車を買って以来、歩いて行ける近くのコンビニでさえ車に乗って行ってしまってる私。ああ~あんなにバカにしたり注意してたダミアンや親父と同じじゃん!このままじゃいけん!一念発起して、流星号と名付けたママチャリで通勤を始めたのでした。新緑の季節、自転車をこぎながら全身に受ける爽やかな風が気持ちいい♪運動にもなるし、いいじゃん自転車♪と、ゴキゲンに健康的なはずだったのですが…3日目の夜、熱と咳と異常な喉の痛みに襲われ、病院にいくハメに。ドクターに、最近疲れてませんか?朝夕冷たい風にさらされてませんか?と訊かれ、ギクッ確かに、自転車はしんどいし寒い…というわけで、自転車通勤は3日でジ・エンド(涙)。ああ、わしってダメ人間…流星号は、裏庭で放置されサビつく運命をたどることでしょう…
「我らの生活」
3人目の子どもを出産直後、妻が急死するという悲劇に襲われたクラウディオは、子育てとビル建設の仕事で悪戦苦闘の日々を送るが…
頑張るヤモメの奮闘記といえば、ちょっと前に日本でも「とんび」というドラマが話題になりました。ベタベタしい愛情人情物語、無理やり泣かせようとするお涙ちょうだいものは苦手な私ですが、このイタリア版やもめ物語は、お国柄なのか感傷や愁嘆よりも、力強く生きることを優先する明るいバイタリティにあふれていて、爽やかでさえありました。
悲しみのあまり、できることがメソメソするだけになってしまう人を見ていると、気が滅入るし反感さえ覚えてしまいますが、悲しみに浸ってられる余裕もなく、生活のため、自分を頼ってくる者たちのために闘う人の姿には、勇気づけられるし応援したくもなります。痛みや喪失感を抱えながらも、幼い子どもたちのため、仕事のために必死なクラウディオのような現実主義的なたくましさ、私にもあればいいなあと思いました。
デスパレートなクラウディオですが、俺はこんなに頑張ってるんだぞ!な、コレミヨガシな自己犠牲的な頑張りではなく、ちょっと厚かましいぐらい隣人や兄姉を利用したり、子持ちの人妻とアヴァンチュールをしたりと、かなり俗悪な人間くささがあるところにも共感を抱けました。真面目で潔癖なだけでは、生活や愛する者を守れないのかもと反省してしまいました。
クラウディオの周囲の人々も、みんな個性的面々でした。隣人である元ヤク中の車椅子亭主&元売春婦の黒人妻や、クラウディオの兄姉みんな一癖あるけど超いい人ばかりで、クラウディオは人間関係に恵まれてるなあと羨ましくなりました。人間ってやっぱ、独りでは生きられないよなあ。独りで生きる自信あると豪語してる私ですが、ナンダカンダで周囲の人たちに助けられて生きてるのが現実だしね。
それにしても。若い父親が幼い子どもを虐待死させる事件が絶えることがない今日この頃。イクメンなクラウディオには、本当に頭が下がる思いでした、ていうか、どんな苦境に陥っても、子どもを守り愛するのは当たり前、なんですよね。その当たり前な姿さえ尊く見えてしまうのは、やはり今の社会が病的だからでしょうか。
あと、イタリアにおける不法移民問題も描かれていたのが興味深かったです。ルーマニア人の熟女人妻とその息子が、いい味出してました。特に息子。クラウディオとその幼子たちとの友情が、ちょっと切なくて微笑ましかったです。
クラウディオ役を熱演し、カンヌ映画祭男優賞を受賞したエリオ・ジェルマーノが、チャーミングなイケメンでした。やんちゃっぽい感じが母性本能をくすぐる系?イタリア男のイメージ通りな、女への甘さや物事へのテキトーさが可愛かったです。程よく濃い童顔もキュートです。脱いだら胸毛なんかほとんどなく、ツルンとした裸だったのが意外でした。彼、「NINE」に出てたらしいのですが、何の役で?!ぜんぜん思い出せん彼の出演作、もっと観たいです。
クラウディオのお人よしな兄ちゃん役は、こちらもイタリアン男前ラウル・ボヴァ。彼の役は、弟にお古の女を下げ渡されるような冴えない独身男って感じなんですが…あの~すげー色男にしか見えないですけど?あのルックスでモテないわけないだろ!男前兄弟の仲良しぶりも素敵でした。
あと、何かといえば親兄弟が集まって大人数で食事、もイタリアって感じ。私みたいな面倒臭がりで、適度に距離がないと家族とも仲良くできないタイプ、イタリア人とは結婚できませんね(笑)。
↑エリオ・ジェルマーノ、1980年ローマ生まれの現在33歳。2010年のカンヌ映画祭で男優賞を獲得!彼ってもしかしてもしかして、「野良犬たちの掟」でヤク売人の少年、ネズミを演じてた男子?!
