熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

新人弁理士研修 課題

2007-02-11 18:46:31 | Weblog
新人弁理士研修課題の審査実務対応演習・明細書作成実務演習(化学、機械)を終了しました。これで特許関連課題は終了です。
審査対応実務演習、明細書作成実務演習は、電気・化学・機械ともに、かなり難しい問題でした。実務経験の少ない方は、かなり苦労するでしょうね。
私の経験では、審査対応、明細書作成ともに、自立してある程度できそうだなと感じられるようになるまで、5年程度掛かりました。特許事務所に勤務されている方は、もう少し早くできるようになると思いますが、いずれにしてもかなり長い研修期間が必要です。
弁理士研修の初日に、弁理士試験に合格しても登録しない人がかなりいて、その理由の一つが実務スキル獲得への不安があるという話がありました。私の知り合いの特許事務所の所長さんの話では、弁理士の業務内容を十分に理解しないで受験勉強をして合格した後に、当初考えていた業務内容と現実の業務とのギャップに戸惑い、弁理士の道を諦める人がかなりいるそうです。特に、中小の特許事務所では、実務のOJTを行う余裕がないため、即戦力を期待して採用することが多く、実務経験のない弁理士は、その期待の大きさがプレッシャーとなり、挫折する場合がかなりあるそうです。
企業の知財部門または特許事務所で弁理士業務を経験して、自分に合いそうな業務だと実感してから弁理士試験勉強を開始した方が良いのではと思う今日この頃です。
皆さんはどのようにお考えですか。
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我が家の癒し系

2007-02-10 18:58:28 | Weblog



我が家の癒し系、娘夫婦のペット犬です。ときどき我が家で預かるので、私たち夫婦によくなついています。
ある熟年の女優さんが、テレビのトーク番組で話していましたが、お孫さんよりもペット犬の方が可愛いそうです。その女優さんが帰宅したときに、お孫さんは顔を上げずに手で挨拶するだけですが、ペット犬は尻尾が振り切れんばかりに振って、飛びついてくるのでとても可愛いそうです。
私ももうすぐ2歳になる孫がいます。この孫はとても可愛く、ペット犬と比較はできませんが、女優さんの気持ちもよくわかります。私が帰宅すると、我が家の癒し系は、玄関まで出迎えて最高のお出迎えをしてくれます。
本当に癒されます。
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新年会

2007-02-10 00:35:17 | Weblog
大学院の新年会に参加してきました。ちょっと遅い新年会ですが、久しぶりに会話と料理を楽しんできました。
2002年~2004年まで、働きながら大学院で知的財産権の勉強をしてきました。大学院では、2人の指導教授がそれぞれ7人の大学院生を指導していました。その中で気の合う7人が時々飲み会を楽しんでいます。
今回の新年会の会場は、カレッタ汐留にあるブルガリア料理店「SOFIA」です。ブルガリア料理は初めての体験ですが、とても美味しくいただきました。
ブルガリア名物のヨーグルトをふんだんに使用した料理は、珍しく、新鮮な驚きをもって私の舌を楽しませてくれました。ベストセレクションをしていただいた幹事に大感謝です。
今回の新年会は業務の都合で5人だけでしたが、社会人、博士課程の学生、法科大学院生とバラエテイに飛んでいました。会話の内容もバラエテイに飛んでおり、大学院の裏話、会社の裏事情等、普段は聞けない話に大いに盛り上がりました。
次回の飲み会を楽しみにしています。おやすみなさい。
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新人弁理士研修 課題

2007-02-08 23:14:07 | Weblog
明細書作成「電気」の課題を作成し、提出しました。
特許請求の範囲の作成が設問ですが、どの程度まで上位概念クレームを作成するかが不明なため、とりあえず最大限の上位概念クレームを作成しました。実務では、実施形態の追加が必要ですが、そこまでは要求されていないようです。
クレームは、装置クレーム・方法クレーム・プログラムクレームと装置クレームの従属クレーム(進歩性対応)の4クレームを作成しました。
実務上は、サーバークレーム、クライアント・サーバーシステムクレームの作成が必要ですが、そこまでは踏み込みませんでした。
疑問点を記載してもよいとのことでしたので、
①上位概念クレームを作成した場合、実施形態をどの程度記載すればよいのか、
②クライアント・サーバーシステムで、第三者がサーバーを国外に設置して特許発明を実施する場合を想定して、どのようなクレームを作成すべきか、
の実務上の疑問点を記載しました。
参考になる回答が得られると思いますので大変楽しみです。
それにしてもこの研修課題は、実務経験が少ない人には酷ですね。
明日は、化学と機械の課題に挑戦します。
化学はかなり難しそうです。
ガンバロー。
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e-learning 続き

