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文在寅(ムン・ジェイン)大統領の統一・外交・安保特別補佐官であるムン・ジョンイン延世大学名誉特任教授が、・・・

2017-06-21 | 韓国憲法前文・新尹大統領をおう!

韓米合同演習の再調整、米国の専門家らも必要性に言及

登録 : 2017.06.20 05:14 修正 : 2017.06.20 07:07 

ペリー元国防・米シンクタンクの研究所長など「検討に値する」 
「核・ミサイルの中断における意味ある進展」前提に中断・縮小論も

今年3月に行われた韓米合同演習キーリゾルブに参加した米空母カールビンソン号からF/A-18戦闘機が離陸している=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の統一・外交・安保特別補佐官であるムン・ジョンイン延世大学名誉特任教授が、「北朝鮮が核を凍結した場合は、韓米合同演習も縮小する」ことを提案したのに対し、国内の一部では韓米同盟を毀損するとの主張もあるが、米国内でも韓米合同演習の縮小や再調整の必要性などを取り上げる専門家たちが少なくはない。北朝鮮の核・ミサイル能力の高度化を防ぐことが急がれるという現実的な必要性があるからだ。

 

 ウィリアム・ペリー元米国防長官は(89)13日(現地時間)、ワシントンで開かれたあるセミナーで、北朝鮮の核・ミサイルの凍結に対する見返りとして、韓米合同演習を中止する提案に対する質問に対し「米国側は検討してみるかもしれないが、韓国側がこれを受け入れられるかどうかは分からない」と答えた。米国より韓国の世論がさらに問題だということだ。

 

 ペリー元長官は今年1月にワシントンの記者懇談会でも、韓米合同演習の中止に関連し、「交渉の前提条件としては(訓練を)中止しない方がいい」としながらも、「しかし、真摯な交渉に入ることになれば、テーブルの上に載せることもできるだろう」と述べた。対話再開の条件として合同演習を中止することはできないが、ひとまず交渉に入れば、重要な交渉の道具として使うことも検討すべきということだ。

 

 ウッドロー・ウィルソンセンターのジェーン・ハーマン所長と同センター傘下の韓国歴史・公共政策センターのジェームズ・パーソンコーディネーターも、米国で発足する新政府の対北朝鮮政策をめぐって激しい論争が行われていた昨年9月、ワシントンポスト紙に似たような言及をしたことがある。

 

 彼らは寄稿文で、ムチだけでなくアメを含めた米国の追加的な柔軟性が必要だとしたうえで、「意味ある進展が見込まれるなら、今後の韓米合同軍事演習の中止も検討しなければならない」と提案した。ウッドロー・ウィルソンセンターは米国の4大シンクタンクの一つに挙げられるほど影響力がある。

 

 国際戦略研究所のマーク・パトリック米国所長も、東アジア外交安保情報誌「ネルソン・レポート」16日付に、ムン特別補佐官の発言と関連し、「中国が提案したような軍事演習の中断ではないが、演習の規模縮小案は実行可能な領域にある」との意見を示した。もちろん、この情報紙には批判的な立場を示した専門家もいたが、否定的な意見ばかりではなかった。

 

 これらの専門家たちは、韓米合同演習の規模が拡大されたことで、北朝鮮が誤った判断を下す可能性が高まったことを最も懸念している。ウッドロー・ウィルソンセンターのロバート・リトワク国際安保研究部門長は、今年3月に行われたハンギョレとのインタビューで、「韓米合同演習は韓国の立場からすると防御的訓練だが、北朝鮮側からすると、B2爆撃機が近づいてくるなど、韓米が攻撃を準備しているように見えるだろう」と指摘した。彼は「合同演習は米国が信頼できる同盟であることを韓国に確信させることができる。しかし、我々は北朝鮮も安心させなければならない。我々は過去、どのように戦争が始まったのかをよく知っている」と警告した。

 

ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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北朝鮮の核・ミサイル問題の解決に向けた北朝鮮との対話は継続すべきという文大統領の所信が明確に表れている。

2017-06-21 | 韓国憲法前文・新尹大統領をおう!

