「項羽と劉邦 鴻門の会」
春秋戦国時代の中国。秦の暴政と戦う軍隊を率いる項羽を裏切り、新たな皇帝となろうと目論む劉邦。企ては破れ、釈明と謝罪のための宴に臨む劉邦だったが…
香港のダニエル・ウー、中国のリィウ・イエ、台湾のチャン・チェンが、「ブラッド・ブラザーズ 天堂口」に次いで競演した時代劇。
韓流映画はチョコチョコ観てますが、華流映画とはご無沙汰が続きました。久々に会った華流男子たち…うう~ん、やっぱいいですねえ彼らも。あっさり薄口で地味な韓流男子と比べると、まさに濃ゆい中華料理みたいな味がします。ダニエル・ウーもリィウ・イエもチャン・チェンも、華があって美しい!こんな男たち、そのへん歩いてないよなあな、顔もスタイルも非現実的な美男たちです。
まず、項羽役の彦ことダニエル・ウー
彦、相変わらず麗しい~勇猛な武将ながらも、気品があって優しそうな美丈夫ぶり。女にも男にもモテモテなフェロモン&カリスマ!美しく強いけど、それ以上に優しい。 それが彦の魅力です。今回みたいな英雄役でも、ほんと優しそうで人のよさが滲み出てるんですよね。その美貌ゆえに、悪役も結構似合う彦なのですが、彼が演じてきた悪役は、人間的に優しすぎ弱すぎるゆえに道を踏み外してしまった、みたいな悪役ばかりですよね。なので、優しすぎるゆえに冷酷になりきれず破滅する項羽役は、彦に適役だったと思います。美しい男って、ほんと破滅が似合う。不運が男を美しくする。彦もまた、不幸が似合う美男です。カリスマ英雄だけど、ぜったい女に手をつけまくりなんかせず、一人の女を大切に愛する誠実さも、愛妻家な彦ご本人とカブる項羽でした。とにかく、ひたすら美しくカッコいい彦でしたが、演技的には特に目を見張るものはなかったです。台詞も出番も、3人中もっとも少なかったし。バリバリの彦主演!を期待すると、物足りないかもしれません。
劉邦役は、リィウ・イエ
実質の主役といっていい劉邦を、ワイルドかつ繊細に熱演してるリィウたんです。清廉高潔な項羽とは真逆な、野望や保身のためには嘘や裏切りなど汚い手も厭わない、粗野で狡猾な、でも愛嬌があって憎めない劉邦は、こんな奴いるいる、こういう奴が出世するんだよな~な、現代社会にも通じるリアリティのあるキャラ。人なつっこい笑顔や調子ぶっこいてる子どもじみた言動など、リィウたん可愛すぎる!カッコいい甲冑よりも、ボロボロ素浪人姿のほうが似合うのも庶民派なリィウらしい。一見フツーっぽいけど、決してフツーじゃない美男なリィウたん。思いつめた横顔など、惚れ惚れする端正さです。舞台調のオーバーな演技がちょっと暑苦しいけど、演技的には突出してる巧さで、主役として君臨しちゃってます。
項羽と劉邦に仕える韓信役のチャン・チェンも、相変わらずの美男子ぶり。シャープで翳りがある彼もまた、悲劇が似合う男。いちばん可哀想な役で、悲惨なシーンにドM心が萌えます。
天下を狙う男たちが激突する、血沸き肉踊る熱い戦国ものを期待すると、かなり肩透かしです。戦闘シーンなどはほとんどなく、3人の男の心理的葛藤を、シェイクスピア調に描いてる感じ?3人の男がそんなに絡まないのも、腐的には消化不良。コンプレックスとか嫉妬とか憧憬とか、もっと濃厚な男たちの愛憎ドラマにしてほしかったかも。せっかくゲイ受けも腐女子受けも抜群の3人を使ってるのに、もったいない。
四捨五入して190cmの長身コンビ。華流イケメンもいいですよねえ。日中関係の悪化に影響されてか、中華映画の日本公開が激減してしまい寂しい…
