また昨日の続きです。
女「えーなー、……のガスコンロは。怖いことないし、何べんもつけてみとうなるわ」コーヤン「何や近頃部屋が明るくなった気がする」「うふふ、……」「診てもらったら。新婚家庭やから。アハハハ」「知らん。そんなもん、もっと楽しいこと、ぎょうさんあるし」「これかい、あ?」「ちょっと待ってえな。すぐ抜けるよって」「犬になれや。……」「包丁持ってんのに、危ないやないの。あかんて。あかん」。後背位。顔に服かぶせる。「ホラホラホラ」。電灯も消すと、タカオ来る。「えーか? えーか? どや?」。コーヤンを蹴るタカオ。「さあ、もっとようなるけえ」。タカオと替わる。「誰やの、あんた? 嫌や、嫌、嫌や、ああ、(ひっくり返ったコタツの赤い光に包まれる)嫌や、(コーヤン、女の両手を押える。女、泣き、抵抗やめる。コーヤン、出ていく。「始めは嫌や言うんや」。犯される女。「そんなことされるんやったら、うちに戻った方がましや。亭主にやられた方がよっぽどましや。ずっとうちのこと探してくれてるんや。あんたより優しいし、何から何までしてくれる。今度帰ったら殺されてしまうかもしれんし。焼きもち焼いて」。よがりだす。「優しくしてね。優しくしてね」。コーヤン、廊下の三輪車をこぎ、「ヤサシクシテネ」と言う。
憂歌団の歌。コーヤン、夜の路上で空瓶投げつけて割り、自慰する。老人「兄ちゃん、酒いっか? 二百円あるか? ……のか? 兄ちゃん、ええことしたいのか? ハールコちゃん、ハールコちゃん(と踊る)」。コーヤン、老人を殴り倒し、背負って歩く。
酒場。チャイナドレスの女(山口美也子)「あんた、うちは二百円ちゃうで」老人「……ちゃん」コーヤン「閉めとけ、そなもん」女「さっ、何してんの。早う2階行こ。な?」「あー、酒飲みに来たんじゃ」「ほんに気取って。このドスケベが。(股間触り)立っとるやないか」「お前とやりとうて、立ってるんじゃないわい。わいの女が今男とやっとるんや。それが悔しかって、立ったろに」「アホー、立っとるチンポコに分別あるか。……見境なしや。手でさすっても行きよるわ。ほら」「やめ、何するんじゃ」「そや、(両手につばつけて)今試したる(女、またがる)」「止めとけ言うたるやろが」女、動いて「自分の女って、酒くろうて、ええ気なもんやなあ」老人「やめて、やめてーな」「やめって、お父ちゃんの酒代やろ。われじゃ行かんかい? よっしゃ(手につば)はしたる。(肩に足乗せて動く)行ったやないか? 男なんか皆同じ。見境なしや、」老人、ハーハーと崩れる。「焼きもちかいな。しょうもない。(老人を蹴る)いつまでくっついてんの、ドスケベが。(コーヤンを自分から引き離す。)お父ちゃん、泣いてるやんか」。コーヤン、吐く。
海辺を疾走するトラック。
ひっくり返ったコタツで暖を取るコーヤン。化粧品の匂いを嗅ぎ、壁に背をつけると、ベルトをゆるめる。鼻歌「牛でもないのにミルク出す。オチンチンの七不思議♪ ゴムでないのに伸び縮み。オチンチンの七不思議♪」自慰を始める。「かわいがるのになぜ怒る。オチンチンの七不思議♪ 欲もないのに金がある。オチンチンの七不思議♪」。女、入って来る。「変態! 風呂に行って来たんや。あんたも行って来たらええで。さっぱりするよって。あんたの大きかったね」「忘れられるか? 忘れられるか?」「あんた、人の気持ちが分からへんのか!(泣き出す)あの子な、駆け落ちするんやて。若い子ってええなあ。ええなあ、若いって。若いってええなあ。ええなあ、若いって。(雨の中、バス停で相合傘のタカオとカズコのショット、カットイン。)ええなあ」。
憂歌団の歌。雨降る中、無人のバス停で、タカオ、カズコを抱く。
波の怒涛。
女「あー」。泣く。コーヤンのパンツに頭突っ込み、「やっぱり赤うなっとるわ。一日中しよ。(フェラ)ほら、固うなって来たやないの。うち、あんたのこと忘れられへんのよ」。コーヤン、女を抱きしめる。騎乗位。女、泣き続ける。
トラックから部屋へのパンアップ。
「……傘差して。オチンチンの七不思議♪」。女、眠っている。「うあ~ん」の声。女、起きて、「シャブ打たれてると思ったんや。(笑う。足を上げて、指を反り返し)足の指が反り返るくらいに、ええ気持やったんやで」。コーヤン、女を抱く。「雨が降っとるから今日もこんなにしておられるんやね。いつも雨ばっかり降らへんけど」。憂歌団の歌。抱き合う2人。エンディング・タイトル。
ほとんどの室内シーンが見事なワンシーン、ワンカットで撮られ、宮下順子に魅せられて、セリフをすべて書き写してしまいました。神代監督の代表作の1本であることは、間違いないと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
