トヨタ自動車は燃料電池車(FCV)の普及を後押しするために、単独で保有する燃料電池関連の全特許5680件を無償で提供するそうです。
水素と酸素を化学反応させて発電し、モーターで動くFCVは、走行時に温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないため、「究極のエコカー」とも言われています。
それにしても燃料電池関連の全特許が5680件とは驚きですね。
私が勤務していた企業も特許保有件数はかなりの数でしたが、それでも全社保有件数は5000件に満たない数でしたね。
従来、トヨタは保有する特許の使用希望者には原則許可する方針を掲げてきたが、あくまで有償でした。
では今回、FCVで特許をなぜ無料開放するのか。
それは、通常のコンシューマ製品なら、特許の壁を築き他社が追随できないようにして利益を享受するという考え方もあるが、ゼロからのスタートとなるFCVの場合、他社が参入してくれなければ、水素STなどのインフラ整備も進まないという事情があります。
つまり、技術普及目的の特許開放ということです。
トヨタ1社でFCVの普及は進められないのが現実です。
トヨタとしては自社だけが先行する状況は好ましくないので、異例ともいえるオープン戦略をとったのは、独走とそれゆえの孤立ともいえますね。
このトヨタの特許開放戦略。
果たして上手くいきますか。
注目していきたいですね。
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それにしても燃料電池関連の全特許が5680件とは驚きですね。
私が勤務していた企業も特許保有件数はかなりの数でしたが、それでも全社保有件数は5000件に満たない数でしたね。
従来、トヨタは保有する特許の使用希望者には原則許可する方針を掲げてきたが、あくまで有償でした。
では今回、FCVで特許をなぜ無料開放するのか。
それは、通常のコンシューマ製品なら、特許の壁を築き他社が追随できないようにして利益を享受するという考え方もあるが、ゼロからのスタートとなるFCVの場合、他社が参入してくれなければ、水素STなどのインフラ整備も進まないという事情があります。
つまり、技術普及目的の特許開放ということです。
トヨタ1社でFCVの普及は進められないのが現実です。
トヨタとしては自社だけが先行する状況は好ましくないので、異例ともいえるオープン戦略をとったのは、独走とそれゆえの孤立ともいえますね。
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