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ハワード・ホークス監督『三つ数えろ』

2014-05-27 08:50:00 | ノンジャンル
 ハワード・ホークス監督の'46年作品『三つ数えろ』をWOWOWシネマで再見しました。
 男が女と自分のタバコに火をつけるシルエット。灰皿に置かれる火のついたタバコ2つ。タイトル。
 スターンウッド家に呼びつけられた私立探偵のマーロウ(ハンフリー・ボガート)。執事が主人に伺いを立てに行く間に、好色そうな娘がマーロウを誘い、戻ってきた執事は次女のカルメンだとマーロウに教える。マーロウを呼んだスターンウッド将軍は車椅子に乗り、温室の中にいる。1年前にジョー・ブローディから娘と引き換えに5千ドルを要求され、今回もまた別の男からの恐喝に会っていると言う。今まで担当していた私立探偵リーガンを、将軍は気に入っていたが、何の落ち度もないのに、一ヶ月前に黙って辞めていったらしい。将軍が見せた紙には“A.G.ガイガー 古書商。博打の借金用手形をお支払いください”と書かれていて、カルメンが振り出し人としてサインしてある小切手が4枚一緒になっていた。マーロウは娘のサインがあるのだから金を払うように将軍に言う。将軍はガイガ-を追い払ってほしいとマーロウに言う。マーロウは1日25ドルと必要経費を払ってもらうことを将軍に約束してもらい、将軍の許を去るが、温室を出ると長女のビビアン(ローレン・バコール)に呼ばれる。ビビアンは父にあまり心配をかけないようにと言い、秘密はなしとも言う。彼女はリーガンが好きで、父も気に入っていたと言い、リーガンを探してほしいとマーロウに頼む。
 “ハリウッド公共図書館”の看板。“初版本について”という章を読むマーロウ。メガネをかけ、帽子のつばを上げて、ガイガー書店に入っていったマーロウは、文学オタクのふりをして、女店員に『ベンハー』の1860年版の第3版、『オーデュボーン』の1840年版がないかと聞き、女店員がないと答えると、ガイガーに会わせろと言う。女店員は外出中だと言うが、そこに入ってきた客は女店員と身振りで何やらやり取りし、店の奥に消える。雷鳴。マーロウはガイガー書店を出て、向かいの本屋に入る。マーロウは女店員(ドロシー・マローン)に自分が私立探偵であることを明かし、ガイガーの身体的特徴を教えてもらう。雨が降り出し、女店員は「ガイガーが出てくるまで待つ気?」と聞くと、マーロウは「自分の車の中で。ポケットにウイスキーが入ってる」と答える。しかし女店員の様子を見て「ここで飲むか」と言うと、女店員は「午後は閉店にする」と言って、看板を出し、紙コップを2つ用意し、髪を下ろし、メガネも取る。女店員の顔の美しさに思わず「ハロー」と言ってしまうマーロウ。女店員も「ハロー」と返し、2人は乾杯する。
 ロマンティックな曲。女店員「ガイガーの車よ」「あの男は?」「付き人のラングレン」。マーロウ出ていく。それを見送る女店員。マーロウはガイガーが乗った車を尾行する。
 “ラバーン・テラス”の看板。雨の中、ガイガーは家の中に入る。後から別の車が来て、そこから降りた女が家の中に入っていく。マーロウはレインコートを羽織り、2台目の車を調べると、“登録者名 カルメン・スターンウッド”と書いてある。雨が上がり、車の中で横になって待つマーロウ。やがて家の中がまぶしく光り、女の悲鳴が聞こえ、マーロウは家に駆け寄る。2つの銃声がし、2台の車が去る。マーロウは窓を破り、家の中へ侵入すると、床にはガイガーの死体が横たわり、酔って忘我状態のカルメンが椅子に座っている。カメラのフラッシュと、仏像の頭部の中の隠しカメラを発見するマーロウだったが、フィルムは抜き取られた後だった。机の引き出しの中からはスターンウッドのページがある名簿が見つかる。マーロウはカルメンを連れて帰る‥‥。

 今回再見して、屋外に出た時の虫の音、そしてボガートとバコールの2人だけのシーンで流れる音楽が、おどろおどろしくなったり、ロマンティックになったりと、非常に効果的に使われていることに気づきました。オープニングタイトルから魅せられてしまうこの映画は、ホークスの代表作であり、またボガートとバコールの結婚後の共演第1作でもあります。なお、上記以降の詳しいあらすじは、私のサイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)の「Favorite Movies」の「ハワード・ホークス」のところにアップしておきましたので、興味のある方は是非ご覧ください。

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/