日本防衛相「北朝鮮、日本を射程に収める核兵器をすでに実現」
浜田靖一防衛相は、北朝鮮が日本を攻撃するための核兵器をすでに開発しており、日本のミサイル防衛(MD)システムで迎撃するのは困難だと認めた。
浜田防衛相は13日、北朝鮮の核・ミサイル技術について、「北朝鮮は少なくとも、ノドン、スカッドERといった我が国を射程に収める弾道ミサイルに搭載して攻撃するために必要な核兵器の小型化、弾頭化などをすでに実現しているものとみられる」と述べた。さらに「超音速核滑空兵器等の新たな脅威のなかには、従来の装備品では対処困難と指摘されるものもある」として、「同時にミサイルが飛来した場合には、全部、確実に落とし得るとはなかなか言えない」と述べた。 北朝鮮のミサイルを完全に迎撃できないことを認めたのだ。また「『反撃能力』(敵基地攻撃能力)の保有を含め、あらゆる選択肢を排除せずに検討し、その可能性を追求していく」と強調した。
北朝鮮の7回目の核実験については「北朝鮮が核実験場の復旧作業を進めている」とし、「北朝鮮が核実験を実施するための準備が整っている可能性がある」と述べた。現在、北朝鮮は豊渓里(プンゲリ)核実験場の3番坑道を復旧し、7回目の核実験の準備を完了した状況だ。これを強行するかどうかをめぐり、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の最後の判断を待っているものとみられる。
浜田防衛相は14日、北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射すると、「北朝鮮の行動は日本や地域および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と述べた。北朝鮮の意図については、「北朝鮮は米国の脅威に対抗して体制を維持するために、独自の核抑止力が必要だと主張している。そうした観点から、核兵器運搬手段である弾道ミサイルの開発と運用能力の向上に注力しているものと考えられる」と述べた。