「我らの生活」
3人目の子どもを出産直後、妻が急死するという悲劇に襲われたクラウディオは、子育てとビル建設の仕事で悪戦苦闘の日々を送るが…
頑張るヤモメの奮闘記といえば、ちょっと前に日本でも「とんび」というドラマが話題になりました。ベタベタしい愛情人情物語、無理やり泣かせようとするお涙ちょうだいものは苦手な私ですが、このイタリア版やもめ物語は、お国柄なのか感傷や愁嘆よりも、力強く生きることを優先する明るいバイタリティにあふれていて、爽やかでさえありました。
悲しみのあまり、できることがメソメソするだけになってしまう人を見ていると、気が滅入るし反感さえ覚えてしまいますが、悲しみに浸ってられる余裕もなく、生活のため、自分を頼ってくる者たちのために闘う人の姿には、勇気づけられるし応援したくもなります。痛みや喪失感を抱えながらも、幼い子どもたちのため、仕事のために必死なクラウディオのような現実主義的なたくましさ、私にもあればいいなあと思いました。
デスパレートなクラウディオですが、俺はこんなに頑張ってるんだぞ!な、コレミヨガシな自己犠牲的な頑張りではなく、ちょっと厚かましいぐらい隣人や兄姉を利用したり、子持ちの人妻とアヴァンチュールをしたりと、かなり俗悪な人間くささがあるところにも共感を抱けました。真面目で潔癖なだけでは、生活や愛する者を守れないのかもと反省してしまいました。
クラウディオの周囲の人々も、みんな個性的面々でした。隣人である元ヤク中の車椅子亭主&元売春婦の黒人妻や、クラウディオの兄姉みんな一癖あるけど超いい人ばかりで、クラウディオは人間関係に恵まれてるなあと羨ましくなりました。人間ってやっぱ、独りでは生きられないよなあ。独りで生きる自信あると豪語してる私ですが、ナンダカンダで周囲の人たちに助けられて生きてるのが現実だしね。
それにしても。若い父親が幼い子どもを虐待死させる事件が絶えることがない今日この頃。イクメンなクラウディオには、本当に頭が下がる思いでした、ていうか、どんな苦境に陥っても、子どもを守り愛するのは当たり前、なんですよね。その当たり前な姿さえ尊く見えてしまうのは、やはり今の社会が病的だからでしょうか。
あと、イタリアにおける不法移民問題も描かれていたのが興味深かったです。ルーマニア人の熟女人妻とその息子が、いい味出してました。特に息子。クラウディオとその幼子たちとの友情が、ちょっと切なくて微笑ましかったです。
クラウディオ役を熱演し、カンヌ映画祭男優賞を受賞したエリオ・ジェルマーノが、チャーミングなイケメンでした。やんちゃっぽい感じが母性本能をくすぐる系?イタリア男のイメージ通りな、女への甘さや物事へのテキトーさが可愛かったです。程よく濃い童顔もキュートです。脱いだら胸毛なんかほとんどなく、ツルンとした裸だったのが意外でした。彼、「NINE」に出てたらしいのですが、何の役で?!ぜんぜん思い出せん彼の出演作、もっと観たいです。
クラウディオのお人よしな兄ちゃん役は、こちらもイタリアン男前ラウル・ボヴァ。彼の役は、弟にお古の女を下げ渡されるような冴えない独身男って感じなんですが…あの~すげー色男にしか見えないですけど?あのルックスでモテないわけないだろ!男前兄弟の仲良しぶりも素敵でした。
あと、何かといえば親兄弟が集まって大人数で食事、もイタリアって感じ。私みたいな面倒臭がりで、適度に距離がないと家族とも仲良くできないタイプ、イタリア人とは結婚できませんね(笑)。
↑エリオ・ジェルマーノ、1980年ローマ生まれの現在33歳。2010年のカンヌ映画祭で男優賞を獲得!彼ってもしかしてもしかして、「野良犬たちの掟」でヤク売人の少年、ネズミを演じてた男子?!