「スキャンダル」
18世紀の朝鮮。名うての遊び人である貴族のチョ・ウォンは、従姉のチョ婦人から彼女の夫の側室となる若い娘ソオクの純潔を汚してほしいと頼まれる。チョ・ウォンの標的は目下、貞節を守る未亡人ヒヨンだったが…
かつて日本を席捲した空前の韓流ブームも、今となっては懐かしい昔話。当時、おばさまたちを夢中にさせたのが、TVドラマ「冬のソナタ」と、その主演男優であるヨン様ことペ・ヨンジュンでした。“微笑みの貴公子”とも讃えられ、まさに新興宗教の教祖さまのごとくマダムたちから崇め奉られ、ファンミだのグッズだので彼女たちから巻きあげたお布施は、韓国の経済を大いに潤し活性化させたそうです。熱狂的な信徒、じゃない、ファン待望の初主演映画にヨン様が選んだのが、このラクロの「危険な関係」朝鮮版です。セックスどころか、ウンコもシッコもしない清らかで上品なイメージで神格化されていたヨン様が、な、何と!女たちをたぶらかすスケコマシ役で、アンなことコんなことしまくる!蓋を開ければ、ヨン様信徒にはショッキングすぎる映画となっていたのでした。公開当時、私も劇場まで観に行ったのですが(もう14年前のことになるのか~。月日の経つのは早いわ~…)、ヨン様頑張ってるな~と感嘆したのをよく覚えてます。
冬ソナをさして面白いとは思わず、ヨン様も全然タイプじゃなかったので(知り合いのおばさんにそっくりだったし)興味なしだった私(「美しき日々」のイ・ビョンホンにハマってたので(^^♪)。どうせ初主演映画も、冬ソナのイメージを死守するような甘々お涙ちょうだいものになるんだろうなと鼻で嗤っていたのですが、どうしてどうして。冬ソナとはまさに真逆な役と演技。こんなのヨン様じゃない!とファンは裏切られた思いをしたかもしれませんが、私には彼のチャレンジ精神と気概、そして日本の浮かれた韓流ファンに対して内心ペロっと舌を出してるような茶目っ気を、この映画から何となく感じられました。ヨン様が韓流の教祖さまではなく役者、と思えた最初で最後の出演作です。
ジェラール・フィリップやコリン・ファースなど、これまで多くの有名俳優が演じてきた希代のプレイボーイ役に挑んだヨン様。時代劇なので、トレードマークであるメガネは当然かけてませんので、え?これ誰?ほんまにヨン様?と、観始めは戸惑うかもしれません。メガネしてないヨン様、ちょっと顔がネプチューンのホリケンと嵐の相葉を足して2で割って優しく福々しくした感じに見えます(わしだけ?)優男のイメージが強いヨン様ですが、やはり彼も韓流男優、体つきがガッチリ逞しく、かなりのゴリマッチョです。冬ソナ?何それ?と言わんばかりのハレンチで調子がよくて軽薄才子な男を、軽やかに楽しそうに演じてます。そして、女のおっぱいを揉んだり、お口で奉仕させたり、濡れ場ではお尻も丸だしなムチムチマッチョ全裸になって、ヒロインと濡れ合っております。当時は、あのヨン様が!と驚いたものですが、今あらためて観ると、韓流人気男優たちの全裸ズコバコに慣れてしまった目には、大したシーンではありません。
終盤以外は、ヨン様の演技もお話もコミカルタッチな艶笑喜劇調。18世紀の朝鮮貴族の優雅な生活も細やかに描かれていて、料理や衣装、調度品なども目に楽しいです。韓流時代劇ファンは必見です。同じ原作の「危険な関係」や「恋の掟」でも思ったけど、退廃的な有閑生活って憧れるけど、恋愛ゲームにうつつを抜かすより、もっと有意義に時間とお金を使いたいわ~。それと、他人を陥れ傷つけて喜ぶなんて、悪趣味すぎる。そんなことしたら、ろくことにならない。でも、善い人や善行よりも、悪い奴と悪事のほうが面白い、だからこそ、ラクロの原作はいつの時代も人気なのでしょう。
ヒヨン役は、カンヌ女優賞を受賞するなど今や韓国随一の女優であるチョン・ドヨン。貞節という堅い蕾が、はかなくも艶やかに開いて散っていく過程を、彼女らしく繊細に演じてました。彼女みたいな、大物なのに必要とあらば潔く脱ぐ女優、ほんと貴重ですよね~。日本の女優はほんとつまんない。チョ婦人役は、妖艶な熟女イ・ミスク。毒と険のある美貌が、これまた日本にはいない魅力の女優です。
日本でもぜひ「危険な関係」を映画化してほしいわ~。理想妄想キャストは、ヨン様⇒新田真剣佑、チョン・ドヨン⇒壇蜜、イ・ミスク⇒鈴木京香、がいいかも(^^♪華やかな鹿鳴館の大正時代を舞台にして。マッケンユー、大正時代の貴族の洋装も和装も似合いそう!
