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鈴木則文監督『現代ポルノ伝 先天性淫婦』その2

2011-07-04 03:51:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 京都に仕事で出かけた洋一郎は、そこでパリ留学中に知り合ったサンドラの訪問を受け、彼女と京都を散策します。洋一郎が所用で出かけた後、雷雨の音が響く中、襖に描かれた春画に誘われて自慰をするサンドラは、刺青をした3人の男に犯される妄想を抱きます。やがて京都にやって来た由紀を誘い、レズるサンドラ。由紀を幸せにしてあげてほしいと書き残してサンドラが去ると、洋一郎は由紀に求婚し、汚れた過去を理由に断ろうとする由紀に、未来だけを見ていこうと言って結婚を承諾させます。
 洋一郎の父・健一郎は財閥の職に戻れと洋一郎に言い、結婚相手が由紀だと知ると、結婚に反対します。明仁は洋一郎との結婚を祝うために花を持って由紀の元を訪れ、すきを見て由紀に薬を盛ると、健一郎は体の自由を奪われた由紀を犯します。
 明仁から父が由紀と肉体関係を持ったことを知らされた洋一郎は、雨の中由紀を探し回りますが、やっと見つかった由紀は酔っていて強がりを言い、洋一郎はそんな由紀を罵倒して去ると、由紀は泣き崩れます。
 由紀が姿を消すと、健一郎は由紀の母も犯し、抵抗した母は転落して大ケガを負います。「強く生きて」と由紀に言い残して死ぬ母。
 由紀は健一郎と明仁への復讐を誓い、まず健一郎の私設秘書となります。明仁に冷淡な彼の妻・綾乃が他の男とのSMプレイに耽溺しているのを突き止めた由紀は、明仁に抱かれて妻のことを明仁に教え、綾乃らが使っている部屋の鍵を渡します。現場を押さえた明仁は、二人に薬を盛って眠らせ、ガス自殺に見せかけて二人を殺します。
 やがて由紀は明仁に抱かれている自分を健一郎にわざと見つけさせると、健一郎は逆上して明仁を銃で撃ち、明仁はこれで正当防衛の理由が出来たと言い放って、その場で健一郎を絞殺します。そして明仁が由紀を犯そうとしているところへ、今度は洋一郎が乱入し、明仁を射殺します。私も撃ってと懇願する由紀に対し、堂々と罰を受けると言う洋一郎。そしてラスト、バーのママとしてかいがいしく働く由紀の姿で映画は終わります。

 題名通り、次から次へと濡れ場が続く映画でしたが、モノローグを多用した、古典的メロドラマでもありました。上記のあらすじは錯綜していますが、映画ではすっきりと処理されていたように思います。マキノの直弟子でもある鈴木監督の一面を垣間見させてもらった。そんな気がした映画でした。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto