春なのに~ため息またひとつ~♪
卒業だけが理由じゃないんですよね…私、やっちまっただよ…やらかしちゃっただよ
職場でふと気づく。え!免許証がない!?落とした覚えは全くない。でも、ない。どこにもない。愕然としてると、後輩がいちおう警察に問い合わせてみれば?と助言。ダメ元で電話してみると、あらら!届出ありますとの返答。ほっとしたと同時に、いまだに落とした心当りがないのですっきりしない…
翌日、再びありえない失態!今日は午後から出勤♪と呑気に出勤すると、あの~今日は松さん、朝からだったんだんですけど…と後輩が気まずそうに。どうせ勘違いしてたんだろうから!と、上司も苦笑いで携帯連絡しなかった、と。ああ~昨日の今日で、これはイタい!恥ずかしさで、穴があったら入れたい、じゃない、入りたい!
動揺がいまだに鎮まらない私。暖かくなって気が緩んだだけ?それとも…ああ…アレですか?もうすぐ自分が誰なのかも分からなくなる、その兆候なのでしょうか?単なる間抜けとして嗤われるのならいいのだけど、気の毒な人として同情されるのは辛いわ~。生きていく自信喪失な春です♪
懐かしの60s70s映画①
「料理長殿、ご用心」
人気パティシエのナターシャは、バッキンガム宮殿での晩餐を共に作ったシェフのルイと一夜を共にするが、翌朝ルイはキッチンのオーブンの中で他殺死体で発見される。ナターシャは、復縁を求めてロンドンにやって来た元夫ロバートを疑うが…
私が子どもの頃、淀川長治さんの日曜洋画激情でよく放送されてた作品。久々に観ましたが、いま観ても楽しい映画でした。
次々と起こる連続殺人事件、狙われたヒロイン、犯人の意外な正体と犯行の動機…いちおうミステリー、サスペンスの形はとってるのですが、基本的にはコメディです。オーブンに焼死体とか、水槽に溺死体とか、肉搾機でミンチにされるとか、かなり猟奇的な殺人が起こるのですが、ヒロインも容疑者たちもノーテンキで楽しそうなんです。ぜんぜん緊迫感とか緊張感がありません。かなりユル~いノリ。小粋な台詞とか、今の殺伐としたり品がない映画と違って、ゆったりとリッチな演出とムードが返って新鮮。70年代の空気感、ファッションも独特。当たり前だけど、ネットとかスマホとか出てきません。それでも別に不自由なく生活できてたんですよね。便利すぎる現代の弊害を、あらためて痛感。
殺人の舞台となる、ロンドン、ローマ、パリのロケも、目に楽しいです。それぞれの都市で刑事の尋問を受けるヒロインですが、冷徹なイギリス、女好きのイタリア、気取ったフランス、刑事のキャラがお国柄をあらわしていて笑えます。
真犯人の正体と殺人の動機は、かなり意外なのですが(ちょっとドンデン返しもあり)、あの人があんな手の込んだ犯行、できるかな~?!オーブンや水槽に死体放り込むだけでも、相当な体力が要るけど…巧みな伏線とか小道具とか駆使したトリッキーなミステリを期待すると、ガクっとなります。あくまで喜劇なのです。
ヒロインのナターシャ役は、70年代に人気だった美女ジャクリーン・ビセット。
