すっかり春めいてきましたね~
でも私、春があまり好きじゃないんです。生暖かさが苦手…おっさんのパンツのユルんだゴムみたな精神状態になるし、肌が荒れるし、生活に何らかの変化を強いられるし、鬱々しい季節です。春を待たない枯れた木みたいな人間だからでしょうか…
大好きな映画で、心を活性化したいです。春も観たい作品、いっぱいあります。基本ミーハーなので、男前やイケメンが出ていることが最重要条件。私にとって彼らは、疲れた時に食べたくなる甘いケーキみたいな存在。好きな男前やイケメンなら、演技が少々アレでも全然OK、むしろ中途半端に演技が上手い男優より、カッコいい可愛い大根のほうに好感を抱けます。
イケメン男優が甘いケーキなら、超絶演技派女優は強い酒みたいなものでしょうか。強烈な酒も、たまに飲みたくなりますよね~。くわ~!きっつ~!い酒みたいな女優といえば、やっぱ演技の本場イギリスの女優です。
東男に京女じゃないけど、映画ファンの間では男優はイギリス、女優はフランス、とよく言われます。でも私、英国の女優も大好きなんです。うっとり魅了されるのは美しいフランス女優ですが、うげげげ~?!ひえー!とドン引き的に圧倒されるのは、恐れ知らずのイギリス女優。激烈な高級酒みたいな超一流の英国大女優たちに、春の宵はクラクラ酔ってみたいと思います♪
お松の英国大女優映画祭①
「恋人たちの曲 悲愴」
19世紀のロシア。天才的な若き音楽家チャイコフスキーは、恋人アントンとの仲を引き裂かれ、ニーナという情熱的な女性と結婚する。しかし、同性愛者のチャイコフスキーは精神的に追い詰められ、結婚もすぐに破綻。パトロンとなった裕福な未亡人フォン・メッセ夫人とのプラトニックな愛に安らぎを覚えるチャイコフスキーだったが、嫉妬したアントンに過去の関係を暴露されて…
ロマンチックなタイトルに騙されてはいけません。内容は、どっひゃあぁ~!!と腰を抜かすこと請け合いな、凄まじいドロドロ☆スキャンダラス物語なのですから♪
チャイコフスキーが実は同性愛者で、彼に絡む男女が繰り広げる壮絶悶絶な人間関係が、超アナーキーに描かれていて圧巻。きれいごとは皆無、とにかく激情激烈に醜悪なキャラクターたちにドン引きまくりです。怒涛の勢いで破滅と狂気へと堕ちていく彼らの狂態は、ヤバすぎ怖すぎ。そのトンデモさは日本の昼ドラみたいに、ひょっとしたら笑いを狙ってるのかしらん?とさえ思えるほど。
ここまで徹底して、愛と情熱のイヤらしく醜い部分を描いた映画はなかなかありません。登場人物たちは、チャイコフスキーはじめ、みんな異常世界の住人なのですが、最狂キャラは何といってもチャイコフスキーの妻ニーナ。ホモ夫をつなぎとめようとなりふり構わぬ姿、正気を失ってズタズタボロボロになり、ついには精神病院送りになって狂い死…普通の女優なら尻ごみするだろう、よーやるよ!な超汚れ役を、2度のオスカーに輝く英国の大女優グレンダ・ジャクソンが、おぞましくもあるド迫力の大怪演!すごい女優じゃ~こんな演技を目の当たりにしたら、日本アカデミー賞な女優の演技なんて、まさに学芸会レベルにしか思えんようになる!
ニーナがブチ込まれる精神病院が、まるで妖怪館みたいで超怖いんです。ニーナのおっかさんもトンでもないキャラで、気の狂った娘に売春まがいのことをさせて金儲けしたり。もう何なんだコイツら!異常世界がこれでもか!と…ぜんぜん退屈しません♪
モーホーだったチャイコフスキーですが。こんな赤裸々な恐ろしい描き方されて、チャイコフスキーは草葉の陰で怒ってるのではないでしょうか(笑)。生きてたら確実に、ダチョウ倶楽部も真っ青な訴えてやる!ものですよ。同性愛映画としては、あまり琴線に触れるものではなかったのが残念。BLは甘美&耽美じゃなきゃ!まあ、醜悪な人間の欲望と狂気を生々しく描いてるのに、BL部分だけキレイに胸キュンに♪なんて要望は、あまりにも腐的な身勝手さでしょうけど(笑)。チャイコフスキー役のリチャード・チェンバレンが、あまり私のタイプではなかったのも、萌えない敗因でした。リチャード・チェンバレンって、むかし日本で大ヒットしたTVドラマ「将軍」の主役の人ですよね?いまリメイクするとしたら、チャイコフスキー役はマイケル・ファスベンダーがいいかも♪
タイトルや作曲家は知らなくても、聞いたことは絶対ある曲ってのは、チャイコフスキー作品にも多いですよね。クラッシク音楽門外漢な私でも、さすがに“白鳥の湖”と“悲愴”は知ってたし。
「恋する女たち」「肉体の悪魔」etc.ケン・ラッセル監督の作品は、どれも狂った悪夢の変態ミュージカルみたいで、いったんのぞきこむと、引きずりこまれてしまうパワーで漲っています。何か岡田あーみんの漫画っぽいかも(笑)。ちなみにラッセル監督は、数年前に亡くなってたと知り驚悲。
