いつ行こうかと思っていた
9月30日から太田記念美術館(原宿)で始まる「葛飾北斎 冨嶽三十六景奇想のカラクリ」展に 本物を見たいと思っていた葛飾応為の「吉原格子先之図」が特別公開されると知ってから ずっと待っていたのだ
冨嶽三十六景が全部公開されるのも珍しく こんなに素敵な機会はそうは無い
ちょうど電話機の電池も切れかかっているので 今日行くと昨夜のうちに決めた
開館は私には遅い10時半
早く出かけて散歩をすることも考えたけれど 今日は美術館の後に買い物をして お寿司も食べて帰る予定なので散歩は中止
開館を待つ人たちがそこそこ居る中 近くの工事人だろうか 昨日も並んで待っていたけれどけっこう人が来るんだなあと言っていた
昨日は学芸員によるトークもあったので 余計だったかもしれない
会場に入ってすぐに娘のあの作品があった
畳のある場所なので 皆 靴を脱いで絵の前に座り 目を皿のようにしてじっくりと見ている
浮世絵の保存のために室内はかなり照明を落としているし 浮世絵自体大きな作品では無いので 自然とそうなってしまう
私も前の人の鑑賞が終わるのを待って 前に座って見た
これを初めて見た人は おそらくこの光と陰に衝撃を受け しばらく目を離せなくなるのではないかと思う
格子見世に並んで品定めをされる商品の女性たちは 明るく照らされている
そして格子の影や 提灯に照らされた場所だけ明るいことが 女性を買う男たちの居る場所の暗さを一層際立たせている
こうした光と陰は江戸時代のどこででも見られるものだったと思うが これを吉原の格子を描くことで表現したところが彼女の素晴らしさであり またそれは父親譲りのものだったように思う
展覧会の企画が「奇想のカラクリ」であるように 冨嶽36景(実際には人気があったために10枚増えている)のひとつひとつにつけられた説明文も私にはとても興味深く ただ絵が上手なだけではなく 構図やモチーフそのものが彼の個性ゆえのものであり どんなに卓越したものであるかが良くわかったが それを娘応為も受け継いだということなのだろう
久しぶりに 見たいと思っていたものを見る満足感を味わう
週に二回 せめて月に一度くらいは都会に出てこなくっちゃと思いながら お目当ての靴店まで歩いて行ったら定休日だった
グラミチのコーデュロイパンツを買ってから最寄り駅まで戻り そこで家の電話機の電池を買い ついでにカメラのレンズを見る
実は今日は 私の退職から家の整理 そして家づくりも含めた 自分から自分へのお祝いデーにするつもりでいた
今までもそれなりに少しはしてきたから 今更なに贅沢言ってるのと言われてしまいそうだし 何よりも家が一番のお祝いの品では無かったかとも思うけれど まあ 気分気分♪
帰りに食べるお寿司も 本当は退職日にしたかったことを今日やっと実行するのだ
カメラのレンズは結局またいつかということにしたが 原宿で買い損ねた靴もちゃんと買った
そして冬用のジャケットも
カウンターでのお寿司は久しぶりになる
アナゴはここでしか食べないので いつものように握りのほかにつまみも頼む
ヒラメとシャコも握ってもらい 鉄火巻でご飯物は終わりにして シャコ 小肌 いわしをつまみにしてもらう
ビールも3本飲みました
退職から2年 今更ご苦労様も無いもんだ
その上 今では無職無収入の貧乏人なのに 労働もせぬままのん気に暮らしている罰当たり者
本当なら申し訳無いのだが(しかし誰に?) これも中秋の名月のせいだということにしておく
したい・・・・そうさせて

美術館で買った絵葉書を写真に撮ったもの(スキャンするのが面倒だったので^^)

ウサギさんは何とか見える?

