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NASAホームページより転載

2009-12-14 | 世界の変化はすすむ

ソユーズロケット

最終更新日:2009年12月08日
写真

ソユーズロケットの打上げ

国際宇宙ステーション(ISS)へのソユーズ宇宙船やプログレス補給船の打上げに使われるのが、ソユーズロケットです。

ソユーズ宇宙船
プログレス補給船

ソユーズロケットは、1957年のスプートニク1号の打上げに使われたロケット(R-7A)を改良したロケットであり、1966年には現在のソユーズロケットに近いものが完成しました。その後、1973年に改造され、現在のソユーズロケットに至りました。

ソ ユーズロケットの仲間には、ソユーズ宇宙船やプログレス補給船の打上げに使われているソユーズロケット以外にも、派生型のファミリーがあり、4段式のモル ニヤロケット(2008年末に退役)や、有人のヴォストーク宇宙船、ヴォスホート宇宙船の打上げや人工衛星の打上げに使われたヴォストークロケット (1991年に退役)、ヴォスホートロケット(1976年に退役)、商業用の改良型ソユーズロケットもあり、打上げ回数の総計は2009年11月末時点で 1750回を越えています。3段式のソユーズロケットの打上げ成功率は97%以上(1966年~2000年末時点)と非常に信頼性の高いロケットです。 1970~1980年代のピーク時には年間40~45機(派生型を含めると約60機)が打ち上げられていました。現在では年間10~15機程度が打ち上げ られています。

これらのソユーズロケットファミリーの特徴は、中心のロケットの周りに4本の補助ブースタを装備してお り、打上げ時には計5本の束ねたロケットを使用することです。この基本構成は1957年にスプートニクを打ち上げたロケットと変わっておらず、その後は、 信頼性と性能向上を重ねてきました。それぞれに4基装備されたエンジンノズル1基あたりの推力は小さいのですが、これら4基のノズルを5個束ねれば合計で 20基のノズルとなり、大きな力を発揮できます。また同じエンジンを大量に製造することでコストも安くできます。

ソ ユーズロケットは打上げ前日にバイコヌール宇宙基地の組立施設から横倒しのまま鉄道で射点に運ばれます。射点に到着後、垂直に立てられて打上げ準備作業が 開始されます。ロシアのロケットは全て横倒しで運び発射台に起こしてセットします。なお、ソユーズとは「結合」、「同盟」という意味のロシア語です。

横倒しで運ばれるソユーズロケット
横倒しで運ばれるソユーズロケット

横倒しで運ばれるソユーズロケット
補助ブースタやクラスタ(束ね式)の状態がわかります

ソユーズロケットの主要諸元

ソユーズロケット

ソユーズロケット(フェアリング部は省略しています)

名称 ソユーズ(Soyuz) SL-4(*)
打上げ場所 バイコヌール宇宙基地(有人/衛星打上げ)
プレセーツク発射場(衛星打上げ)
用途 プログレス、ソユーズTM、RESURS(地球観測)、バイオサット、コスモスの打上げ
搭載貨物重量 6,855kg(高度220km/軌道傾斜角 51.6度)
7,050~7,450kg(ソユーズTM/プログレスM、M1ミッション時)
ロケット構成 3段式
(補助ブースター4本を1段と見なした場合)
全長 45.22m
(無人時、10.14mのフェアリングを含む)
49.3m(有人時:ソユーズTM宇宙船使用時)
最大直径 10.3m(ブースタ(1段目)のフィン間)
2.95m(2段中心部)
打上げ時重量 309.7t
打上げ時推力 5,932kN(真空中)
推進剤 全段同じ
酸化剤:液体酸素
燃料:ケロシン

*「SL-」の後に数字が付く呼称は米国防総省の命名です。

打上げシーケンス

時間 イベント
0秒 打上げ、補助ブースター(1段目)および2段目点火
約118秒後 補助ブースター(1段目)切り離し、2段目燃焼継続
約160秒後 緊急脱出用ロケットおよびフェアリング放棄
約314秒後 3段目燃焼開始、2段目切り離し
約554秒後 3段目燃焼終了、ペイロード(貨物)分離

バイコヌール宇宙基地について

バ イコヌール宇宙基地は、カザフスタン共和国(モスクワの南東約2,100kmのところ)に位置します。世界初の人工衛星スプートニク1号の打上げに使われ たほか、世界初の宇宙飛行士ガガーリンの打上げ以降、全ての有人宇宙船の打上げに使用されています。また、プロトン、ゼニットロケットなどの大型ロケット の打上げにも使用されてきました。

