熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

弁理士会員研修

2007-04-18 19:52:34 | Weblog
弁理士会主催の会員研修に参加してきました。「優先権制度に関する最近の判決事例とその利用方法ー人工乳首事件の影響ー」についての研修でした。優先権の有効性を判断する際に問題となる「発明の同一性」の解釈についての判決事項です。
この裁判例は、弁理士として実務を行う際に理解しておかなければならないものです。国内優先権、パリ条約優先権の何れの場合にも問題となるもので、特に、第一国又は先の出願に、実施例を追加して第二国出願又は後の出願をした場合の発明の同一性が問題となります。つまり、クレームを変更せずに、実施例を追加した場合の発明の同一性の問題です。この例は、実務でよくあるケースで、私も発明の同一性について慎重に判断していました。
この判決で審査基準が改正されました。裁判例の分析は、弁理士にとって必須ですね。
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銃規制

2007-04-17 21:29:21 | Weblog
バージニア工科大学で銃乱射事件があり、多数の学生が死傷しました。米国で銃乱射事件があると銃規制が話題になります。
7年程前にコミュ二テイセンターで英会話クラブを主宰していたとき、米軍基地の軍関係者、キリスト教宣教師達と「銃規制の是非」について討論する機会がありました。最初に、私が銃規制賛成の意見を述べ、日本人の一人が反対の意見を述べました。その理由は、銃規制をした方が安全か、しない方が安全かで、それ以外の理由は出てきませんでした。しばらくして、軍関係者、キリスト教宣教師が議論に加わりましたが、銃規制賛成・反対の理由が、単にどっちが安全かではなく、銃規制をすることが自由の規制になるか否かでした。すなわち、法律で銃規制がされると、政府によって国民の自由が規制されることになり、これが銃規制反対の理由とのことでした。
この米国人の反対理由には、正直言ってビックリしました。銃規制反対の理由が、「国民の自由を守る」ことであり、それが「最も重要であると考えている」と説明していました。米国人の自由に対する考え方の一端を見たような気がしました。
何れにしても、このような銃による犯罪が無くなることを願っています。
今、長崎市長が銃で襲撃されたという臨時ニュースがテレビで流れています。襲撃の理由は分かりませんが、核廃絶を主張している市長に反対する暴力団関係者が犯人らしいとの続報が入りました。言論の自由を暴力で弾圧することは許されません。
市長が一日も早く回復されることと、真相が究明されることを願っています。
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創作和食料理

2007-04-16 18:35:50 | Weblog
創作和食のお店「天青」で、妻と昼食をしてきました。
このお店は、料理が美味しいだけでなく、従業員のサービス、お店の雰囲気、庭の景観等、なかなかの優れものです。
今回は、このお店を紹介します。
http://r.gnavi.co.jp/g246301/

駐車場から庭に入ると、異次元の空間に迷い込んだ気持ちになります。



先ず、前菜です。


次に、副菜。


そして、籠膳と御飯膳。



最後に、デザート。この他にコーヒーがつきます。


昨日が「梅の花」、今日は「天青」で食事。体重が増える一方です。今年の目標の一つ「ダイエット」を達成するのが難しくなってきました。
今日の夕食から、ダイエット食に切り替えます。
そうそう来月中旬は、人間ドックです。「肥りすぎです」と言われないように、腹八分目、いや六分目でいきますか。我慢できるかな~。
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クラス会

