長く秋雨のような日々が続いたが 今日はいかにも夏の名残
猛暑の勢いも衰え そろそろ夏休みも終わりとなれば 日曜夕方に多くの大人が感じるあのちょっとした憂鬱を 子供たちも感じ始める頃だ
危険や冒険や賭け事を避け(とはいっても独自の判断によるが) 石橋を叩いて壊し ほらやっぱり壊れたじゃん と思うような 波乱万丈とは無縁な人生を送ってきた私だが それでも今回の事は 少し大げさに言えば エポックメイキング
ダメージも大きく 今後トラウマにもなるかもしれないが 同時に自分の心身について以前よりも深く知ることになったし 生きる姿勢をまた少し学ぶことができたと感じている
あまりにも当たり前のことだが ひとは食物を体内に入れなければ(生命維持装置により栄養を体内に入れるのはまた別の話として)間違いなくあの世行き
だからなんとしても 量が少なくても 毎日石炭をくべなければならなかったのだが それがどれほど辛いことか
母を思い出し とはいっても それは母からの叱咤激励の言葉ではなくて 手術以降食事が進まなくなった母の姿であり 同時に励まし続けた父の姿も思い出していた
時には母になり 時には父となって一人二役
食べられないよ
いや 無理にでも 少しでも食べなければ
親のどのような姿でも 子にとっては時として慰めにも勇気にもなりうるのだとわかる
そんなわけで 少しでも食べられそうなものを探して ほぼ毎日買い物には出ていた
視覚や嗅覚からの刺激を求めて店内を巡り 他の人の買い物かごを見ては あの食欲が欲しいと何度思ったことか
あの頃の といっても ほんの少し前の自分ではあるけれど 一体どのような顔をして歩いていただろうか・・・
そんな日々が一か月も続くと 多少食欲が戻ってきても何を食べたら良いのかがわからず 今まで何を作り 何を食べてきたかを思い出す作業から始める必要があった
それでも 食ベ物のことを考えるだけでも気分が悪くなり 霞を食べて生きていけたらどんなに良いかと思った日々を思えば
今朝の体重は37.25キロ
しかし 普段の二倍はあったお風呂場の排水溝に溜まる抜け毛が 今日は以前と同じくらいにまで減った
栄養のせいか ストレスのせいだったのか どちらにしても心身の蘇りを目の当たりにする
もう深海魚なんかじゃない
もうすぐトビウオに生まれ変わるんだ
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7/9(金)
一日ぐったり
体重は減る一方
一日が長くて 長くて 長い