どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

植木職人がやってきた

2007年12月08日 | 日記
所謂一流と言われる私大を卒業し 一流と言われる企業に就職したものの 30歳を過ぎて転職

そんな経歴の植木職人がやってきた

私より2歳若い彼は 高校の同窓生でもある


朝 彼の到着を待ちながら庭を眺める

夏の草取りで乾燥するに任せた小山が 素敵な干草に変わって小さくなっていた


彼との打ち合わせは簡単

とにかく さっぱりと伐っちゃって下さい

正午近くになって見に行ったら 庭の半分が希望に近くなっていた


植木職人は庭の掃除人ではない

樹木と庭の健康管理人であり またデザイナーでもある

ということは・・・当然だが 草取りは頼めない


幸い風も無く暖かい日である

日頃視覚の隅に嫌でも目に入っていた玄関辺りの雑草から始めた

流石に夏と違って息を潜めているかのようだが おっとどっこい 根は深い

開墾をしている気になってくる(したことも無いくせに^^)

土の匂いが 何故か心地よい


この木は何?

あ~ それはクチナシですよ(こんな事も知らないとは我ながら)

へぇ~ そうなの じゃ 伐っちゃおうかと思ったけれどやめた

会話はそれ一度きりで 二人とも黙々と2時間作業を続けた

仕事であれば日常となり不平や不満も生まれるであろうが 自然を相手に我を忘れて没頭する休日は悪くない

父が居た頃の庭の片鱗が見えてきたように感じたその時 あ~ 奇麗になりましたね~ と彼のお世辞が

だがいつも百点満点ならば三十点は気絶しそうな結果だが 零点ならば小躍りものと満更でもなかった


つるべ落としの夕刻にはまだ少し早い時間 彼とコーヒーを飲みながら庭を眺める

彼には彼の構想があり ほとんど丸坊主になった木々が半年後にはどんな姿になるか それを愉しみにしている様子

私には私の あの雑草との格闘という恐ろしい悪夢が蘇り・・・

そして 疲れた


明日は 庭の半分を仕上げてもらう

私はどうするか 実際のところ明日になってみないと判らない


コメント
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