どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

川口徘徊と食事会ーその3(旧鋳物問屋鍋平別邸)

2018年07月06日 | 日記
次に向かうのはここから1キロほど先にある「旧鋳物問屋鍋平別邸」

日光御成道川口宿の本陣のあった場所でもあり わずかながら古い商店などが残っている

天保年間の資料によると旅籠や商店のほか 裏町には鋳物を生業とするものが十数名いると記されているとのこと

鋳物業はすっかり衰退してしまい 川口は工場の跡地に次々とマンションが立ち並ぶ街へと変わったが この地区にはまだ工場が残っている

私がこれから行く「旧鋳物問屋鍋平別邸」は 今は川口市の所有となって「川口市母子・父子福祉センター」として使われている国の登録有形文化財である


鍋平4代目嶋崎平五郎が明治末期に主屋を建て 昭和2年頃に増築(関東大震災による被害は無かった)

昭和14年に増設された離れは 床・棚・書院のある和室である

全体は和の比率の高い和洋折衷といった感じで ほとんど私の好みとはかけ離れていたが 「再現することが容易でない建造物」であることが文化財に認められただけあって いやあ 鍋平さん よくもやったりと思わずにはいられない建物だった





ベネチアンガラス


トイレの床のタイル

いささかやり過ぎちゃうかあと思うようなものが・・・



床の間の柱は黒檀(ちなみに天井は屋久杉)

4代目の趣味だったのだろうが 残念なことに私の趣味とはかけ離れていた

しかし彼の個性的な感性に驚くとともに この地の鋳物産業の隆盛というものが推し量れるという点では やはり残すに値するものだと複雑な思いで見学を終えた

コメント (3)
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