でも私、春があまり好きじゃないんです。生暖かさが苦手…おっさんのパンツのユルんだゴムみたな精神状態になるし、肌が荒れるし、生活に何らかの変化を強いられるし、鬱々しい季節です。春を待たない枯れた木みたいな人間だからでしょうか…
大好きな映画で、心を活性化したいです。春も観たい作品、いっぱいあります。基本ミーハーなので、男前やイケメンが出ていることが最重要条件。私にとって彼らは、疲れた時に食べたくなる甘いケーキみたいな存在。好きな男前やイケメンなら、演技が少々アレでも全然OK、むしろ中途半端に演技が上手い男優より、カッコいい可愛い大根のほうに好感を抱けます。
イケメン男優が甘いケーキなら、超絶演技派女優は強い酒みたいなものでしょうか。強烈な酒も、たまに飲みたくなりますよね~。くわ~!きっつ~!い酒みたいな女優といえば、やっぱ演技の本場イギリスの女優です。
東男に京女じゃないけど、映画ファンの間では男優はイギリス、女優はフランス、とよく言われます。でも私、英国の女優も大好きなんです。うっとり魅了されるのは美しいフランス女優ですが、うげげげ~?!ひえー!とドン引き的に圧倒されるのは、恐れ知らずのイギリス女優。激烈な高級酒みたいな超一流の英国大女優たちに、春の宵はクラクラ酔ってみたいと思います♪
お松の英国大女優映画祭①
「恋人たちの曲 悲愴」
19世紀のロシア。天才的な若き音楽家チャイコフスキーは、恋人アントンとの仲を引き裂かれ、ニーナという情熱的な女性と結婚する。しかし、同性愛者のチャイコフスキーは精神的に追い詰められ、結婚もすぐに破綻。パトロンとなった裕福な未亡人フォン・メッセ夫人とのプラトニックな愛に安らぎを覚えるチャイコフスキーだったが、嫉妬したアントンに過去の関係を暴露されて…
ロマンチックなタイトルに騙されてはいけません。内容は、どっひゃあぁ~!!と腰を抜かすこと請け合いな、凄まじいドロドロ☆スキャンダラス物語なのですから♪
チャイコフスキーが実は同性愛者で、彼に絡む男女が繰り広げる壮絶悶絶な人間関係が、超アナーキーに描かれていて圧巻。きれいごとは皆無、とにかく激情激烈に醜悪なキャラクターたちにドン引きまくりです。怒涛の勢いで破滅と狂気へと堕ちていく彼らの狂態は、ヤバすぎ怖すぎ。そのトンデモさは日本の昼ドラみたいに、ひょっとしたら笑いを狙ってるのかしらん?とさえ思えるほど。
ここまで徹底して、愛と情熱のイヤらしく醜い部分を描いた映画はなかなかありません。登場人物たちは、チャイコフスキーはじめ、みんな異常世界の住人なのですが、最狂キャラは何といってもチャイコフスキーの妻ニーナ。ホモ夫をつなぎとめようとなりふり構わぬ姿、正気を失ってズタズタボロボロになり、ついには精神病院送りになって狂い死…普通の女優なら尻ごみするだろう、よーやるよ!な超汚れ役を、2度のオスカーに輝く英国の大女優グレンダ・ジャクソンが、おぞましくもあるド迫力の大怪演!すごい女優じゃ~こんな演技を目の当たりにしたら、日本アカデミー賞な女優の演技なんて、まさに学芸会レベルにしか思えんようになる!
ニーナがブチ込まれる精神病院が、まるで妖怪館みたいで超怖いんです。ニーナのおっかさんもトンでもないキャラで、気の狂った娘に売春まがいのことをさせて金儲けしたり。もう何なんだコイツら!異常世界がこれでもか!と…ぜんぜん退屈しません♪
モーホーだったチャイコフスキーですが。こんな赤裸々な恐ろしい描き方されて、チャイコフスキーは草葉の陰で怒ってるのではないでしょうか(笑)。生きてたら確実に、ダチョウ倶楽部も真っ青な訴えてやる!ものですよ。同性愛映画としては、あまり琴線に触れるものではなかったのが残念。BLは甘美&耽美じゃなきゃ!まあ、醜悪な人間の欲望と狂気を生々しく描いてるのに、BL部分だけキレイに胸キュンに♪なんて要望は、あまりにも腐的な身勝手さでしょうけど(笑)。チャイコフスキー役のリチャード・チェンバレンが、あまり私のタイプではなかったのも、萌えない敗因でした。リチャード・チェンバレンって、むかし日本で大ヒットしたTVドラマ「将軍」の主役の人ですよね?いまリメイクするとしたら、チャイコフスキー役はマイケル・ファスベンダーがいいかも♪
タイトルや作曲家は知らなくても、聞いたことは絶対ある曲ってのは、チャイコフスキー作品にも多いですよね。クラッシク音楽門外漢な私でも、さすがに“白鳥の湖”と“悲愴”は知ってたし。
「恋する女たち」「肉体の悪魔」etc.ケン・ラッセル監督の作品は、どれも狂った悪夢の変態ミュージカルみたいで、いったんのぞきこむと、引きずりこまれてしまうパワーで漲っています。何か岡田あーみんの漫画っぽいかも(笑)。ちなみにラッセル監督は、数年前に亡くなってたと知り驚悲。