美人!モテモテなのも納得の美しさです。イギリスとフランスのハーフである彼女、ヨーロッパ的な濡れたようなしっとりとした美女なのですが、ナターシャのキャラはかなりサバサバ男っぽいので、美人は何しても得ね!な反感などは覚えません。彼女のファッションが、かなり独特。お葬式でのマニッシュなスーツとか、カッコいいけど一般人はマネできません。
容疑者の一人である元夫ロバート役 ジョージ・シーガル(「バージニア・ウルフなんかこわくない」での好演が忘れがたい)は、いかにもアメリカンな陽気なおじさん。ノーテンキに傍若無人で拝金主義、という彼のデフォルメされたアメリカンキャラが、ちょっとアメリカへの皮肉っぽくて笑えます。
最も目立っていたのは、大富豪の料理評論家マックス役のロバート・モーリー。すごい存在感です。百貫デブな見た目もですが、すごい毒舌が強烈。よく今まで誰にも殺されなかったな~と呆れるほどですが、すごくウィットに富んでいて笑えるんですよ。相当の教養と知性がないと、あの毒舌は無理です。人もなげな傲慢不遜さだけど、アメリカの成金と違って上品で洗練されてる紳士なところが、さすがイギリス人。マックスを快演して美味しいとこ独り占めだったロバート・モーリーは、30年代のハリウッド映画「マリー・アントワネットの生涯」のルイ16世!息の長いキャリアだったんですね~。
フランスの名優たちが出演してるのが、フランス映画ファンには嬉しい映画。ロンドンで殺されるルイ役のジャン・ピエール・カッセルは、エキセントリックな息子ヴァンサン・カッセルと比べると、優しそうで落ち着いた大人の男って感じ。そういえばジャクリーン・ビセットとは、「オリエント急行殺人事件」で共演してましたね。パリで殺されるシェフ役は、「ニュー・シネマ・パラダイス」も忘れがたいフィリップ・ノワレ。美男じゃないけど、ダンディでキザな仕草が似合う素敵おじさま。あっちこっちに出没する怪しいシェフ役は、パトリス・ルコント監督の作品でお馴染みのジャン・ロシュフォール。怪しいけど絶対犯人じゃない、というサスペンスものではお約束なキャラを、ちょこまかと珍演。3人ともコミカルで、いい味だしてます。
ゴージャスな料理の数々もエンターテイメントですが、あんまし美味しそうじゃない…私はやっぱ、高級料理よりも庶民的なごはんのほうがいいです。ナターシャが作る爆弾ケーキが笑えます。
卒業だけが理由じゃないんですよね…私、やっちまっただよ…やらかしちゃっただよ
職場でふと気づく。え!免許証がない!?落とした覚えは全くない。でも、ない。どこにもない。愕然としてると、後輩がいちおう警察に問い合わせてみれば?と助言。ダメ元で電話してみると、あらら!届出ありますとの返答。ほっとしたと同時に、いまだに落とした心当りがないのですっきりしない…
翌日、再びありえない失態!今日は午後から出勤♪と呑気に出勤すると、あの~今日は松さん、朝からだったんだんですけど…と後輩が気まずそうに。どうせ勘違いしてたんだろうから!と、上司も苦笑いで携帯連絡しなかった、と。ああ~昨日の今日で、これはイタい!恥ずかしさで、穴があったら入れたい、じゃない、入りたい!
