安保法制は参院の特別委員会の自民の強行採決に端を発し、野党勢力の抵抗もままならず、結局自民党と公明党が数の論理で本会議で成立させてしまいました。しかし市民レベルでの抵抗は今後も続く模様で、来年の参院選まで、この動きは止められそうにありません。特に若者たちが声を挙げ始めたのが何とも頼もしく、彼らを中心に政局は動いていく気がしています。今から来年の参院選が楽しみになってきました。
さて、また昨日の続きです。
女、手すり階段を降り、「見たらあかんで」。激しい雨。デッキ上でしゃがみ、ケツまくる。「耳ふさいどって」。ジョロジョロと音。
夜、裸で抱き合っているカズコとタカオ。カズコ「うち、お腹大きいんやで。気いつかなんだ?」タカオ「知らんかった。あの誰の子や?」「(タカオの髪つかみ)あんたのや。最初があんたやからあんたの子や。決まっとるがな」「無茶苦茶や!」「うち、産むで。産む」タカオの頭抱きしめて、泣きながら頭なでる。「こんなとこ、出えへん?こんな町おっても、ろくなこと言われへんし、あんたかて、辛抱できへんやろ?」。泣き続けるカズコ。
憂歌団の歌。現場。タカオ「なあ、見せびらかしに来たで」。ゆるやかなズームアップ。コーヤン「うおー、こりゃいけるわ。あのじゃじゃ馬、結構いい嫁さんになるんとちゃうか?」。コーヤン、上半身裸で土掘ってる。「やめたろ思っとる」「何でや? ……思うけどなあ。……めでたし、めでたし」。コーヤンに体当たりし、「何がめでたいや。大阪へでも行ったろ思ってんのや。こんな狭い町で土方みたいのと一緒に働いてもしゃあないがな」「大阪行って何すんねん?」「修理工でもやろう思うてんのや。なあ、コーヤン。よおー、一緒に行かへんか?」。コーヤン、タカオの首に腕をまきつけ「よお、(振り回し)……人の住むとことちゃうぞ。んー、お日様浴びんと、油まみれになって、大阪よりマグロ船の方がええんとちゃうか?」「あかん、あかん、船はあかんのや。女、乗られへん」「なや、本気で惚れてんのか。何が……やがって。ほりゃ、(土投げる)ほりゃ」。
サーフィンする若者たち。ロング。
憂歌団の歌。机の上に化粧品ひとそろい。窓には赤いカーテンが下がってる。洗濯物を干す女は真っ赤なセーターを着ている。先日買ったパンティを落としてしまい、下で干し物をしていた女の頭に当たる。「すんません」「ぶち殺したろうか?」タバコを吐き出す。
廊下でドアを叩き、「出て来んかい! 出て来い! 出て来い! 出て来んか! お前、ほら、出て来い言うたら出て来い!」とパンティ破く。女はついにドアを蹴破り、部屋に入って来る。明らかにシャブ中の顔。「何のマネだい! 何のマネだい!」と赤い髪の女を殴り始める。「堪忍してえな」。殴る蹴る。髪つかみ、引き回し、「何考えてんのや、このガキぁ。死ねえ! 死ねえ!」と首を絞め始める。やっと夫がやって来て、はがいじめにし、止める。「ずっと一緒や」と言って妻を連れ帰る夫。怯える赤い髪の女は、うずくまり、大泣きする。
大波の怒涛。風の音。廊下を歩く地下足袋。破れたパンティの前で立ち止まる。女はふとんをかぶって怯えている。地下足袋、また歩き出し、部屋の灯りをつける。コーヤンを見上げる女。「何や、あんたかいな。びっくりしたがな。うちを探し回っている人かと思うたわ」「ここはわいの部屋や。わいの他に誰が来るんや」。女、泣く。「誰が来たと思ったんじゃ。(語気強く)誰に来てもろうてほしかったんじゃ? あの? 亭主か?」。女、本格的に泣きだす。コーヤン、パンティを投げつけ、「何や、このあま、人が外で仕事しとるゆうのに、(こたつ、蹴り倒す)飯の支度もせんと(女、蹴る)、男引き入れてさかっとったんやろ? もう用はない。……へ帰れ!」。ふとんをはぐと、女はパンツ姿。「何や、人のパンツはきやがって。(女の両足を引っ張り、激昂する)」「うち、あんたの女やさかい、あんたにしてほしい思うて、あんたのパンツはいたんや」。コーヤン、静まる。「……。(女抱く)変態!(女にキスする)」
軒下。雨。仰向けに寝るコーヤンに優しくキスする女。「あの角行ったところのスーパーマーケットね、ラーメン安かったさかい、ぎょうさん買うてきたんや。食べよか?」「ああ」「あー、あやー、あー」。男の上に体を滑らせる。赤いスリップ。コーヤンの局部触り、「あー、いや、あー、あー」。女起きる。スリップ片側が肩から落ち、乳見えている。沸騰しているヤカン。女、鍋の乗ったコンロ持ってきて、「なあ、今度給料入ったら、このガスコンロ取り替えよ」。マッチで火をつけるのに難儀する女。「貸してみ」。火つくと「昔から……言われてたんやけど、こんな難儀するガスコンロで、ヤケドしたりするの嫌や。(急に笑い出し)火ついてのうても忘れてしまうかもしれんし」。コーヤン、女を抱き直し「かまへんやないか。心中や」。(また明日へ続きます……。)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
