天気が良い
となると私の機嫌も良く 洗濯や家事のほかに スリッパも2足洗った
歩きたい気持ちもあったのだが 二兎は追えない
明日が返却期限の図書館の本を一冊残していたので それを読み終える
『神は詳細に宿る』(養老孟司)
このひとの文章を読んでいると 話している時と同じリズムや口調だなあといつも思う
当たり前なんだろうけれど 声が聞こえてくるようだ
そして あの終戦と同時に何もかもがひっくり返ってしまった時の子供の頃の体験が 常に根底に横たわっていることを繰り返し知らされる
「人生の意味は自分の中にはない」というのは 私もまったくその通りだと納得するけれど 若い時にはなかなか気が付かないものだと思う
たぶんそれは 人生にもやがて終わりが来るということをまだまだ実感できないからではないだろうか
厄介で些末な問題が目の前に絶えず迫ってくるのが若い時だから 死があることくらい知っているけれど それは他人事でしかないもの
あとがきの最後に 本の出版に携わってくれた人への感謝の言葉のあとで 東海林さだおの「年寄りの話は要するにほぼ自慢話だ」という箴言(?)を引いていたが それを私はおおいに気に入っちゃったよ