18世紀の朝鮮。名うての遊び人である貴族のチョ・ウォンは、従姉のチョ婦人から彼女の夫の側室となる若い娘ソオクの純潔を汚してほしいと頼まれる。チョ・ウォンの標的は目下、貞節を守る未亡人ヒヨンだったが…
かつて日本を席捲した空前の韓流ブームも、今となっては懐かしい昔話。当時、おばさまたちを夢中にさせたのが、TVドラマ「冬のソナタ」と、その主演男優であるヨン様ことペ・ヨンジュンでした。“微笑みの貴公子”とも讃えられ、まさに新興宗教の教祖さまのごとくマダムたちから崇め奉られ、ファンミだのグッズだので彼女たちから巻きあげたお布施は、韓国の経済を大いに潤し活性化させたそうです。熱狂的な信徒、じゃない、ファン待望の初主演映画にヨン様が選んだのが、このラクロの「危険な関係」朝鮮版です。セックスどころか、ウンコもシッコもしない清らかで上品なイメージで神格化されていたヨン様が、な、何と!女たちをたぶらかすスケコマシ役で、アンなことコんなことしまくる!蓋を開ければ、ヨン様信徒にはショッキングすぎる映画となっていたのでした。公開当時、私も劇場まで観に行ったのですが(もう14年前のことになるのか~。月日の経つのは早いわ~…)、ヨン様頑張ってるな~と感嘆したのをよく覚えてます。
冬ソナをさして面白いとは思わず、ヨン様も全然タイプじゃなかったので(知り合いのおばさんにそっくりだったし)興味なしだった私(「美しき日々」のイ・ビョンホンにハマってたので(^^♪)。どうせ初主演映画も、冬ソナのイメージを死守するような甘々お涙ちょうだいものになるんだろうなと鼻で嗤っていたのですが、どうしてどうして。冬ソナとはまさに真逆な役と演技。こんなのヨン様じゃない!とファンは裏切られた思いをしたかもしれませんが、私には彼のチャレンジ精神と気概、そして日本の浮かれた韓流ファンに対して内心ペロっと舌を出してるような茶目っ気を、この映画から何となく感じられました。ヨン様が韓流の教祖さまではなく役者、と思えた最初で最後の出演作です。
ジェラール・フィリップやコリン・ファースなど、これまで多くの有名俳優が演じてきた希代のプレイボーイ役に挑んだヨン様。時代劇なので、トレードマークであるメガネは当然かけてませんので、え?これ誰?ほんまにヨン様?と、観始めは戸惑うかもしれません。メガネしてないヨン様、ちょっと顔がネプチューンのホリケンと嵐の相葉を足して2で割って優しく福々しくした感じに見えます(わしだけ?)優男のイメージが強いヨン様ですが、やはり彼も韓流男優、体つきがガッチリ逞しく、かなりのゴリマッチョです。冬ソナ?何それ?と言わんばかりのハレンチで調子がよくて軽薄才子な男を、軽やかに楽しそうに演じてます。そして、女のおっぱいを揉んだり、お口で奉仕させたり、濡れ場ではお尻も丸だしなムチムチマッチョ全裸になって、ヒロインと濡れ合っております。当時は、あのヨン様が!と驚いたものですが、今あらためて観ると、韓流人気男優たちの全裸ズコバコに慣れてしまった目には、大したシーンではありません。
終盤以外は、ヨン様の演技もお話もコミカルタッチな艶笑喜劇調。18世紀の朝鮮貴族の優雅な生活も細やかに描かれていて、料理や衣装、調度品なども目に楽しいです。韓流時代劇ファンは必見です。同じ原作の「危険な関係」や「恋の掟」でも思ったけど、退廃的な有閑生活って憧れるけど、恋愛ゲームにうつつを抜かすより、もっと有意義に時間とお金を使いたいわ~。それと、他人を陥れ傷つけて喜ぶなんて、悪趣味すぎる。そんなことしたら、ろくことにならない。でも、善い人や善行よりも、悪い奴と悪事のほうが面白い、だからこそ、ラクロの原作はいつの時代も人気なのでしょう。
ヒヨン役は、カンヌ女優賞を受賞するなど今や韓国随一の女優であるチョン・ドヨン。貞節という堅い蕾が、はかなくも艶やかに開いて散っていく過程を、彼女らしく繊細に演じてました。彼女みたいな、大物なのに必要とあらば潔く脱ぐ女優、ほんと貴重ですよね~。日本の女優はほんとつまんない。チョ婦人役は、妖艶な熟女イ・ミスク。毒と険のある美貌が、これまた日本にはいない魅力の女優です。
日本でもぜひ「危険な関係」を映画化してほしいわ~。理想妄想キャストは、ヨン様⇒新田真剣佑、チョン・ドヨン⇒壇蜜、イ・ミスク⇒鈴木京香、がいいかも(^^♪華やかな鹿鳴館の大正時代を舞台にして。マッケンユー、大正時代の貴族の洋装も和装も似合いそう!