新聞の見出しに、「大卒研究職社員の資質「期待上回る」は1% 文科省調査」とありました。
記事の内容を読んでみると、「研究職として採用した大卒・大学院卒社員の資質が「期待を上回る」と答えた企業はわずか1~2%台――文部科学省の「民間企業の研究活動に関する調査」で、こんな実態が明らかになった。「期待を下回る」は学士で約31%など、企業側は、基礎教育の不十分さや、独創性の不足に頭を痛めている。」とあります。
しかし、良く読んでみると、「「ほぼ期待どおり」は60%前後」とあります。
60%前後が期待どおりならば、あまり大きな問題ではないように思います。
研究者の資質を学歴別に分析した結果、「期待を上回る」は、学士が1.0%、修士課程修了者で1.4%、博士が2.6%、ポストドクター(任期付きの研究職などに就いている博士)が2.2%で、「期待を下回る」は、学士が約31%、修士課程修了者で約26%、博士約15%、ポスドク約8%ということです。
この結果からは、学歴が高いほど期待と現実の差が少ないと言えますね。
私が研究者時代に新人研究員を指導した経験から言えることは、学士と比較すると修士課程修了者・博士課程修了者は、研究の進め方・論文の書き方の基礎はできていたいたように記憶しています。
しかし、その後の研究者としての成長度合いとは、あまり関係がないように思われます。
私が指導した学部卒の新人研究者で、20年経った今、研究リーダーとして第1線でバリバリ仕事をし、優れた研究成果を挙げている人がいます。
一方、博士課程修了者で、その後の研究者としての伸びが今ひとつであったため、研究所から生産部門のスタッフに転身した人もいます。
結局、その人次第、その後のOJT次第ということではないでしょうか。
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しかし、良く読んでみると、「「ほぼ期待どおり」は60%前後」とあります。
60%前後が期待どおりならば、あまり大きな問題ではないように思います。
研究者の資質を学歴別に分析した結果、「期待を上回る」は、学士が1.0%、修士課程修了者で1.4%、博士が2.6%、ポストドクター(任期付きの研究職などに就いている博士)が2.2%で、「期待を下回る」は、学士が約31%、修士課程修了者で約26%、博士約15%、ポスドク約8%ということです。
この結果からは、学歴が高いほど期待と現実の差が少ないと言えますね。
私が研究者時代に新人研究員を指導した経験から言えることは、学士と比較すると修士課程修了者・博士課程修了者は、研究の進め方・論文の書き方の基礎はできていたいたように記憶しています。
しかし、その後の研究者としての成長度合いとは、あまり関係がないように思われます。
私が指導した学部卒の新人研究者で、20年経った今、研究リーダーとして第1線でバリバリ仕事をし、優れた研究成果を挙げている人がいます。
一方、博士課程修了者で、その後の研究者としての伸びが今ひとつであったため、研究所から生産部門のスタッフに転身した人もいます。
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