2007-02-06 20:29:50 | Weblog
e-learningを始めようと弁理士会のHPへログインしたところ、受講申し込み状況画面が表示されず、e-learningが開始できないことは以前ブログに記載しました。
あれから5日経過しましたが、何の連絡もありません。そろそろe-learningを開始しないと納期に間に合わなくなるので、弁理士会に再度連絡しました。今度は、先日と違う方が電話に出られ、状況説明をしたところ、緊急的な措置を教えて頂き、無事e-learningを開始することができました。
最初の科目は、「登録手続き」です。弁理士短答試験に少し出題される程度で、真剣に勉強してこなかった科目です。しかし、非常に大事な手続きで、弁理士としては完全に理解しなければいけないものです。
e-learningは時間が限られているため、概要を理解する程度でしたが、重要なポイントは理解できたと思います。あとは、登録手続きの参考書で勉強することにします。
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弁理士受験勉強 3回目

2007-02-05 22:57:47 | Weblog
口述試験の勉強法について書いてみます。
近年、口述試験が難しくなってきて、平成18年は約10%の人が涙を飲みました。従来、言われてきた「落とすための試験ではない」が、若干怪しくなってきたようです。
口述試験は、受験者の答えがあやふやで、理解していないのではないかと試験委員が考えた場合、更に質問をできることが論文試験と大きく異なる点です。すなわち、論文試験の場合、受験者が理解して書いているのかどうかは採点者には解らず、形式的に採点せざるを得ません。したがって、ある程度パターン化した答案が好まれることになり、受験機関のレジメが大いに利用されるわけです。
このような口述試験の特性を考慮すると、試験委員の質問に対する回答は、できるだけ正確、かつ簡潔に(試験委員に疑問をもたせないように簡潔に)することが重要になってきます。
私の口述試験の勉強方法は、①法令集の重要条文の読み込み、②基本レジメの読み込み(要件・効果・理由付けの確認)、③過去問を声をだして回答する、④受験機関の口述練習会に参加する、ことでした。
①から④すべて重要ですが、口述試験の特性を考えると、④は特に重要です。私は、人前で話すことに慣れておりますので、口述試験であがることはないと思っていましたが、Wの口述練習会であがっている自分に驚きました。口述練習会は、Wと私ゼミの2回参加しましたが、これが本番で落ち着いて回答できた理由だと考えています。
口述試験の勉強を効果的に行うことができる参考書として推薦できるのが、GSNが出版している「口述対策用 一問一答集」です。この本は、各条文毎に、重要事項を一問一答式に記載してあり、効率的に勉強できる内容となっています。
口述試験直前1週間は、この本1冊を回していました。
それから、重要なことがもう一つ、口述試験問題の情報収集の関係上、試験日が終わりの日になるようにした方が有利です(なかなか難しいが)。
私は、口述試験最終日の午前中が試験日でしたので、それまでに出題された問題がネットで収集できたので、ある程度試験問題を予測することができました。
口述試験は、決して楽な試験ではないことを肝に銘じて、最後の力を結集して欲しいものです。
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弁理士受験勉強 2回目

