どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

本日 叔母訪問

2015年11月17日 | 日記
本日 叔母のところに行ってきた

母の妹で現在81歳である

会うのは母の葬儀以来だから もう10年以上も会っていないことになる

比較的近くにいるのになかなか行けずに 時折手紙の交換があったり 電話で話す程度だった

私を可愛がってくれて 両親のことも愛してくれていて 一番親しい親戚


昨日 葉書を受け取った

喪中葉書ではなかったが そこには 今年の初めに叔母の夫が亡くなったので年始の挨拶はできないことが書いてあった

仕事を辞めた時 叔母にも知らせ 電話でもそのうち遊びに行きますと伝えていたけれど その時もそんな話は出なかった

儀礼的な事を嫌い 本質だけ 本当に心だけのつながりを大事にするという 世間からは変わってみえるかもしれないけれど そういう心の持ち主どおしであればわかること

今朝 叔母に電話をして 訪問しても良いかと伝えた


叔母は まだ自身が10代だった頃に私の両親の馴れ初めを見て以来の付き合いで 父の事を本当ならお義兄さんと呼ぶべきなのだろうが 以来ずっと○○さんと苗字で呼んでいる

父の 誰にも媚びない態度や真面目な仕事ぶり ハンサムでユーモアのあるところや誠実なところ 信念を曲げないところなどが本当に好きだったようだ(悪く言えば 依怙地で頑固 嫌いな人間と付き合うのは不器用)

映画好きの父が叔母と見に行った話は(母と喧嘩でもしたのだろうか)母を前にして父からも聞いていたし 叔母もそんなことがあったのよ すぐそこなのにタクシーに乗るからびっくりして なんて 今日も話していた

姉である母の事も尊敬していて 学ぶことも多く 影響も大きかったというし 両親を愛してくれていたことはよくわかる


以前も書いたことだが 叔母の第一子はダウン症である

その時 夫の実家の人間は だれもが無神経だったという

親戚一同が集まる場所では 冷たい視線や言葉があり 理解者は一人もいなく 針のムシロのようだったと最近になってきいた(夫にもその不満は十分に言ったようだが^^)

叔母が二人目の子供を産むときも 母は賛成しなかったのだが それでもその長男を預かり 私は弟のように思って一緒に生活した

その子が高額な私立の学園に通うのにも たまたまそれが我が家の近くということもあって その期間は母がお弁当を作りバスに乗せた

父は 男の子だというので また娘の頃から良く知っている義理の妹の子供でもあり 快く迎えていた

そのことを 叔母は今も感謝してくれている

私は そんな両親を素敵だと今も思う

お見合い結婚でお金には全く不自由の無い生活だったが 姉夫婦の結婚生活の最後までを見届けた叔母としては もしかするとそれはとても羨ましいものでもあったかもしれないと思う 


家の整理をしていた時に これは叔母に見せようと思う昔の写真を持って行った

そのいくつかは そのまま置いてきた

愛情は ひとくちでは語れない

微妙に織りなす複雑なタペストリーである


10年前に会った時と違って それなりに老けた叔母を見るのは少し辛かった

そして 彼女よりも5歳上の母が生きていたらどんなであっただろうかと想像もしてみた

やや腰の曲がった 歩みも遅い老人と手をつないで歩く人を見かけることがある

娘さんなのかな お嫁さんだろうか

コマーシャルによくあるような 黒人の男の子がショーウィンドウの向こうにあるトランペットを眺める図 

あれに近い目をして 私は いつもいつもそういう人を見てしまう

私もそんなふうにして 母と歩いてみたかった


末っ子で 若干甘えん坊でもあった叔母が障害児を持ったことで強くなったと 母は生前 私たち子供には自分の妹を褒めてそう言った

私なんかよりも あの子のほうがずっと強いと

今日 そのことを叔母に伝えたら あの子が生まれた意味もあったということね と言い 姉の言葉を私の口を通してきけたことを喜んでくれた


それにしても 疲れた

そして 何かしら欲求のはけ口なのだろうか まあ 叔母のワンダーランドの物の多いこと

誰に迷惑かけるわけでもないとは思うけれど だから まあいいけれど 

物質的にシンプルな生活を楽しむ事ができる人は 実は相当 精神的にも体力的にも満足している人なのかもしれないなと感じた

私は 70歳までは生きていたいかなと思う

80歳を過ぎて どれだけのものになっているかが勝負だろうなあと思うが とても自信は無い

無いけれど やってみるね できるとこまでは
コメント (2)
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