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原子炉格納容器内部では、2分とたたず致死量に至るほどの高い放射線量が計測されました。

2017-03-04 | 原発再稼動反対・増設・輸出反対

事故6年 進まぬ廃炉

福島第1原発を空撮

 

 東京電力福島第1原発事故から6年になるのを前に、本紙は3日、チャーター機から廃炉作業が続く現場を望みました。(唐沢俊治)


写真

(写真)廃炉作業がすすまない福島第1原発(右から)1号機、2号機、3号機、4号機。汚染水タンクが増えるばかりだ(本紙チャーター機から、三浦誠撮影)

 北上するチャーター機からは、数十キロ手前でも、構内にそびえる高さ120メートルの排気筒や建屋、タンク群が見えます。数キロまで近づくと、1、2号機排気筒の支柱に、さびが広がっているのが確認できました。

 爆発によってゆがんだ鉄骨があらわになっている1号機。3号機の建屋上部では、工事が続いています。

 事故前の外観をとどめる2号機では1~2月、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しに向けた調査が行われました。原子炉圧力容器直下の作業用足場に堆積物が見つかりました。原子炉格納容器内部では、2分とたたず致死量に至るほどの高い放射線量が計測されました。しかし、外からはうかがい知ることはできません。

 構内にひしめく汚染水タンク群は、「状況はコントロールされている」という安倍首相の言葉とは程遠い原発事故の現実を示しています。


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