深夜から気温は下がりっぱなし
けっきょく10度まで下がった
昨日の余韻が無かったら暖房を入れる気温だが 電気ひざ掛けでぽかぽか
電力のインフラを破壊されたウクライナでは どうやってこの寒さをしのいでいるのだろう
一日雨の今日は またヴェネツィア旅行
ジュデッカ島は 東西6キロほど 南北は一番長いところでも500メートルあるかないか
「島の中ほどにある岸壁に沿った赤い建物」という説明を頼りに 私もストリート・ビューで海を横目に歩いてみる
あれでもない これでもないと幾つか橋を超えて 見つけた
描写にあるように建物の高さは同じなのに 右は2階 左半分は3階という奇妙な建物だ
『国立公文書館』
ヴェネツィア本島で収蔵しきれないものを ここで保管しているという
なんと共和制時代からの1000年にも及ぶ公文書が保管されているのも 歴史の変遷ゆえなのだろう
ヨーロッパの人種や宗教 国家や政治形態 隣国との関係 貴族や王家の婚姻など 島国日本人の遺伝子では想像しにくい歴史にたじろぐ私
こんなにも水に囲まれた島で紙を保管するのはリスキーなのではないかと思ったが 著者もその質問をしたところ 「この建物は昔は煙草専用の倉庫だったから大丈夫」
とはいえ 現在は電子化するという事業が進められてるそうだ
不動産登記簿の歴史はそのまま都市の歴史であり 過去があっての現在 歴史を知ればよき未来への道がきっと見つかるはずだと 職員は話す
どういった理由からか 公文書を軽視する国とはやはり歴史が違う
著者が市立図書館に移動したので 私もうろうろしながら見つける
こんな小さな島にもちゃんと図書館があるのは 国の目指す理由があってのことというのは 次の章のお話
ベネツィアは魚のようなかたちの島で ジュデッカはその下に沿うように浮かび 魚のハラワタのような島という著者の説明に 地図を見ながらまさにその通りと納得
それにしても 前にも読んだはずなのに(あの時は図書館の本ではあったけれど)まるで初めて知ったことばかりというのは いったいどういうことなのか
自分のことが不安になってくる