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鎖の行進

2007-07-12 18:19:09 | ノンジャンル
 少し古いネタですが、今年の3月26日の朝日新聞の朝刊に「市民ら謝罪『鎖の行進』・英で奴隷貿易禁止200年」という記事が載っていました。
 「英議会で奴隷貿易を禁止する法律が成立してから25日で200年。奴隷の苦しみを追体験する『鎖の行進』などの記念行事が各地で開かれた。政府も『現代の奴隷制』とされる人身売買の規制に乗り出すなど、官民一体となった取り組みが始まっている。」と書かれています。鎖の行進は、黒人の人に鎖をかけてもらった白人が奴隷貿易禁止の立て役者となった議員の出身地から、奴隷の中継地だったロンドンまでの約400キロを歩くというものです。ブレア首相も奴隷制を深く恥じるとの遺憾の意を表明。ガーナで大統領に改めて謝罪しました。
 それに比べて日本はどうでしょう? 200年前の間違いについて、今でも謝罪し続ける英国に対し、政治決着の一点張りで約60年前に損害を与えた中国と韓国への戦時補償をうやむやにし、ましてや南京大虐殺は無かったと発言したり、強制徴用はなかった、そして今回アメリカで非難決議が出た慰安婦の強制徴用の全面否定と、国としてあまりにも恥ずかしい対応だと思いませんか? こうした問題をきちんと整理した上で、他国の人権問題を述べてほしい、と思います。このままでは、北朝鮮や中国の人権問題をうんぬんする資格はこの国にはありません。
 戦争体験者は年々亡くなっていっています。待ったなしです。戦争の犠牲者、特に中国と韓国の犠牲者に対し、早くお互いに納得のいく補償を政府に期待したいと思います。