2007-02-04 18:40:04 | Weblog
論文試験勉強について書いてみたいと思います。
私が最も苦労したのは論文試験です。短答試験は比較的得意にしており、合格基準点を10点近く上回って合格していましたが、論文試験は対照的に不得意でした。特許は何とか○を取ることができましたが、意匠、商標は、AまたはBで、3科目総合しても平均点60点には及びませんでした。
この原因は、自分でも分かっていたのですが、要するに問題とは離れて自分の書きたいことを書いていたのです。論文答練の添削では、「知識は十分にあるのですが、論点の記載が厚すぎて、その他の部分が薄くなり、全体として流れの悪い答案になっています。」と指摘されることが多く、他の受験生の書く答案と少し異色の答案だったようです。
そこで、合格した年は、論点への指摘を少し抑え、問題文の文章に沿って、問題文の表現をそのまま用いるようにしました。結果として、それが良かったようです。
具体的な勉強方法は、皆さんとそれほど相違はないと思いますが、年内は、改正法の勉強と受験期間の論文テキスト(Lのアドバンステキストを使用しました)の熟読をして、1月から3月末まで受験機関の答案練習会に参加しました(当初はWでしたが、合格した年はLでした)。
短答試験終了後から再びアドバンステキストを熟読して論文の勘を取り戻し、その後、事例演習(法学書院の論文事例問題集を使用)を集中的に行いました。これは、題意把握と論文書き込み力を向上させることが目的でした。この事例演習により論文合格に一歩近づいた言えます。
論文本試験直前は、論文公開模試を受け、重要基本レジメと最高裁判決文の読み込みを行いました。最高裁判決文は、大学院の授業で嫌というほど勉強しましたので、判決文をざーとみれば理解できるため、それほど時間をとられることがなく、重要基本レジメの熟読に時間を割くことができました。この重要基本レジメの熟読も論文合格の要因の一つだと思います。
結局、基本が大事だということですね。
論文試験勉強をして分かったことは、短期合格を意識するあまり、短期合格のノウハウをそのまま取り入れて勉強することは、結局合格が遅れてしまうということです。
私は、短期合格を意識していなかったので、上記のような勉強方法は採用していませんでしたが、受験仲間の何人かは、受験機関の短期合格ノウハウに関する講座を受け、それを実施していましたが、いまだに合格していません。
彼らと一緒に勉強して気になっていたのは、短期合格者の勉強方法は、その人個人に会った勉強方法で、他の人に展開できるほど一般化された方法ではないということです。
このような方法を実施して不合格が続くと、実力がそれほど上がらずに、テクニックに走ることになり、結局合格が長引くことになるからです。
論文合格に王道なし、基本的な勉強を地道に行うことが、合格への早道ということです。
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弁理士受験勉強 1回目

2007-02-03 22:40:14 | Weblog
弁理士受験勉強について何回かに分けて書いてみたいと思います。
私は、企業の知財部門に所属し、年齢も50代後半から本格的に勉強を開始しましたので、短期合格を目標とせず、仕事と両立する勉強方法を採用していました。

1回目は短答試験の勉強方法について書いてみます。
短答試験の勉強は、論文答練の第3クール終了(3月末)から開始していました。
最初に法令集で条文の読み込みを行い、次に、受験機関の短答試験テキスト(Lの短答アドバンステキストを使用しました)を熟読しました。それから、短答過去問(範囲別)を解き、重要な点、間違いやすい点等を四法対照条文集(PATECの条文集を使用しました)に書き込みました。
短答試験本番の2週間前から、試験本番へのペースをつかむために、公開模試を受けました。つまり、2週間前の日曜日と1週間前の日曜日に公開模試を受けていました。
公開模試、過去問等で間違えやすい問題は、問題と回答をコピーして、B5サイズの白紙の表と裏に貼り付け、受験直前に確認できる資料(重要問題)としました。
また、PCT、パリ条約等で覚えにくい条文は、表または図に整理して覚えやすいようにしました(重要図表)。
受験1週間前からは、四法対照条文集、重要問題、重要図表を繰り返し熟読するようにしました。
この方法で、短答試験は、45点から50点をコンスタントに取れるようになりました。
今、振り返って考えてみると、条文の読み込みを繰り返して行ったことが実力向上の要因だと思います。この条文読み込みは、弁理士試験合格後の業務遂行にも大いに役立っています。
短答試験合格の鍵は、条文読み込みにあると言えます。

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e-learning

2007-02-02 23:46:28 | Weblog
新人研修のe-learningを受けようとして、e-learning学習手順書に従って準備を開始しました。
先ず、e-learning動作環境の確認と事前準備です。動作環境は問題なし、手順に従ってソフトをインストール、ここまでは順調に進みました。
次に、弁理士会のHPの「eーラーニング統合システム」をクリックして学習管理サーバーにアクセスすると、ログイン画面が表示され、ユーザーIDとパスワードの入力要求がされます。学習手順書には、「ユーザーIDとパスワードは、日本弁理士会よりすでに送られていると書いてありますが、いくら探しても見当たりません。
そこで、弁理士会に電話して、再発行(発行されていないのに再発行は変ですが)してもらいました。2日後に、「ユーザーIDとパスワード」が送られてきました。
ログイン画面から、「ユーザーIDとパスワード」を入力するとトップページ画面が表示されました。次に、受講状況一覧(図では、申し込み状況一覧になっている)をクリックすると、受講状況一覧が表示されるとありますが、何も表示されません。
何度試しても全く表示されません。弁理士会ヘルプデスクに電話したところ、同じ状態の受講者がかなりいるので、原因を調査中とのこと。
あと何日まてばいいのか、先が思いやられます。
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