結婚したばかりの頃は、まだ貯金もなく、主人の給料も安く、割とすぐに長女を授かり、親元が離れている状況では収入のためとはいえ、子供を預けて私が働きに出ることもできませんでした。
当時神奈川県座間市に住んでいて、病院などが近くになかったり、検診や予防接種の場所も遠くにあるので、車が必要でした。
となると、中古のお安い車を買うしかありません。私がお産で実家に帰っている間に、主人が、全て込みで30万で白いカローラを購入しておりました。このカローラは、お値段が安い以外に魅力がありませんでした。
両方の実家で乗っている車を基準に考えると、とても寂しくなる装備なので、家にやって来た日から、もう次に買う車の話題をしていました。カローラにしてみればかわいそうな話です。
このカローラの特徴
1、パワーウインドウではなく、レバーを回して窓を開けなければならない。
2、後ろのトランクは、運転席からは開けることができず、後ろに回り込んで鍵を差し込んで開けなければならない。
3、ミラーはドア寄りに付いていなくて、前側にあるので、二人で確認しながら操作するしかない
4、車内に時計がないので、小さい時計を両面テープでつけたが、太陽光によって表示されるので夜は見えない。
5、居住性はそこそこあると思ったが、勘違いだった。座るとシートがへたっているので体重によって沈み込みが激しくて、頭から上のスペースが自然に広くなるのだった。
6、オートロック機能がないので、後ろの扉のロックを開けるときは運転席から手を述ばすしかない
7、100キロ以上出すと、耕運機のように唸り出し、音楽が聞こえなくなる。
8、東名高速で、ベンツを追い越したことが、主人の唯一の自慢。
9、後ろの右座席に、幼児用のカーシートを設置していたせいで、長女は顔と体の右半分だけ黒く日焼けした。
10、ある時から、前側に小さい点のようなサビができ、そこから中に向かってえぐれるような穴が空いていた。
11、30万で購入したことを人に言わないように主人に釘を刺されていた。当時同じカローラでフル装備のデラックスなものがありうらやましと思った。
12、車は、あくまでも、あるかないかが重要であり、装備が不十分でも気にするべきだはないと自分に言い聞かせていた。日光いろは坂も八ヶ岳、蓼科高原、上高地、富士山5合目も故障もなく、連れて行ってくれた。
ここからはスペックの話
13、パワーステアリング機能は装備されていないので、何度も切り返すと筋肉痛になったが、腕力は付いた。
14、ブレーキが効きにくいので、ずいぶん前から、ブレーキを踏まないと止まらない。
15、オートマではないので、渋滞の時は、左足がつりそうになった。この車のおかげで、マニアル車も上手に乗りこなすことができた。
以上です。
この経験から、次に乗る車には何の不満はなかった。日産のブルーバードも大好きだったし今は好んでトヨタの車に乗っている。同じ乗り物かと思うぐらい、何もかもが進化している。白いカローラを思い出すたびに邪険に扱ったことを後悔している。
笑っていただけたでしょうか?
最後に言い忘れました。当時の車って、よく中に鍵を置いたままドアをロックしてしまうことが多くありました。金属の物差しを窓ガラスと扉の間に差し込んで、ドアのレバーをガチャガチャするだけで簡単にロックが外れる構造でした。かなり問題あります。
ボロボロのカローラで廃車が確定しておりましたが、当時ブルーバードに乗り換える時、何と下取り価格を14000円で評価してくださいました。最後にはダメな子に高い評価をくださったブルーバードのセールスマンの方に感動し、その方から買わせていただいたのです。
当時のママ友にベンツに乗せていただいて、意外にも、シートが硬いのに驚きました。長時間乗っても疲れないように、高級車は考えてシートは作られておりました。
関西学院大学の周りの桜が満開です。今日も元気で頑張りましょう。