春秋戦国時代の中国。秦の暴政と戦う軍隊を率いる項羽を裏切り、新たな皇帝となろうと目論む劉邦。企ては破れ、釈明と謝罪のための宴に臨む劉邦だったが…
香港のダニエル・ウー、中国のリィウ・イエ、台湾のチャン・チェンが、「ブラッド・ブラザーズ 天堂口」に次いで競演した時代劇。
韓流映画はチョコチョコ観てますが、華流映画とはご無沙汰が続きました。久々に会った華流男子たち…うう~ん、やっぱいいですねえ彼らも。あっさり薄口で地味な韓流男子と比べると、まさに濃ゆい中華料理みたいな味がします。ダニエル・ウーもリィウ・イエもチャン・チェンも、華があって美しい!こんな男たち、そのへん歩いてないよなあな、顔もスタイルも非現実的な美男たちです。
まず、項羽役の彦ことダニエル・ウー
彦、相変わらず麗しい~勇猛な武将ながらも、気品があって優しそうな美丈夫ぶり。女にも男にもモテモテなフェロモン&カリスマ!美しく強いけど、それ以上に優しい。 それが彦の魅力です。今回みたいな英雄役でも、ほんと優しそうで人のよさが滲み出てるんですよね。その美貌ゆえに、悪役も結構似合う彦なのですが、彼が演じてきた悪役は、人間的に優しすぎ弱すぎるゆえに道を踏み外してしまった、みたいな悪役ばかりですよね。なので、優しすぎるゆえに冷酷になりきれず破滅する項羽役は、彦に適役だったと思います。美しい男って、ほんと破滅が似合う。不運が男を美しくする。彦もまた、不幸が似合う美男です。カリスマ英雄だけど、ぜったい女に手をつけまくりなんかせず、一人の女を大切に愛する誠実さも、愛妻家な彦ご本人とカブる項羽でした。とにかく、ひたすら美しくカッコいい彦でしたが、演技的には特に目を見張るものはなかったです。台詞も出番も、3人中もっとも少なかったし。バリバリの彦主演!を期待すると、物足りないかもしれません。
劉邦役は、リィウ・イエ
実質の主役といっていい劉邦を、ワイルドかつ繊細に熱演してるリィウたんです。清廉高潔な項羽とは真逆な、野望や保身のためには嘘や裏切りなど汚い手も厭わない、粗野で狡猾な、でも愛嬌があって憎めない劉邦は、こんな奴いるいる、こういう奴が出世するんだよな~な、現代社会にも通じるリアリティのあるキャラ。人なつっこい笑顔や調子ぶっこいてる子どもじみた言動など、リィウたん可愛すぎる!カッコいい甲冑よりも、ボロボロ素浪人姿のほうが似合うのも庶民派なリィウらしい。一見フツーっぽいけど、決してフツーじゃない美男なリィウたん。思いつめた横顔など、惚れ惚れする端正さです。舞台調のオーバーな演技がちょっと暑苦しいけど、演技的には突出してる巧さで、主役として君臨しちゃってます。
項羽と劉邦に仕える韓信役のチャン・チェンも、相変わらずの美男子ぶり。シャープで翳りがある彼もまた、悲劇が似合う男。いちばん可哀想な役で、悲惨なシーンにドM心が萌えます。
天下を狙う男たちが激突する、血沸き肉踊る熱い戦国ものを期待すると、かなり肩透かしです。戦闘シーンなどはほとんどなく、3人の男の心理的葛藤を、シェイクスピア調に描いてる感じ?3人の男がそんなに絡まないのも、腐的には消化不良。コンプレックスとか嫉妬とか憧憬とか、もっと濃厚な男たちの愛憎ドラマにしてほしかったかも。せっかくゲイ受けも腐女子受けも抜群の3人を使ってるのに、もったいない。
四捨五入して190cmの長身コンビ。華流イケメンもいいですよねえ。日中関係の悪化に影響されてか、中華映画の日本公開が激減してしまい寂しい…