韓国 きょうのニュース(5月29日)
2018/05/28 18:00
◇南北米の終戦宣言 韓国大統領府「朝米会談の成果次第」
韓国青瓦台(大統領府)の高官は28日、記者団に対し、南北(韓国と北朝鮮)と米国による首脳会談を通じた朝鮮戦争の終戦宣言について、「朝米(米朝)首脳会談の成果に連動する問題」との認識を示した。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と軍事境界線がある板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で前日に開いた南北首脳会談の結果を発表し、「朝米首脳会談が成功する場合、南北米首脳会談を通じ終戦宣言が推進されることを期待している」と表明した。
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左から金委員長、文大統領、トランプ大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
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◇朝米会談 板門店・シンガポールなど複数ルートで調整
北朝鮮と米国が朝米首脳会談の事前調整を進めている。トランプ米大統領が朝米首脳会談の取りやめを表明した後、北朝鮮は金桂官(キム・ゲグァン)第1外務次官の談話を通じて会談への意志を強調。26日に2回目の南北首脳会談が電撃的に開かれたのに続き、板門店での朝米実務協議は28日で2日目を迎えた。北朝鮮と米国はこれまでのニューヨーク・チャンネル(北朝鮮の国連代表部の通称)を通じた基本的な意見交換以外に、朝米首脳会談の開催予定地のシンガポールで儀典・警護などに対する協議を行うもようだ。
◇朝鮮半島は「板門店時代」 歴史的接触続く
南北首脳が2回の会談を行ったのに続き、朝米首脳会談の事前調整のために北朝鮮と米国が接触するなど朝鮮半島情勢が激変する中、南北軍事境界線のある板門店が対話の舞台として定着しつつある。文在寅大統領と金正恩委員長が「統一閣」で行った2回目の南北首脳会談は、「一切の形式なしに会いたい」という金委員長の提案の翌日に開かれるなど非常に迅速に実現した。板門店でさまざまな接触が行われるのは、米朝首脳会談を前に、韓国・北朝鮮・米国が迅速かつ安全が担保された対話を行う必要性が増したためと分析される。
◇「部分的な内閣改造」 韓国首相が言及
欧州を歴訪中の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は27日(現地時間)、ロンドンで開かれた記者懇談会と就任1周年のインタビューで「長官(大臣)の評価を行った。部分的な内閣改造に関して青瓦台と既に基礎的な協議を行った」と述べた。李首相は文在寅政権が発足から1年を過ぎ、一部の長官を交代させるとの説が出ていることに関し「規模が大きいものとは考えていない」とし、「1年が過ぎたから交代するということではなく、政治的な理由で人事を行う考えは全くない」と述べた。