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神代辰巳監督『赫い髪の女』その1

2015-09-18 03:52:00 | ノンジャンル
 昨日、ついに参院特別委員会で自民・公明が安保法制の強行採決を行い、戦いの場は参院本会議へと送られることとなりました。強行採決の場面は『報道ステーション』でノーカットで放送していましたが、自民の議員たちの品格を疑うとともに、選挙でこういう人たちに投票した有権者の見識も疑うこととなりました。来年の参院選では、野党勢力が結集し、自民に痛い目を合わせてやりたいと、せつに願った次第です。

 さて、WOWOWプライムで、神代辰巳監督、中上健次原作、荒井晴彦脚本の’79年作品『赫い髪の女』を再見しました。
 トンネルの中をトラックの列に並んで歩んでくる赤い髪の女(宮下順子)。憂歌団の歌。高架の道をこちらに向かって走ってくる1台のトラック。また歩いてくる女。コツコツと靴の音。平地を走ってくるトラック。そのトラックとすれ違いざま、女が振り返ったところでストップモーション。タイトル。
 建設現場。革ジャンを着た男・コーヤン(石橋蓮司)は土を降ろしたトラックから降りると、後ろにはオーバーオールの下に赤いセーターを着た娘・カズコ(亜湖)。土方の男「雨降らんでも、土方死によるわ。恐ろしか」コーヤン「免許取ったらええや」カズコ「そんな甲斐性あったら土方なんてしとらんわ」。コーヤン、土方に「ちぇ、ちょっと来とらんかい」。ショベルカーを運転していたタカオ(阿藤海)「(カズコを見て)あいつ、何や。何しに来たんや?」コーヤン「そりゃお前。ほっとけ」。カズコとコーヤンが海辺のコンクリート敷きへ来るショット、カットイン。コーヤン、タカオに「おい、こいつに運転教えたれや」タカオ「何で?」土方「頼むわ」コーヤン「何でもや」タカオ「あかん、あかん。1回だけのリフトの運転につき合ったのを見てみい。…(聞き取れない)ちゃうで」コーヤン「それは誰の儲けや?」タカオ「まあ、社長やな」コーヤン「そなろが」カズコ「アホ、~するなんて……賢いわ」。
コンクリート敷きに着いて、カズコ「話って何?」コーヤン「う~ん。回してやろう思うとる」カズコ「何やて?(タカオ現れる)だましたんやな? うち、帰るわ」。コーヤン、カズコを後ろから抱く。カズコ暴れる。コーヤン「かまへんやないか」カズコ「あんただけならかまへん。けど回しは嫌や!」コーヤン「タカオがお前に惚れとるんや」タカオ「やりたいんじゃ」カズコ「すけべ! 父ちゃんに言うたる」とタカオに往復ビンタ。タカオ「惚れてるんや」コーヤン「タカオ、(カズコ倒して)いてまえ!」。カズコ暴れる。
タカオが土方に運転を教えているショベルカーからこっちに来るコーヤン、トラックに乗る。タカオ「コーヤン、飯やろ? わしも乗せてってくれや」とトラックに乗り込もうとすると、カズコ「弁当や」と弁当を取りだす。
コーヤン、カズコに往復ビンタ。カズコの乳房、見えてる。暴れるカズコはやがて観念し、「分かった。(2人、カズコを解放する)こんなとこで嫌や」コーヤン「こんなとこもあんなとこもあっかい」カズコ「童貞、捨てて」。うなずくタカオ。カズコ、パンティ脱ぐ。タカオ、カズコを犯すと、カズコ「痛―い! 痛―い!」。タカオはすぐ果て、泣くカズコのあそこを見て「初めてやったんか。痛かったやろな」とタオルでカズコのあそこを拭く。コーヤン、タカオを蹴り、「おい、かまへんど。わいにさせとうないやろ」。タカオ、立ち上がり「かまへん。言った通りや」。ベルトゆるめるコーヤン。カズコ、うつろ。
現場でタカオ、カズコに「ほんまけ? これだけかいな」カズコ「うち仕出し屋ちゃう」と弁当をタカオに渡し、去る。コーヤン「お前に弁当持って来たんかい」タカオ「お前、待っとんのやろ」「アホ、そんなこと分からんのかい。惚れとるんじゃ」「ほんまかいな」「おう。ほんまや。(トラックに乗り込んできたタカオからコーヤン、嬉しそうに弁当と水筒受け取る。弁当見て)まあ、かわいいわあ」。
カズコ「こんな、誰にも言わんといて」。コーヤン、カズコ犯す。カズコ「痛―!」と耐える。
 フロントガラスに地下足袋。ワイパーが動き始める。タカオ「3月も前やで。(タカオ、運転。助手席にコーヤン。)どっちにしようか思うて、悩んだったやろうな。小さな胸わちゃくちゃして」コーヤン「調子に乗って吹かんほうがええど」笑顔のタカオ「ああ、おもろないやろ。弁当もらえんで」「そりゃお前、あいつがどないな社長の娘か忘れたんかい」「ほな、今日は早いやないか」とコーヤンの股間さする。コーヤン「おいおい、よう言うわ」とタカオの股間触り返す。コーヤン「だけどなあ、先にやった方が罪が重いんじゃ。ハハハハ」タカオ「かまへん。ばれたら海や。マグロ船、乗ったるわい」「ああ、そうかい」(明日へ続きます……。)

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