辺野古基地建設 白紙撤回求める
49環境・市民団体声明
WWF(世界自然保護基金)ジャパンや日本自然保護協会などの全国49の環境・市民団体は4日、鳩山政権に対して沖縄県名護市の「辺野古・大浦湾地域への新基地建設(普天間代替施設)の白紙撤回を求める」共同声明を発表しました。
声明は「辺野古・大浦湾地域は、日本にわずか十数頭ほどしか生息していない絶滅危惧(きぐ)種ジュゴンの限られた生息地であり、またアオサンゴの大群集に象徴されるように、豊かな自然生態系が残る海域」と指摘。
辺野古・大浦湾地域が米軍普天間基地の代替施設を建設するために埋め立てられることに大きな懸念を抱き、事業実施を前提とした環境影響評価の進行 や、海の生物を脅かす環境調査手法の問題点をあげ、あらためて撤回を要請。「最近では、エビ・カニ類の新種が36種も発見されています。埋め立て事業を実 施すれば、このきわめて貴重な生態系の大規模な破壊は避けられません」と訴えています。
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「基地撤去は日本次第」
TBS系番組 普天間問題で小池氏
日本共産党の小池晃政策委員長は5日放送のTBS系番組「サタデーずばッと」に出演し、米軍普天間基地の「移設」問題をめぐる民主党政権の対応などについて各党代表と討論しました。
●普天間問題
番組では、「移設」問題で社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)が連立離脱を示唆する「重大な決意」を表明したことが話題に。
小池氏は、「今の政府は迷走している」と述べたうえで、「ほんとうに考えないといけないのは、はたして海兵隊は抑止力というがそうなのか、日本に 必要なのかということ」だと指摘。「歴史をみても、海兵隊はベトナム、イラク戦争では殴り込み部隊としてやってきた。世界に海兵隊の基地をおいているのは 日本だけだ。60年もおき続けるのか、それこそ『重大な決意』をしなければならない」と述べました。
司会の、みのもんた氏は、「日本にある米軍基地の74・3%を沖縄に65年近く押し付けてきた」と述べ、「もし日本政府が移転といってアメリカは断るか」と出席者に質問。自民党の平沢勝栄衆院議員は、「受け入れられるかはアメリカ次第」と述べました。
これに対し、小池氏は、「それはアメリカ次第ではない。日本政府次第だ」と強調。91年に米軍基地を撤去したフィリピン政府は「いろんな議論があったが、国民のことを考え、基地撤去した」と語りました。
みの氏は、米海兵隊の基地は「キャンプ」と呼ばれ、「永久不滅ではないけど陣取る基地とは違う」と指摘。「キャンプは絶えず移動するためのもの。なにもここ(沖縄)にこだわる必要はない」と応じました。
●国会運営問題
番組では、4日に閉幕した臨時国会の運営が話題になりました。コメンテーターの岩見隆夫氏(毎日新聞客員編集委員)は、民主党の国会運営は「まず い」と批判。みの氏も、「丁々発止やってほしかった」と語りました。民主党は、「盛り上がらなかった原因の大半は自民党」(海江田万里衆院議員)と述べ、 自民党は「40日も国会をやって党首討論が開かれなかった例はない。応じてもらえなかった」(平沢氏)と非難合戦を展開しました。
小池氏は、「もっと議論することがあったのに、民主党は数の力で議論を断ち切る強硬路線。自民党は機械的なボイコット」だったと指摘。「国民は新 しい政治が始まったと期待したが、結局は自民と民主が入れ替わっただけだ。このことはきちんと反省していただきたい」と語りました。
●母子加算復活
自公政権での母子加算削減問題を追及してきた番組は、母子加算の復活を掲げた民主党政権が12月から今年度中だけの復活は決めたが、来年度につい ては、はっきりと継続を断言していない問題も取り上げました。小池氏は、「国の予算でいうとほんのわずかの年間180億円。新政権には、はっきり継続する と言ってもらいたい」と述べ、320億円の「政党助成金をやめればおつりがくる」と指摘しました。
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