スーパーストーム

土曜日の夜、ＮＨＫで、3回連続の国際共同制作ドラマ　「スーパーストーム（ストームシールド計画）」を放送していました。

地球温暖化の影響か、毎年、世界中で台風・ハリケーンが大被害を出しています。
日本でも、一昔前にはなかった、関東地方を直撃する台風の数が多くなってきました。

科学者たちは1950年代から、気象を操作する研究に取り組んできました。当初は、一見無謀にも見える研究でしたが、その後、コンピューター・シミュレーション技術やカオス理論が進み、ハリケーンの発生メカニズが解き明かされ、今では、進路変更は理論上可能だと考えられています。

「スーパーストーム」は近未来の気象操作の可能性と限界を描き出す3回シリーズです。
各エピソードは、ドラマ部分（各60分）とドキュメンタリー部分（各30分）で構成されており、ドラマ部分では、CG合成技術を駆使したダイナミックな映像で科学者と巨大ハリケーンの格闘をスリリングに描き、ドキュメンタリー部分は気象操作の最先端の研究や歴史を伝えていきます。

このドラマはなかなか見ごたえがありました。
本当に台風・ハリケーンの進路を変えることが可能なのか？、進路を変えた場合の2次的被害は？等々興味津々です。

ハリケーンの進路を変える、ストームシールド計画を、国防省が兵器として利用する（例えば、進路を変えてキューバに上陸させる）ことを画策するという、アメリカドラマらしい展開になります。

ドラマは、国防省の目論見が成功するか否かは、明らかにしないで終わります。
将来、ストームシールド計画が実現することはあるのでしょうか。
毎年、台風に襲われる沖縄・九州・四国地方の人たちにとっては朗報ですね。

このドラマでは、ハリケーンの中でヨウ化銀を投下し、海面温度を降下させ、ハリケーンの力を弱めて進路を変えるというものものですが、特許出願されているのでしょうか（現時点では未完成発明と思われますが）。

科学者の頑張りに期待しましょう。




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