みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「ごみ処理のお金は誰が払うのか」

2005-04-18 16:22:16 | ほん/新聞/ニュース
 朝日新聞の杉本裕明さんから、できたてのホヤホヤの著書が届いた。

『ごみ処理のお金は誰が払うのか
 納税者負担から生産者・消費者負担への転換』

 (服部美佐子・杉本裕明著/合同出版/1600円)。


 著者の杉本裕明さんは、現役の新聞記者。
 6年間環境省(庁)を担当した経験もあり、環境問題を専門とし、地方自治・情報公開・市民参加にも詳しい。『ガバナンス』(ぎょうせい)に、ごみ問題の連載記事を書かれているので知っている人も多いと思う。連れあいとは以前からつきあいはあったが、わたしは昨年の岐阜市の産廃不法投棄問題でずいぶんお世話になった。
 
 帯に刺激的なキャッチコピーが並んでいる。

 「税金でごみ処理をし続けてよいのか!
 ごみ減量やリサイクルに向けて 
 市民や市町村が努力してもごみはなかなか減らず、
 プラスチック類など、
 適正処理がむずかしい製品が生産されつづけている。
 ごみ処理に莫大な税金が投入されている
 現状をどう解決するか!!」

「生産者・消費者・行政がごみに対する
 考え方を変える必要がある。
 ごみをめぐる最新情報、拡大生産者責任に関する
 国際的な動向を紹介しながら、
 処理費用をキーワードに「日本のごみ問題」を再点検し、 
 その現状と解決策を提起した注目の書。」


 この本は、ごみ問題を「お金(税金)」を軸に多面的な視点で語りながら、現状に対する批判だけでなく、最新情報を織り混ぜながら、解決策を提起している。
 共著者の服部美佐子さんは、「日の出町ごみ処分場問題」の運動の当事者。
 ごみ問題に関心のある人もない人も、生活している限り、だれもごみ問題とは無関係でいられない。
 あなたも、ぜひお読みになってください。

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