなに特別で偉いの?と鼻白んでしまう、まるで自分が王侯貴族だとでも勘違いしてそうなところが、いかがなものか。何より、顔が全然イケてないじゃん!例外は、エビゾーとラブりん。エビゾーはエロい男前だから。ラブりんは優しそうで可愛いから。
ラブりん、優しそうだけど豪壮で威厳と風格がある戦国武将を、カッコよく演じてました。声がきれいで、さすが舞台で鍛えてだけあるな~と感嘆。歌舞伎調の演技が、いい感じに浮いててコミカルな風味を出してました。あんな殿のお手つき女中になりたい~!テレビや映画の時代劇に、もっと出演してラブりん!
恩大寺のラブりんも素敵でしたが、石崎の時の彼はもっと萌え~
豆腐屋の息子で役場の職員、石崎。スチュワーデス物語の堀ちえみも呆れるドヂでノロマな亀。あまりのドヂっぷりは、『わざとやってんじゃないの?!』と女上司に言わしめるほど。よくこんな男が公務員になれたなあ。石崎のラブりん、恩大寺とは別人なオドオドしたマヌケぶりが笑えて可愛いです。ラスト、恩大寺が去って元に戻り、子供にモノを投げつけられたり下半身をダンボールで隠してオロオロしたりな姿もアホで可愛かった。ラブりん、現代劇のラブコメとかもイケるんじゃないの?
恩大寺に協力する女子大生役、海老瀬はなは辺見えみりを美人にした感じ?江守徹や阿藤快などベテランも好演。石崎の女上司役、ふせえりが珍妙でした。
落城後のダンボール、あれはいったどうやって処分するんだろう...
↑DVD特典映像で観ることができた舞台あいさつのラブりん。おちゃめで優しそうな男性って感じでした。関西弁も可愛かった。彼、な怪やキム・タコと同い年なんですよね。落ち着いてますね。まあ、それが当然な年齢ではあるけど