雲と月
後記:中秋の名月を撮ってみたけれど 家の庭からではこんな風にしか写せなくて 北斎は突風を表現するのに飛ばされる笠や懐紙を描いていたことを思い出し こんな風にして名月を描くのはダメダメもいいところだと思ったけれど 記念として残しておく
9月30日から太田記念美術館(原宿)で始まる「葛飾北斎 冨嶽三十六景奇想のカラクリ」展に 本物を見たいと思っていた葛飾応為の「吉原格子先之図」が特別公開されると知ってから ずっと待っていたのだ
冨嶽三十六景が全部公開されるのも珍しく こんなに素敵な機会はそうは無い
ちょうど電話機の電池も切れかかっているので 今日行くと昨夜のうちに決めた
開館は私には遅い10時半
早く出かけて散歩をすることも考えたけれど 今日は美術館の後に買い物をして お寿司も食べて帰る予定なので散歩は中止
開館を待つ人たちがそこそこ居る中 近くの工事人だろうか 昨日も並んで待っていたけれどけっこう人が来るんだなあと言っていた
昨日は学芸員によるトークもあったので 余計だったかもしれない
会場に入ってすぐに娘のあの作品があった
畳のある場所なので 皆 靴を脱いで絵の前に座り 目を皿のようにしてじっくりと見ている
浮世絵の保存のために室内はかなり照明を落としているし 浮世絵自体大きな作品では無いので 自然とそうなってしまう
私も前の人の鑑賞が終わるのを待って 前に座って見た
これを初めて見た人は おそらくこの光と陰に衝撃を受け しばらく目を離せなくなるのではないかと思う
格子見世に並んで品定めをされる商品の女性たちは 明るく照らされている
そして格子の影や 提灯に照らされた場所だけ明るいことが 女性を買う男たちの居る場所の暗さを一層際立たせている
こうした光と陰は江戸時代のどこででも見られるものだったと思うが これを吉原の格子を描くことで表現したところが彼女の素晴らしさであり またそれは父親譲りのものだったように思う
展覧会の企画が「奇想のカラクリ」であるように 冨嶽36景(実際には人気があったために10枚増えている)のひとつひとつにつけられた説明文も私にはとても興味深く ただ絵が上手なだけではなく 構図やモチーフそのものが彼の個性ゆえのものであり どんなに卓越したものであるかが良くわかったが それを娘応為も受け継いだということなのだろう
久しぶりに 見たいと思っていたものを見る満足感を味わう
週に二回 せめて月に一度くらいは都会に出てこなくっちゃと思いながら お目当ての靴店まで歩いて行ったら定休日だった
グラミチのコーデュロイパンツを買ってから最寄り駅まで戻り そこで家の電話機の電池を買い ついでにカメラのレンズを見る
実は今日は 私の退職から家の整理 そして家づくりも含めた 自分から自分へのお祝いデーにするつもりでいた
今までもそれなりに少しはしてきたから 今更なに贅沢言ってるのと言われてしまいそうだし 何よりも家が一番のお祝いの品では無かったかとも思うけれど まあ 気分気分♪
帰りに食べるお寿司も 本当は退職日にしたかったことを今日やっと実行するのだ
カメラのレンズは結局またいつかということにしたが 原宿で買い損ねた靴もちゃんと買った
そして冬用のジャケットも
カウンターでのお寿司は久しぶりになる
アナゴはここでしか食べないので いつものように握りのほかにつまみも頼む
ヒラメとシャコも握ってもらい 鉄火巻でご飯物は終わりにして シャコ 小肌 いわしをつまみにしてもらう
ビールも3本飲みました
退職から2年 今更ご苦労様も無いもんだ
その上 今では無職無収入の貧乏人なのに 労働もせぬままのん気に暮らしている罰当たり者
本当なら申し訳無いのだが(しかし誰に?) これも中秋の名月のせいだということにしておく
したい・・・・そうさせて

美術館で買った絵葉書を写真に撮ったもの(スキャンするのが面倒だったので^^)

ウサギさんは何とか見える?

雲と月
後記:中秋の名月を撮ってみたけれど 家の庭からではこんな風にしか写せなくて 北斎は突風を表現するのに飛ばされる笠や懐紙を描いていたことを思い出し こんな風にして名月を描くのはダメダメもいいところだと思ったけれど 記念として残しておく