[ニュース分析]

文大統領「金正恩が望むのは体制保障と対米関係の改善」

登録 : 2017.06.21 04:06 修正 : 2017.06.21 07:03

「北朝鮮と条件のない対話すると言ったことはない」 
「北朝鮮の核・ミサイル凍結→完全な廃棄」 
文大統領、段階的アプローチを提示 
 
「金正恩の虚勢確認できる方法は対話」 
トランプ大統領、核廃棄成し遂げれば最高の外交成果になるだろう」

CBSインターネットホームページの文在寅大統領のインタビュー関連報道のキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 20日、米CBSが放送した文在寅(ムン・ジェイン)大統領のインタビューには、ワームビア氏死亡事件による米朝関係の硬直にもかかわらず、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決に向けた北朝鮮との対話は継続すべきという文大統領の所信が明確に表れている。文大統領は北朝鮮を強く批判しながらも、自身の対北朝鮮政策がトランプ政権とかけ離れていないことを強調する形で、北朝鮮との対話の扉を開けておくことに注力した。今月末に予定された韓米首脳会談を控えて突出したワームビア氏死亡という大型の悪材料による影響を遮断しながらも、北朝鮮核問題の解決に向けた自分の構想を実現する空間を確保するためと見られる。

 

 実際、文大統領は「非理性的指導者とひざをつき合わせて交渉できるのか」というCBS記者の質問に「対話は必ず必要だ。これまで国際社会が国連安保理の決議に基づいて行ってきた制裁と圧迫だけでは、北朝鮮の核問題を解決できなかったため」と強調した。

 

 文大統領は、「(私の考えが)米国やトランプ大統領の政策に反するとは思わない。トランプ大統領は(制裁と圧迫が中心だった)以前の政府の失敗に対して批判し、反省しているものと見られる」と述べた。バラク・オバマ前大統領が北朝鮮を圧迫し、北朝鮮が対話の場に出ることを待ち続ける「戦略的忍耐」の政策を展開したことをトランプ大統領が批判したように、文大統領も圧迫と説得を並行しながら北朝鮮を交渉のテーブルに引き出すのが必要だと考えるという点で、自分とトランプ大統領の考えは一致するということだ。

 

 また文大統領は、自分が「北朝鮮と条件のない対話の再開を望んでいる」というワシントンの見方について、積極的に釈明した。彼は「いかなる前提条件もない、そのような対話を語ったことはない。ひとまず北朝鮮の核とミサイルを凍結させ、その次の段階で北朝鮮の完全な核廃棄を実現させなければならない」としたうえで、「(このような)段階的アプローチの必要性については、米国国内でもたくさん言及されている」と述べた。北朝鮮の「非核化」を対話の条件に掲げると、状況の進展が難しいだけに、「核とミサイル凍結」を視野に入れて対話を始め、北朝鮮の行動に相応する措置を段階的に取りながら「完全な非核化」という目標に進む、漸進的プロセスを踏んでいかなければならないということだ。

 

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長とトランプ大統領の対話を積極的に薦める場面もあった。文大統領は「金正恩は理性的な人ではないが、トランプ大統領も一時、金正恩とハンバーガーを食べながら対話する意向を明らかにしており、金正恩に会えれば光栄だろうとも言った。トランプ大統領が(対話に向けた意志において)自分を上回っていると信じている」とした。「金正恩がハンバーガーが好きだと信じるか」という記者の質問には「多分(そうだろう)。(金正恩が)本当に望むのは、北朝鮮体制と政権の安全保障だと思う」と答えた。そして、「金正恩は(これからも)核兵器と関連した虚勢を張り続けるだろうが、本当は朝鮮半島の平和体制が維持され、米国との関係が改善されることを望んでいる」としたうえで、「これを確認できる唯一の道は、北朝鮮と対話してみること」だと強調した。

 

 北朝鮮との対話がトランプ大統領の偉大な業績につながるという期待感もほのめかした。文大統領は「トランプ大統領が、北朝鮮問題が自分の最優先順位にあると明らかにしたことを高く評価する」としたうえで、「トランプ大統領のおかげで北朝鮮の核問題を解決する可能性があると信じている」と持ち上げた。

 

 ただ、ワームビア氏事件による米国内での「反北朝鮮感情」を意識したように、北朝鮮当局に対する批判的立場は明確にした。文大統領は「ワームビア氏が北朝鮮で不当で残忍な待遇を受けたものと推測できるだけに、北朝鮮のそうした残忍な行動を強力に糾弾する」とし、「(対話を再開するに当たって)北朝鮮が非理性的な政権という事実を改めて認識する必要がある」と繰り返し強調した。

 

 文大統領のこのような発言は、米国内の「反北朝鮮感情」が深刻化し、トランプ政権の対北朝鮮政策が強硬基調に突き進んだ場合、同盟関係の韓国政府にも強い制裁と圧迫への圧力が大きくなるだろうとの判断によるものと見られる。

 

イ・セヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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