我、再び駆ける。

ADV150・MT-03・4D9マジェスティなどを購入したことから、これらのバイクについて紹介していくブログです。

寒いので読書なんぞを・・・

2009年01月18日 | 日常の出来事
暦どおり寒の入りしてからは、本当に寒い毎日です。通勤ではがんばってMaj(マジェスティ)に乗る私ですが、とてもツーリングに行く元気はありません。
そんなところで、こんな寒い毎日は読書でもしましょう。バイク関係ではありませんが、今まで私が読んだ本の中で「これは面白い」という二冊の本をご紹介したいと思います。

一冊目は佐々木譲さん著作の「ベルリン飛行指令」です。この本の舞台は1940年。いわゆる「バトル・オブ・ブリテン」と呼ばれるイギリス本土空戦で苦戦していたドイツ軍は、メッサーシュミットに代わる航続距離の長い戦闘機を必要とします。
しかし開発期間がないことから、ヒトラーの一声で零戦をライセンス生産することが決定し、サンプルとして2機の零戦を日本から輸入するのです。
ただ2機の零戦は船に載せられてドイツには向かいません。日本~インドシナ~インド~イラクを経由して、自力でドイツに向かうのです。それも腕利きでありながらもクセのある海軍パイロットが操縦して・・・さて、2機の零戦は無事にドイツに到着するでしょうか。

もちろんこの小説はフィクションですが、実在の人物が何人も登場しリアルティを高めています(電気技師の盛田さんや、イラクのフセインなんて名前の方も・・・)。さらに当時のドイツと日本の関係、それに中東などの世界情勢も知ることが出来ますね。
また最初のあたりは、ホンダF1のことも少し紹介されています。(実はホンダF1と零戦は、同じ方が関係しています)

二冊目は五木寛之さん著作の「メルセデスの伝説」です。この本の主役はグロッサーと呼ばれるベンツの誇る自動車です。
皆さんもヒトラーやゲーリングが乗っている巨大な自動車を、古い映像でご覧になったことがあると思います。

このグロッサーですが、1937年に作られた直列(V型?)8気筒・排気量7,655ccのスーパーチャージャー付。総重量は5.5tです。
分厚い防弾ガラス(6cmもあったとか)や防弾鋼板を備え、真下で地雷が爆発しても内部に被害を与えない構造でした。さらに内外部の仕上げは当時の優れた職人達が丹精込めて作りあげた車です。こんな車ですから、納車されたのは各国の王室など極限られた方だけでした。

こんな怪物のような車をヒトラーが日独伊の三国同盟の友好の証として、御料車(現在はトヨタ・センチュリーロイヤルですね)として天皇に献上しようとしたのです。
それもグロッサーは赤・茶色が基本ですが、天皇の愛馬「白雪号」にちなんで白と銀色を基調とした特別なグロッサーを・・・

その特別なグロッサーは、結局、天皇に献上されないままに終わりますが、日本には到着しており、現在も謎の人物が走行可能な状態で隠匿しています。そのグロッサーを探し出すのが主なストーリーですね。

この小説もフィクションですが、さすがに自動車マニアである五木寛之さんの著作ですから、車に関しても細かく説明されています。
またベンツのスリー・ポインテッド・スター(三ツ矢のようなマーク)が、陸・空・海の交通の制覇を意味していることや、BMWのマーク(円を青・白で4つに割られたマーク)は飛行機のプロペラを意味していることも、さりげなく紹介されています。(ご存知でしたか?)

この2冊の本ですが、以前に出版されたこともあり現在では新本としては入手困難のようです。
ただ古本屋さんのホームページ(例えば“日本の古本屋”)ではたくさんの在庫があります。インターネットから注文したり古本屋さん巡りをすれば、今でも入手可能でしょう。
コメント (3)
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