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高橋通泰『化学ノ散歩道』

2007-07-24 15:12:28 | ノンジャンル
 吾妻ひでお氏が推薦していた高橋通泰氏の「化学ノ散歩道」を読みました。
 まず第一章で化学を勉強していく上での元素周期表の便利さが書かれ、第二章では、賞味期限、引火、発火、加熱器具、匂い、ローソク・卵酒の炎、還元剤、洗濯、酸化剤、冷蔵庫の限界、合成洗剤の毒性というように、普段の生活の中にある化学変化についての解説が書かれ、また、分子、塩素、空気、イオウと北上川、電池、真空、炭素、有機物という身近な物質の解説が書かれ、第三章では、活性酸素のことが、第四章では生ゴミの有効利用の仕方が、第五章では、公害問題が、第六章では、化学反応から得られるエネルギーについて書かれていました。
 大体私が既に知ってることが多かったのですが、一つだけ、へえ~と思ったのは、「女性の匂いを断つと男性は怒りっぽくなりすぐ喧嘩を始めたり、反対に男性の匂いを断つと女性もいらいらして精神の平衡を失うことが知られているそうです。」ということでした。
 この本を読んで感じたのは、同じ内容が繰り返し出て来ることです。特に生ゴミの有効利用では文章まるごと同じような例もありました。著者を見ると、高校の先生をされていた方で、地方紙のコラムを一冊の本にまとめられたようです。つまりプロの書き手ではないと言う事です。
 私がこの本を読んで一番疑問の思ったことは、なぜ吾妻ひでお氏がこの本を読んだのか、ということです。他の本がすべて小説、エッセイ、マンガなのに、この一冊だけが教養本なんですよね。謎です。