動揺がいまだに鎮まらない私。暖かくなって気が緩んだだけ?それとも…ああ…アレですか?もうすぐ自分が誰なのかも分からなくなる、その兆候なのでしょうか?単なる間抜けとして嗤われるのならいいのだけど、気の毒な人として同情されるのは辛いわ~。生きていく自信喪失な春です♪
懐かしの60s70s映画①
「料理長殿、ご用心」
人気パティシエのナターシャは、バッキンガム宮殿での晩餐を共に作ったシェフのルイと一夜を共にするが、翌朝ルイはキッチンのオーブンの中で他殺死体で発見される。ナターシャは、復縁を求めてロンドンにやって来た元夫ロバートを疑うが…
私が子どもの頃、淀川長治さんの日曜洋画激情でよく放送されてた作品。久々に観ましたが、いま観ても楽しい映画でした。
次々と起こる連続殺人事件、狙われたヒロイン、犯人の意外な正体と犯行の動機…いちおうミステリー、サスペンスの形はとってるのですが、基本的にはコメディです。オーブンに焼死体とか、水槽に溺死体とか、肉搾機でミンチにされるとか、かなり猟奇的な殺人が起こるのですが、ヒロインも容疑者たちもノーテンキで楽しそうなんです。ぜんぜん緊迫感とか緊張感がありません。かなりユル~いノリ。小粋な台詞とか、今の殺伐としたり品がない映画と違って、ゆったりとリッチな演出とムードが返って新鮮。70年代の空気感、ファッションも独特。当たり前だけど、ネットとかスマホとか出てきません。それでも別に不自由なく生活できてたんですよね。便利すぎる現代の弊害を、あらためて痛感。
殺人の舞台となる、ロンドン、ローマ、パリのロケも、目に楽しいです。それぞれの都市で刑事の尋問を受けるヒロインですが、冷徹なイギリス、女好きのイタリア、気取ったフランス、刑事のキャラがお国柄をあらわしていて笑えます。
真犯人の正体と殺人の動機は、かなり意外なのですが(ちょっとドンデン返しもあり)、あの人があんな手の込んだ犯行、できるかな~?!オーブンや水槽に死体放り込むだけでも、相当な体力が要るけど…巧みな伏線とか小道具とか駆使したトリッキーなミステリを期待すると、ガクっとなります。あくまで喜劇なのです。
ヒロインのナターシャ役は、70年代に人気だった美女ジャクリーン・ビセット。
美人!モテモテなのも納得の美しさです。イギリスとフランスのハーフである彼女、ヨーロッパ的な濡れたようなしっとりとした美女なのですが、ナターシャのキャラはかなりサバサバ男っぽいので、美人は何しても得ね!な反感などは覚えません。彼女のファッションが、かなり独特。お葬式でのマニッシュなスーツとか、カッコいいけど一般人はマネできません。
容疑者の一人である元夫ロバート役 ジョージ・シーガル(「バージニア・ウルフなんかこわくない」での好演が忘れがたい)は、いかにもアメリカンな陽気なおじさん。ノーテンキに傍若無人で拝金主義、という彼のデフォルメされたアメリカンキャラが、ちょっとアメリカへの皮肉っぽくて笑えます。
最も目立っていたのは、大富豪の料理評論家マックス役のロバート・モーリー。すごい存在感です。百貫デブな見た目もですが、すごい毒舌が強烈。よく今まで誰にも殺されなかったな~と呆れるほどですが、すごくウィットに富んでいて笑えるんですよ。相当の教養と知性がないと、あの毒舌は無理です。人もなげな傲慢不遜さだけど、アメリカの成金と違って上品で洗練されてる紳士なところが、さすがイギリス人。マックスを快演して美味しいとこ独り占めだったロバート・モーリーは、30年代のハリウッド映画「マリー・アントワネットの生涯」のルイ16世!息の長いキャリアだったんですね~。
フランスの名優たちが出演してるのが、フランス映画ファンには嬉しい映画。ロンドンで殺されるルイ役のジャン・ピエール・カッセルは、エキセントリックな息子ヴァンサン・カッセルと比べると、優しそうで落ち着いた大人の男って感じ。そういえばジャクリーン・ビセットとは、「オリエント急行殺人事件」で共演してましたね。パリで殺されるシェフ役は、「ニュー・シネマ・パラダイス」も忘れがたいフィリップ・ノワレ。美男じゃないけど、ダンディでキザな仕草が似合う素敵おじさま。あっちこっちに出没する怪しいシェフ役は、パトリス・ルコント監督の作品でお馴染みのジャン・ロシュフォール。怪しいけど絶対犯人じゃない、というサスペンスものではお約束なキャラを、ちょこまかと珍演。3人ともコミカルで、いい味だしてます。
ゴージャスな料理の数々もエンターテイメントですが、あんまし美味しそうじゃない…私はやっぱ、高級料理よりも庶民的なごはんのほうがいいです。ナターシャが作る爆弾ケーキが笑えます。