シカゴに住んでいらっしゃる山口智美さんという方が、
ふぇみにすとの雑感@シカゴ というブログを開設している。
時々訪問しているが、4月3日の「男女平等教育=性別特性論!?」の記事に書かれている論文が、とても興味深いので紹介したい。
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最近フェミニズムの世界で蔓延しているらしい、男女平等教育は性別特性論を乗り越えられないのでダメだ、という論に関する短文を書きました。
この論は、日本の女性運動史を無視し、否定しているのではないか、という問題意識に基づいています。
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おかしいぞ!「男女平等教育=性別特性論」説(1)山口智美
『「男女平等教育」というのは性別特性論を超えられないので限界がある、という論が流通しているようである。
昨年の12月、東大でのジェンダーコロキアム「ジェンダーフリー概念からみた女性学・行政・女性運動の関係」の際の会場との討論で、私はこの論を初めて聞き、驚いた。そこでは、性別特性論を「男女平等」概念では超えられないからこそ、それを超える概念としての「ジェンダーフリー」が必要なのだ、という論理が展開されていた。
それ以降、この「男女平等=性別特性論」説というのがやたら目につくようになった。女性学者の集会などでの発言、そして教員組合の女性部のニュースレターや、緊急行動要請の類い、そして各地の条例審議会での議論などを見ても、この論がかなり広く流通していることに気がついた。
だが、少なくとも日本の女性運動の歴史において、このような理解は1995年頃までは主流ではなかったのではないか。女性運動は男女平等教育をめざして運動を続けてきた訳で、当然ながら性別特性論は超える対象であった。「男女平等教育=性別特性論」なんてとんでもない、「男女平等教育vs性別特性論」という枠組みだったはずだ。例え男女平等を性別特性論の枠内で語る勢力があっても、女性運動は常にそれを超える概念としての「男女平等」を提唱してきたのではないか。(以下略)』
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わたしの「どっこい条例は生きている(3/7)」の記事に、「ジェンダーフリー論の性教育に失望」をトラックバックしてくださった方(考えは違いますが)もいるし、この問題への関心は高そうだ。
全文を読みたい方は、以下をご覧ください。
おかしいぞ!「男女平等教育=性別特性論」説(1)山口智美
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『「男女平等教育」というのは性別特性論を超えられないので限界がある、という論が流通しているようである。
昨年の12月、東大でのジェンダーコロキアム「ジェンダーフリー概念からみた女性学・行政・女性運動の関係」の際の会場との討論で、私はこの論を初めて聞き、驚いた。そこでは、性別特性論を「男女平等」概念では超えられないからこそ、それを超える概念としての「ジェンダーフリー」が必要なのだ、という論理が展開されていた。
それ以降、この「男女平等=性別特性論」説というのがやたら目につくようになった。女性学者の集会などでの発言、そして教員組合の女性部のニュースレターや、緊急行動要請の類い、そして各地の条例審議会での議論などを見ても、この論がかなり広く流通していることに気がついた。
だが、少なくとも日本の女性運動の歴史において、このような理解は1995年頃までは主流ではなかったのではないか。女性運動は男女平等教育をめざして運動を続けてきた訳で、当然ながら性別特性論は超える対象であった。「男女平等教育=性別特性論」なんてとんでもない、「男女平等教育vs性別特性論」という枠組みだったはずだ。例え男女平等を性別特性論の枠内で語る勢力があっても、女性運動は常にそれを超える概念としての「男女平等」を提唱してきたのではないか。(以下略)』
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