女「えーなー、……のガスコンロは。怖いことないし、何べんもつけてみとうなるわ」コーヤン「何や近頃部屋が明るくなった気がする」「うふふ、……」「診てもらったら。新婚家庭やから。アハハハ」「知らん。そんなもん、もっと楽しいこと、ぎょうさんあるし」「これかい、あ?」「ちょっと待ってえな。すぐ抜けるよって」「犬になれや。……」「包丁持ってんのに、危ないやないの。あかんて。あかん」。後背位。顔に服かぶせる。「ホラホラホラ」。電灯も消すと、タカオ来る。「えーか? えーか? どや?」。コーヤンを蹴るタカオ。「さあ、もっとようなるけえ」。タカオと替わる。「誰やの、あんた? 嫌や、嫌、嫌や、ああ、(ひっくり返ったコタツの赤い光に包まれる)嫌や、(コーヤン、女の両手を押える。女、泣き、抵抗やめる。コーヤン、出ていく。「始めは嫌や言うんや」。犯される女。「そんなことされるんやったら、うちに戻った方がましや。亭主にやられた方がよっぽどましや。ずっとうちのこと探してくれてるんや。あんたより優しいし、何から何までしてくれる。今度帰ったら殺されてしまうかもしれんし。焼きもち焼いて」。よがりだす。「優しくしてね。優しくしてね」。コーヤン、廊下の三輪車をこぎ、「ヤサシクシテネ」と言う。
憂歌団の歌。コーヤン、夜の路上で空瓶投げつけて割り、自慰する。老人「兄ちゃん、酒いっか? 二百円あるか? ……のか? 兄ちゃん、ええことしたいのか? ハールコちゃん、ハールコちゃん(と踊る)」。コーヤン、老人を殴り倒し、背負って歩く。
酒場。チャイナドレスの女(山口美也子)「あんた、うちは二百円ちゃうで」老人「……ちゃん」コーヤン「閉めとけ、そなもん」女「さっ、何してんの。早う2階行こ。な?」「あー、酒飲みに来たんじゃ」「ほんに気取って。このドスケベが。(股間触り)立っとるやないか」「お前とやりとうて、立ってるんじゃないわい。わいの女が今男とやっとるんや。それが悔しかって、立ったろに」「アホー、立っとるチンポコに分別あるか。……見境なしや。手でさすっても行きよるわ。ほら」「やめ、何するんじゃ」「そや、(両手につばつけて)今試したる(女、またがる)」「止めとけ言うたるやろが」女、動いて「自分の女って、酒くろうて、ええ気なもんやなあ」老人「やめて、やめてーな」「やめって、お父ちゃんの酒代やろ。われじゃ行かんかい? よっしゃ(手につば)はしたる。(肩に足乗せて動く)行ったやないか? 男なんか皆同じ。見境なしや、」老人、ハーハーと崩れる。「焼きもちかいな。しょうもない。(老人を蹴る)いつまでくっついてんの、ドスケベが。(コーヤンを自分から引き離す。)お父ちゃん、泣いてるやんか」。コーヤン、吐く。
海辺を疾走するトラック。
ひっくり返ったコタツで暖を取るコーヤン。化粧品の匂いを嗅ぎ、壁に背をつけると、ベルトをゆるめる。鼻歌「牛でもないのにミルク出す。オチンチンの七不思議♪ ゴムでないのに伸び縮み。オチンチンの七不思議♪」自慰を始める。「かわいがるのになぜ怒る。オチンチンの七不思議♪ 欲もないのに金がある。オチンチンの七不思議♪」。女、入って来る。「変態! 風呂に行って来たんや。あんたも行って来たらええで。さっぱりするよって。あんたの大きかったね」「忘れられるか? 忘れられるか?」「あんた、人の気持ちが分からへんのか!(泣き出す)あの子な、駆け落ちするんやて。若い子ってええなあ。ええなあ、若いって。若いってええなあ。ええなあ、若いって。(雨の中、バス停で相合傘のタカオとカズコのショット、カットイン。)ええなあ」。
憂歌団の歌。雨降る中、無人のバス停で、タカオ、カズコを抱く。
波の怒涛。
女「あー」。泣く。コーヤンのパンツに頭突っ込み、「やっぱり赤うなっとるわ。一日中しよ。(フェラ)ほら、固うなって来たやないの。うち、あんたのこと忘れられへんのよ」。コーヤン、女を抱きしめる。騎乗位。女、泣き続ける。
トラックから部屋へのパンアップ。
「……傘差して。オチンチンの七不思議♪」。女、眠っている。「うあ~ん」の声。女、起きて、「シャブ打たれてると思ったんや。(笑う。足を上げて、指を反り返し)足の指が反り返るくらいに、ええ気持やったんやで」。コーヤン、女を抱く。「雨が降っとるから今日もこんなにしておられるんやね。いつも雨ばっかり降らへんけど」。憂歌団の歌。抱き合う2人。エンディング・タイトル。
ほとんどの室内シーンが見事なワンシーン、ワンカットで撮られ、宮下順子に魅せられて、セリフをすべて書き写してしまいました。神代監督の代表作の1本であることは、間違いないと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)