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バズ・ラーマン監督『オーストラリア』その2

2014-05-19 07:13:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 らくだの荷馬車で運ばれてきた酔っ払いの会計士キプリング・フリン。サラ「ファラウェイ・ダウンズはまだ?」ドローヴァー「2日前から入ってる」。ドローヴァーは馬の種付けで、英国生まれのメス馬カプリコルニアに一目惚れしたと言い、英国のサラブレッドに野性の種馬というのが最高のかけ合わせだと言うと、サラは侮辱されたと勘違いする。ナレーションの男の子、サラのトラックを見る(冒頭のシーン)。サラらはファラウェイ・ダウンズの屋敷に到着する。牛は死に、柵は燃え、屋敷の中にはサラの夫のアシュレイ郷の死体が置いてある。管理人のフレッチャー「俺の家は3代前からこの土地の持ち主に仕えてきた。(サラの夫の墓の前で)荒れた過酷な土地。(様子を覗くナレーションの男の子)だがアシュレイ郷はこの土地を手放さなかった。善良で勇敢なその彼に性悪な黒人が槍を向けた。キング・ジョージって奴だ。必ず裁きを下す」。フリン、ハーモニカを吹く。フレッチャー「明朝一番でダーウィンへ」サラ「そうするわ。主人はここの何に惹かれたの?」「不思議な土地だ」。『その夜、太陽が眠りについた時、キング・ジョージは言った。“癒しが来る。遠い遠い国からはるばる来た女の人が雨の働きをする”と。歌であの女を引き寄せよう、大地にも歌わせよう』。歌声に飛び起きるサラは屋敷の外に出て、中に戻ると、そこに男の子がいる。「あなたは?」「ナラ。ガラパの魔法で姿を消してた。あのフレッチャーは災いを呼ぶ。あなたは水の女神の“虹のヘビ”。とてもいい人。この土地を癒す。僕は歌であなたを呼ぶ。母さんとフレッチャーにも歌うんだ。“悪いコト”をしてる時に」「“悪いコト”?」「一緒に寝てくすぐり合う」「まあ‥‥そのこと?」「秘密だよ」。ナラはフレッチャーがカーニーの土地にアシュレイ郷の牛を追い込むのをアシュレイ郷に見つかり、アシュレイ郷を殺したことを話す。「フレッチャーが告げ口をし、僕はオマワリに捕まり、“伝道の島”へ閉じ込められる」。
 翌朝、サラはナラから、フレッチャーが川を越えてカーニーの土地にアシュレイの牛を追い込んだと聞いたと、フレッチャーに話す。フレッチャー、ナラを呼び、耳許で「お袋をぶちのめすぞ」。ナラの母「あれはカーニーの牛よ」。『嘘つきは僕じゃない。あいつだ。風車も動く。フレッチャーの嘘つき』。フレッチャーはナラを追い、殴る。サラ、フレッチャーを鞭打つ。「あんたはクビよ!」。フレッチャー「他の男たちも出ていくぞ。牛もだ。どうせカーニーに乗っ取られる」。フリンは残る。フレッチャー、牛の囲いを開け、トラックで他の男たちと去る。『変わった女だ。フレッチャーはクビ。母さんはもう殴られない。この日から僕らはこう叫んだ。“ミセス・ボス”と』。
 サラ「フレッチャーはなぜ風車を止めたの?」フリン、酒を飲みながら「ご主人のための帳簿とカーニー氏のための裏帳簿がある。秘かに送られた太った牛の記録だ。少年はフレッチャーの子。カーニーの娘はフレッチャーの許嫁。全てカーニーが裏で糸を引いてる。ご主人は牛をダーウィンまで動かす計画を立てていたが、あなたもそれを実行するしかない」「あなたの酒を飲ませて」「ダーウィンで牛を軍に売り、カーニーの鼻を明かし、その儲けでここを立て直せば、一生安泰」。そこへドローヴァーが野性の馬の一団とともに戻ってくる。サラ「フレッチャーが囲いを開けて出ていったので、牛が散ってしまった」「黙って見てたのか? 俺の稼ぎがとんだ」と怒るドローヴァー。「3人で100万エーカーに散った1500頭を集めることなどできない」「フレッチャーはカーニーと組んでたの」「カーニーに勝てる訳ない。カーニーの言い値を飲み、国に帰れ。それで万事解決。人のケンカに手は出さん」。サラ、土下座して「力になってくれたら、カプリコルニアをあげる」「だが3人では牛を追えない」ナラ「“牛追い少年”だった母さんとバンディは馬に乗れる」ドローヴァー「白人の中にはアボリジニーの女に“夜の相手”をさせる奴がいた。男の子のように丸刈りにして昼間は雑用をさせてた。とにかく熟練の追い手が7人。最低5人は必要だ。何人いる? 俺とマガリ、グーラジ、ナラの母のデイジーとバンディ。あと2人。(ナラ、立候補)あと1人と4分の3。(サラも名乗り出る)“馬のおケイコ”じゃない。本気か? 面白い」。サラに牛追いの練習をさせるドローヴァー。最初は全く動かなかった牛が動くようになっていく。(また明日へ続きます‥‥)