どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

レンタルで映画鑑賞 「きっと、うまくいく」

2016年10月29日 | 日記
歩いて数分のところの大型スーパーへと買い出しに出かけた

隣接して別の商業施設があり 映画館 飲食店 TSUTAYAなどが入っている

仮住まい後 ずっとこのTSUTAYAが気になっていたが 今日初めて入ってみた


映画館で映画を見なくなって久しい

理由は色々だが ミニシアター化したことと 時間予約制になったこともその一つでもある

チケットを買うのもめんどくさい

時折レンタルで見ることはあったが その店が無くなり そして私も忙しくなり 更には家の近所に無かったこともあり いつしか時折 ネットで無料配信の映画を見る程度になってしまった

映画ファンの足元にも及ばないが それでも昔はそこそこ見ていたし 嫌いなわけでもなく ラジオで映画紹介があったりすると耳だけは傾けて 記憶に留めていたりした

そして 次から次へと題名だけが残っていった


せっかくこんなに近くにあるところに仮住まいをし また時間もあるのだからと 前々から気にはしていた私を後押ししたのは 『PK』という映画を耳にしたから

検索したら過去の作品に 同じ監督・主演男優で『きっと、うまくいく』というものがあり それもなかなかの大ヒットだったという

それを見たくなった


今やボリウッドと命名されるほどにまでなったインド映画である

配信スタイルがどう変化しようとも 映画製作への人の熱意は廃れない

歌と踊りが無ければ観客は満足しないと言われるインド映画だが これに関していえば かなり抑えられている

それでも少し早回ししたけどね~^^


インドの最難関工科大学で出会った3人の男性の友情と10年後の人生 と書くと何やら重い感じになるが 原題は『3 Idiots(3バカ)』

昔『3バカ大将』というTV番組があった

子供の頃にファンになったハンフリー・ボガートの晩年のコメディー映画に『俺たちは天使じゃない』というのがある

彼の作品の中ではB級かもしれないが 私は好きだった

ラストのほうでチョイ役に 『ララミー牧場』でスリム役をしていたジョン・スミスが出てくるのだが それを見た時には子供ながらに大発見をしたような気持ちになった

私はこのボギーの映画を見た時 この『3バカ大将』を思い出し 絶対に彼らのイメージがあったはずだとずっと思い続けてきている(フランス人作家の戯曲を原作としているというから間違いかもしれないが 3人のキャラクターは似ている)

で 何が言いたいかというと バカは3人組と決まっているのか? と思ったというだけのこと

実際は 3人だとキャラクターとしてのまとまりが良いのだろうけれどね 

ずっこけ3人組もそうだし のび太・スネ夫・ジャイアンもやっぱり3人組だし

ちなみに邦題の『きっと、うまくいく』は 主人公でもあるランチョーの口癖であり 祈りの言葉でもあり 呪文とも信念とも思える言葉「Aal Izz Well」(アール イズ ウェル)のこと 

英語表記すれば「All Is Well」のことである


3バカとあるが 主人公ランチョーは首席で卒業するほどの優秀な生徒である

エリート学生が集う中 優越感と裕福な生活だけを求めての学業成績や就職などは意味が無いと考えるような若者で それが友人二人の人生も巻き込んでいく

多少のドタバタもある青春映画になっており 私たちが通常インドから連想するような空気はほとんどみられない

それでも貧富の差は確かにあるとわかるし インドの教育事情もみえてくる

格別素晴らしい映像ショットや 強烈に訴えたいものがあるわけでもなく(というかそうした強烈さをあえて好まなかったのかも)涙無くしては見られないといった感動作品でもないが 伏線が絡むあたりはなかなかよくできている

明るくハッピーエンドなのも インドの人の好みなのかもしれない


映画は 本を読んだり 絵画を見たり 旅をしたりするのと同じでしょせんは娯楽である(人生の楽しみとも言えるけれど 私はそもそも人生は最高の暇つぶしと思っているので^^)

映像の美しさを楽しんだり 主人公や俳優に憧れたり 感動したり 時に学んだり 考えたり 観賞の仕方なんて人ぞれぞれで良い

つまらない映画も批評家に酷評されるものもあるが 大事なのは自分

淀川さんは 職業上 常に素晴らしい映画とばかりに出会えるわけではなかったが そんな時でも どこか一つ 何かを見つけるようにしていると言っておられたと思う

知識や経験 鑑賞力や理解力 想像力や感受性といった いわば すべての自分の能力のサイズや資質にかかっていると思うと 限界と同時に無限も感じる

そういえば いやぁ 映画って本当に面白いですね なんて言っていた人もいたっけなあ

さあ 明日は何を借りてこようかな

コメント (4)
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