どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

シーラッハの『刑罰』を読む

2019年12月20日 | 日記

そういえば 投稿の下書きページがリニューアルされた

少し前には いきなり記事の下にリアクションボタンなるものができて ああ・・・と思った

そのあとで 私は設定からこのボタンを非表示にした

他の人のボタンも 今のところは無視させてもらうことにする

 

法則に則り(少しくどいか) 今日は暖かくなる

しかし この暖かさも今年はこれが最後になりそうだという

それにしても今年は秋から冬にかけて 雨が多く 晴れた~という気分の日が少なかったように感じる

普通 関東の太平洋側の冬って 北風が冷たい日はあっても割と晴天の日が多いのになあ

今日は図書館で借りてきたシーラッハの『刑罰』を読む

200ページほどの本に12の短編が収められている

相変わらず 淡々と簡潔な文章でありながらも 決して気を抜けないストーリー展開に引き込まれて 一気に読んでしまった

著者の弁護士としての経験が小説にどこまで活かされているのかはわからないが 法律の絶対的神聖さと人としての限界(善悪の判断やら人間の感情やら)のはざまで考えることは多かっただろうと想像する

最後の話は 子供の頃からの友だちのこと

事件についてはここには書かないが 弁護士として生きてきた主人公は その友人の死のあとで書くことを始める

「新しい人生を歩みだせば楽になれると、私は思っていた。だが楽になど決してなれなかった。結局おなじなのだ。薬剤師であろうと、家具職人であろうと、作家であろうと。それぞれの決まりごとはすこし違うものだが、疎外感は残り続ける。そして孤独感やさまざまな思いも。」

彼自身の経験なのか 事実を脚色したものなのか それとも単に想像なのか 解説もあとがきも無いのでそれは謎だが このフィクションとノンフィクションの線引きの曖昧さが 彼の作品の魅力と私には思える

コメント
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