熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

データから真実を読み解く

2021-05-27 20:40:29 | 
松本健太郎さんが書かれた「データから真実を読み解くスキル」を読みました。

データ分析のお作法を学ぶための本です。

この本には、「喧伝される事実は信用できるのか?」「データ再検証で見えたもう一つの事

実」「公的統計がはらむも問題と危機」「この統計はこのままでいいのか」「データジャーナ

リズムのススメ」について分かりやすく書かれています。

データの裏に潜む真実を見抜くためのスキルが獲得できます。

テレビ局や新聞社のジャーナリストと呼ばれる人達に対する著者の苛立ちが伝わってきますね。

日本経済新聞社元社長の圓城寺次郎氏の「重武装の記者になれ!」という言葉が引用されています。

「ジャーナリストに本当に必要なのは、目の前のことをただ報じることではなく、目の前に起きていることの意味をとらえることだ。その意味を読者に説明すること。そうでなければ、新聞記者は、ただの情報のポーター(運び屋)になり下がってしまう。ジャーナリズムの使命とは、解釈にあるのだ。事実の優れた解釈ができる者が優れたジャーナリストたりうる。」

ある政治家がこう言っていた、とか、大きな声で裏付けのない事を大げさに主張するような似非ジャーナリスト達に蔓延るテレビ番組は見る価値がありませんね。

真のジャーナリストの出現を待ち望んでいます。

ご一読をお勧めします。



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