さて、また昨日の続きです。
女、手すり階段を降り、「見たらあかんで」。激しい雨。デッキ上でしゃがみ、ケツまくる。「耳ふさいどって」。ジョロジョロと音。
夜、裸で抱き合っているカズコとタカオ。カズコ「うち、お腹大きいんやで。気いつかなんだ?」タカオ「知らんかった。あの誰の子や?」「(タカオの髪つかみ)あんたのや。最初があんたやからあんたの子や。決まっとるがな」「無茶苦茶や!」「うち、産むで。産む」タカオの頭抱きしめて、泣きながら頭なでる。「こんなとこ、出えへん?こんな町おっても、ろくなこと言われへんし、あんたかて、辛抱できへんやろ?」。泣き続けるカズコ。
憂歌団の歌。現場。タカオ「なあ、見せびらかしに来たで」。ゆるやかなズームアップ。コーヤン「うおー、こりゃいけるわ。あのじゃじゃ馬、結構いい嫁さんになるんとちゃうか?」。コーヤン、上半身裸で土掘ってる。「やめたろ思っとる」「何でや? ……思うけどなあ。……めでたし、めでたし」。コーヤンに体当たりし、「何がめでたいや。大阪へでも行ったろ思ってんのや。こんな狭い町で土方みたいのと一緒に働いてもしゃあないがな」「大阪行って何すんねん?」「修理工でもやろう思うてんのや。なあ、コーヤン。よおー、一緒に行かへんか?」。コーヤン、タカオの首に腕をまきつけ「よお、(振り回し)……人の住むとことちゃうぞ。んー、お日様浴びんと、油まみれになって、大阪よりマグロ船の方がええんとちゃうか?」「あかん、あかん、船はあかんのや。女、乗られへん」「なや、本気で惚れてんのか。何が……やがって。ほりゃ、(土投げる)ほりゃ」。
サーフィンする若者たち。ロング。
憂歌団の歌。机の上に化粧品ひとそろい。窓には赤いカーテンが下がってる。洗濯物を干す女は真っ赤なセーターを着ている。先日買ったパンティを落としてしまい、下で干し物をしていた女の頭に当たる。「すんません」「ぶち殺したろうか?」タバコを吐き出す。
廊下でドアを叩き、「出て来んかい! 出て来い! 出て来い! 出て来んか! お前、ほら、出て来い言うたら出て来い!」とパンティ破く。女はついにドアを蹴破り、部屋に入って来る。明らかにシャブ中の顔。「何のマネだい! 何のマネだい!」と赤い髪の女を殴り始める。「堪忍してえな」。殴る蹴る。髪つかみ、引き回し、「何考えてんのや、このガキぁ。死ねえ! 死ねえ!」と首を絞め始める。やっと夫がやって来て、はがいじめにし、止める。「ずっと一緒や」と言って妻を連れ帰る夫。怯える赤い髪の女は、うずくまり、大泣きする。
大波の怒涛。風の音。廊下を歩く地下足袋。破れたパンティの前で立ち止まる。女はふとんをかぶって怯えている。地下足袋、また歩き出し、部屋の灯りをつける。コーヤンを見上げる女。「何や、あんたかいな。びっくりしたがな。うちを探し回っている人かと思うたわ」「ここはわいの部屋や。わいの他に誰が来るんや」。女、泣く。「誰が来たと思ったんじゃ。(語気強く)誰に来てもろうてほしかったんじゃ? あの? 亭主か?」。女、本格的に泣きだす。コーヤン、パンティを投げつけ、「何や、このあま、人が外で仕事しとるゆうのに、(こたつ、蹴り倒す)飯の支度もせんと(女、蹴る)、男引き入れてさかっとったんやろ? もう用はない。……へ帰れ!」。ふとんをはぐと、女はパンツ姿。「何や、人のパンツはきやがって。(女の両足を引っ張り、激昂する)」「うち、あんたの女やさかい、あんたにしてほしい思うて、あんたのパンツはいたんや」。コーヤン、静まる。「……。(女抱く)変態!(女にキスする)」
軒下。雨。仰向けに寝るコーヤンに優しくキスする女。「あの角行ったところのスーパーマーケットね、ラーメン安かったさかい、ぎょうさん買うてきたんや。食べよか?」「ああ」「あー、あやー、あー」。男の上に体を滑らせる。赤いスリップ。コーヤンの局部触り、「あー、いや、あー、あー」。女起きる。スリップ片側が肩から落ち、乳見えている。沸騰しているヤカン。女、鍋の乗ったコンロ持ってきて、「なあ、今度給料入ったら、このガスコンロ取り替えよ」。マッチで火をつけるのに難儀する女。「貸してみ」。火つくと「昔から……言われてたんやけど、こんな難儀するガスコンロで、ヤケドしたりするの嫌や。(急に笑い出し)火ついてのうても忘れてしまうかもしれんし」。コーヤン、女を抱き直し「かまへんやないか。心中や」。(また明日へ続きます……。)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)