どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

伝統は 守らなければ

2007年12月29日 | 日記
昨夜の忘年会は会社の行事の一環であるからして これから一人忘年会

もっとも大概の夜は飲んでいるから 日々忘日会をしているようなものだが


今日は洗濯をした後 買出しに走った

天気は悪いものの気温は高く 買い物には絶好の日和

購入リストを書き出しておいたメモを持って 久しぶりにあちこちと駆け回った


ハレの日を迎える人々の買い物というものは 生活 いや人生丸出しである

一人者にとっては 伊達巻も蒲鉾もハーフサイズで充分なのだが これが無い

一人お節セットなるものは あるにはあるのだが・・・メーカーは消費者を舐めている

貧乏だろうから上質なものは要らないよね ってな感じだ

一人者が貧乏とは限らないし 小食の一人者だって だけど味には煩い一人者だっているのだ


数の子は私の小さかった頃 それはそれは高かったらしい

父は自分が大好物なものだから 新年に訪れる部下にはこれだけはケチらずに出せと母に命令していたそうだが

今は 見る影も無い

年々 良質なものは減っていく(あるところにはあるのだろうが 量販店には出回らない)

味付け数の子なんて ちゃうやろって思う

う~んと煮詰めた出汁を冷まして それを 塩出して丁寧に皮むきした数の子と絡める

これが我が家の味

今日 すでに皮を剥いた数の子が店頭に並んでいたのを見て びっくりした


クワイと数の子と田作りが父の好物だった

とりわけクワイのサクサクとした歯ざわりとほろ苦さは 日本酒には最高

80個もクワイを剥く母は ある年 焦がしそうになって大騒動だったっけ~

半泣きの 申し訳なさそうな母の顔ったら(ギリギリセーフだったが)


大晦日に田作り用の小魚を炒っていた母の姿も思い出される

粒が揃っていないと炒り具合が違うからと 選り分けるのは私の役目だった


大手術のあと なかなか回復しない母を年末に家に連れ戻した

その時初めて私は 母のレシピに従っておせち料理を全て作った(除く煮豆! 好きじゃない)

呑み助は なかなかの腕を発揮して合格点を貰った


一人になると どうでもいいか~という気分になるのは確かだ

それでも 日頃仏壇に何も供えないという親不孝をしている私は せめてこの時ぐらいはとも思っている


明日はおせち料理と格闘

明後日は寝具のカバーを換えて 掃除をして早仕舞い

ゆっくりとお風呂に入り 夕刻には早くもおせち料理でイッパイという目論み

年越し蕎麦?

そんなものは無かったなぁ~

コタツに入って父と飲む

やっと家事が終わった母が そんなに呑んでって笑いながら 味はどう?って訊いて・・・

そうして 除夜の鐘を聞きながら眠る


伝統は 一人になっても守らなければね♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どなた様もご自愛あれ

2007年12月29日 | 日記
例年29日が仕事納めだった頃は 流石に最終日は大掃除をする余裕もあったのだが 28日となってからは仕事がみっちり

昨日はどうにか仕事を終わらせ 夕刻から忘年会となった


今回の会場は 焼肉店

今の場所に移転する以前の会社の傍にあって 昔は何度か利用していた 

此処は 美味しい!

目立たない場所にあるのだが 隠れた名店と言える(ネットにも紹介されている)

何と言っても肉の質が最高で 塩で頂くのがベスト


各自自由に注文してくれ ということで この時とばかりに皆さん特上のオンパレード

新人3人衆の一人は 自分の中ではスタンディング・オベイションの嵐だと大興奮

飲めないので早速白い御飯を頼み 肉 肉 御飯 肉 肉 御飯と もう泣きそうになりながら食べる 食べる

帰りの彼は 人の満足とはこういうものか と思わせるような満面の笑みだった


一人では行けないのが 中華料理店と焼肉店

ということで 私もそこそこ 遠慮なく食べた


帰宅は深夜

駅の地下道でホームレスの人達が 通行人の邪魔にならない場所で横たわっている

飽食の忘年会も 大晦日も 新年も 全て無縁といった様子で寝ている

その横を何一つ不自然も感じぬまま 当たり前の風景の一つとして 年末を愉しく また慌しく過ごす人々が歩いていく

同じ通路に居るのに この世の人とあの世の人ほどの溝の深さを感じた(パラレルではなく 溝と思いたい)


大晦日から元日にかけて 冷え込むようだ

どなた様もご自愛あれ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする