五つプラスワン 将来プラスワンで幕引き

本日　雨の中を納骨に行って参りました

昔　我が家のお墓参りは　ちょっとした一大イベントで御座いました

母は雑踏が苦手で　稀に家族で出かけても必ず気分が悪くなり帰宅はいつもタクシー

私達子供も習い事や勉強で忙しくなり　父親も土曜日迄働いておりましたから　

家族で外出という機会は　益々減っていったのです

そんな訳でお墓参りは　私にとってはピクニック気分だったので御座います

墓石の下に眠る人々は私の見知らぬ人ばかりで　それでもご先祖様なのだという不思議な一体感があり

手紙を書いて置いてきたりしたものです

まだ生死についてやっと知り始めたばかりの頃の事で御座います

丁度一年前に見た墓石の下の納骨堂をわたくしが見る事は　もう二度とありません

次に入るのはこのわたくしですから見納めです

戦地で亡くなりお骨さえ戻らなかった伯父を除いて　骨壷は既に全部で五つ

入居者は今日で七名となったので御座います

父のものは母の横に納めて頂きました

それはまるで　二つに分かれてしまった物が再びぴったりと合わさった様で御座いました

なんだか不思議な安堵感と幸福感に包まれたので御座います

今頃　尽きない話をしているのでしょうか

それとも生前時々あったように　口喧嘩をしているのでしょうか

わたくしはお邪魔でしょうから　暫くは愉しかった新婚時代にも似た時間を愉しんで下さいね

そして　わたくしが其処に参りましても　貴方はどちら様でしたかしらとは言わないで下さいね

きっとわたくしは　貴方たちの記憶するわたくしより遥かに年寄りになっていることでしょうけれど

合言葉は沢山ありますものね

本当に御疲れ様で御座いました

そして　有難う御座いました　心から…

今日でサヨナラ

一昨日はまた深夜近くの帰宅だった

姉もほぼ同時刻に上京し　一足早く帰宅していた

昨夜も遅かったが　姉と外で食事をした

今日は納骨である

過去数年の天気を調べて今日に決めたのに　全く今年の天候不順には裏切られる

我が家とも今日でサヨナラだね　お父さん

最後に家の中と庭を見ていこうね

お母さんの時に　お父さんがしたように