バイコヌール宇宙基地のソユーズロケットの発射台は、1番射点(LC-1/PU- 5)と31番射点(LC-31/PU-6)の2つがあります。ガガーリンの打ち上げに使われた1番射点は、現在も現役で、400回以上ともっとも多くのソ ユーズロケットの打ち上げに使われています。

プロトンの発射設備は国際的な打上げ用と軍用の2つがあり、それぞれ2つの発射台を備えています。「ザーリャ」(基本機能モジュール)の打上げ時には333-L発射台が使用されました。

バイコヌール宇宙基地の年間の平均気温は13度です(季節により-45度~40度まで変化します)。

ロシアの宇宙基地の所在地

ロシアの宇宙基地の所在地

バイコヌール宇宙基地

バイコヌール宇宙基地

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相変わらずの泥沼・なぜ共産党のように清潔にならないの!

2009-12-14 | 市民のくらしのなかで

       自民・民主献金問題

   政党の責任が問われている


 自民党の二階俊博・前経済産業相の政策秘書が、準大手ゼネコン「西松建設」からの違法献金の疑いで略式起訴されました。来週には同じ献金問題で逮捕・起訴された民主党の小沢一郎幹事長の秘書も、初公判が予定されています。

 一方、名義を偽った献金などで政治資金規正法違反の疑いをもたれた鳩山由紀夫首相への追及も大詰めを迎えており、会計担当だった元秘書の起訴も近いとみられています。偽装献金の原資として巨額の資金を母親からもらっていた鳩山氏も、贈与税を支払う意向と伝えられます。

秘書だけの責任ですまぬ

 二階氏や小沢氏の秘書が起訴された「西松建設」の違法献金事件では、二階氏や小沢氏あての禁止されている企業献金が、ダミー団体を通じた献金に偽 装されていました。鳩山氏の偽装献金疑惑では、個人献金と偽装されていた資金の原資が、鳩山氏だけでなく母親からの資金とみられています。

 自民、民主両党の一連の献金問題が秘書への責任追及だけですまされ、二階氏や小沢氏などの責任が追及されないのは、国民にとって納得できることで はありません。鳩山氏の場合も、母親からの資金提供を贈与と認めるだけで、個人献金と偽装した責任についてはほおかむりでは、通用しません。

 政治資金規正法は国会議員など政治家の政治資金の流れを透明にし、その活動を国民の「不断の監視と批判」の下に置くことが目的です。追及されるべ きはあくまでも二階氏や小沢氏、鳩山氏など政治家の責任で、秘書を処分してそれで終わりというものではありません。「秘書が」「家族が」というのは疑惑を もたれた政治家の決まり文句ですが、それですまそうとするのは浅ましい限りです。

 国会の政治倫理綱領は、疑惑をもたれた政治家は、みずからその疑惑の解明にあたる責任を明記しています。二階氏が、秘書が起訴されてもなお「まこ とに遺憾」というだけで献金の経緯や目的など疑惑を解明しようとせず、小沢氏は民主党代表を辞任(5月)しただけで、疑惑については「一切やましいことは ない」と主張しているのは、解明の責任を果たしたことになりません。鳩山氏が秘書任せで自らは「知らなかった」というのも、とうてい政治家としての責任を 果たしたとはいえません。

 しかも見過ごせないのは、それぞれの政治家が所属する自民党や民主党の責任です。二階氏について自民党の谷垣禎一総裁は、「みずから要求したもの ではない」とかばい、処分をおこなわず、選対局長にとどまらせることを明らかにしました。民主党は小沢氏についても鳩山氏についても、党として疑惑を調査 し国民に説明することをしていません。公の政党としては、まことに無責任です。

国民の不信一掃すべきだ

 二階氏、小沢氏、鳩山氏はいずれも、自民党や民主党を代表する中心幹部です。その疑惑を調査し、責任を明確にしないようでは、党としての姿勢が問われます。

 民主党はさきの総選挙のマニフェストで「政治不信を一掃する」とうたい、自民党も鳩山氏らの献金疑惑を非難しました。にもかかわらず政党としてやるべき疑惑の調査と国民への説明責任を果たさない自民、民主の態度では、国民の政治不信は広がる一方です。



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