所謂一流と言われる私大を卒業し 一流と言われる企業に就職したものの 30歳を過ぎて転職
そんな経歴の植木職人がやってきた
私より2歳若い彼は 高校の同窓生でもある
朝 彼の到着を待ちながら庭を眺める
夏の草取りで乾燥するに任せた小山が 素敵な干草に変わって小さくなっていた
彼との打ち合わせは簡単
とにかく さっぱりと伐っちゃって下さい
正午近くになって見に行ったら 庭の半分が希望に近くなっていた
植木職人は庭の掃除人ではない
樹木と庭の健康管理人であり またデザイナーでもある
ということは・・・当然だが 草取りは頼めない
幸い風も無く暖かい日である
日頃視覚の隅に嫌でも目に入っていた玄関辺りの雑草から始めた
流石に夏と違って息を潜めているかのようだが おっとどっこい 根は深い
開墾をしている気になってくる(したことも無いくせに^^)
土の匂いが 何故か心地よい
この木は何?
あ~ それはクチナシですよ(こんな事も知らないとは我ながら)
へぇ~ そうなの じゃ 伐っちゃおうかと思ったけれどやめた
会話はそれ一度きりで 二人とも黙々と2時間作業を続けた
仕事であれば日常となり不平や不満も生まれるであろうが 自然を相手に我を忘れて没頭する休日は悪くない
父が居た頃の庭の片鱗が見えてきたように感じたその時 あ~ 奇麗になりましたね~ と彼のお世辞が
だがいつも百点満点ならば三十点は気絶しそうな結果だが 零点ならば小躍りものと満更でもなかった
つるべ落としの夕刻にはまだ少し早い時間 彼とコーヒーを飲みながら庭を眺める
彼には彼の構想があり ほとんど丸坊主になった木々が半年後にはどんな姿になるか それを愉しみにしている様子
私には私の あの雑草との格闘という恐ろしい悪夢が蘇り・・・
そして 疲れた
明日は 庭の半分を仕上げてもらう
私はどうするか 実際のところ明日になってみないと判らない
そんな経歴の植木職人がやってきた
私より2歳若い彼は 高校の同窓生でもある
朝 彼の到着を待ちながら庭を眺める
夏の草取りで乾燥するに任せた小山が 素敵な干草に変わって小さくなっていた
彼との打ち合わせは簡単
とにかく さっぱりと伐っちゃって下さい
正午近くになって見に行ったら 庭の半分が希望に近くなっていた
植木職人は庭の掃除人ではない
樹木と庭の健康管理人であり またデザイナーでもある
ということは・・・当然だが 草取りは頼めない
幸い風も無く暖かい日である
日頃視覚の隅に嫌でも目に入っていた玄関辺りの雑草から始めた
流石に夏と違って息を潜めているかのようだが おっとどっこい 根は深い
開墾をしている気になってくる(したことも無いくせに^^)
土の匂いが 何故か心地よい
この木は何?
あ~ それはクチナシですよ(こんな事も知らないとは我ながら)
へぇ~ そうなの じゃ 伐っちゃおうかと思ったけれどやめた
会話はそれ一度きりで 二人とも黙々と2時間作業を続けた
仕事であれば日常となり不平や不満も生まれるであろうが 自然を相手に我を忘れて没頭する休日は悪くない
父が居た頃の庭の片鱗が見えてきたように感じたその時 あ~ 奇麗になりましたね~ と彼のお世辞が
だがいつも百点満点ならば三十点は気絶しそうな結果だが 零点ならば小躍りものと満更でもなかった
つるべ落としの夕刻にはまだ少し早い時間 彼とコーヒーを飲みながら庭を眺める
彼には彼の構想があり ほとんど丸坊主になった木々が半年後にはどんな姿になるか それを愉しみにしている様子
私には私の あの雑草との格闘という恐ろしい悪夢が蘇り・・・
そして 疲れた
明日は 庭の半分を仕上げてもらう
私はどうするか 実際のところ明日になってみないと判らない