2007-04-15 20:07:17 | Weblog


中学のクラス会に出席してきました。会場は、御徒町のお豆腐懐石料理店「梅の花」です。

http://www.umenohana.co.jp/body2.html

中学のクラス会は、4年程前に中学校卒業後40年振り(中学卒業5年後にクラス会を開いていますので、正確には35年振り)に開催し、その後頻繁に開催しています。最初のクラス会の席で幹事が、「これから年に1回程度開催しましょう」と提案し、皆な賛成しました。それから年4回開催しています。熱心な幹事です。
私を含めてクラス会が好きな連中10人~15人が毎回出席しています。
毎年、春・秋は豆腐懐石料理「梅の花」、夏は隅田川の屋形船、冬は鶯谷の「おすし屋さん」か新宿の「中華料理店」で開催しています。
今回のクラス会は、幹事の話によると次回以降のクラス会の日程・場所を決めるための話し合いだそうで、出席者も6名と少人数でした。
次回は、9月上旬に隅田川の屋形船、11月上旬に新宿の「中華料理店」、これって毎回おなじ場所では、何のために集まったの?
幹事は、皆と会って話がしたいとのことでした。3時間、いろいろな話が飛び出して、大いに盛り上がったクラス会でした。この調子だと、今年は何回開催するのか、お財布と相談して参加します。
写真は、「梅の花」の本日の料理「梅の花膳」のお品書きと箸袋です。
大変美味しい料理なので、皆さん一度お出かけしては如何ですか。
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研修制度

2007-04-13 22:59:26 | Weblog
日野原重明先生の「あるがまま行く」を読んでいたら、「医師になる前に必要な研修制度」の記載が目に留まりました。現在の日本で医師になるまでの段階は、大学の医学部を卒業後、医師国家試験を受け、その合格者が医師免許を受けます。多くの人は、国家試験合格後、約2年間は研修医として勉強しながら働きます。それは医学部時代の教育では、独立して医療を行えるほど訓練されていないからです。日野原先生が、研修制度を唱えたのは、「筆記試験に合格しただけの者に開業を許すのは、人道上許されないと思ったため」だそうです。医療ミスにより患者は生命を脅かされることになるので、このような事態を防ぐ必要があります。研修制度は必要です。
司法試験合格者も最高裁判所が行う司法修習を受けなければいけません。司法修習期間は、1年6ヶ月(旧司法試験合格者)と1年(新司法試験合格者)で、この期間終了後に、判事補、検察官、弁護士となる資格を取得します。修習中は法曹資格はありません。司法修習制度も医師研修制度と同じく、「筆記試験に合格しただけで、裁判官、検察官、弁護士になることを許すのは、裁判を受ける者の不利益が大きく、人道上許されない」からだと思います。
弁理士法の改正で、実務修習制度が導入されました。弁理士試験合格者は、弁理士登録をする前に、実際の出願書類の作成等の実務能力を担保するための実務修習を受けなければいけません。弁理士の実務修習期間は、司法修習のような長期間ではないため、どの程度実務スキルが向上するかは疑問ですが、一歩前進したことは事実です。
弁理士法で規定するまでもなく、弁理士個人が一定の実務能力を獲得するまでは開業しないという、規範を持つことが必要なのではないでしょうか。
国家から特権を付与された者の当然の義務であると思うのですが。
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特許教育

2007-04-12 23:21:57 | Weblog
セミナーの講師の依頼を引き受けた翌日に、関連会社の特許推進委員から特許教育の講師の依頼がありました。依頼された特許教育の目的は、その会社のソフトウエア開発部門の特許出願活動が低調なため、発明の特定と発明提案書の作成について、事例演習を中心にした教育をしてほしいとのことです。
発明の特定は、かなり難しく、知財担当者でもそう簡単に出来るものではありません。それでも依頼されたからには、何とか効果のある教育をしなければいけません。幸いなことに、「特許出願演習コース・発明提案書の書き方」の改正作業が終了し、ハードウエア発明、ソフトウエア発明、化学発明についての事例が使用できますので、対象部門の実情に合わせた修正をすれば、何とかなりそうです。
6月中旬に開催予定ですので、2ヶ月準備期間があります。
外部セミナーの準備と重なりますが、効率的に準備作業を進めていけば何とかなるでしょう。結構楽天的な性格なので、成功した姿しか思い浮かびません。
明日から早速準備にかかります。
お休みなさい。
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セミナー

2007-04-11 22:26:00 | Weblog
セミナーの講師をすることになりました。このセミナーでは、過去に2回講師をしています。そのときのテーマは、「技術者・知財担当者に対する特許教育」でした。今回のテーマは、「知財担当者のコンピテンシーマネージメント(専門能力育成)」です。
企業で3年間知財担当者専門教育の講師をしていますので、その経験を基に具体的な教育内容を説明する予定です。セミナーは、7月中旬開催なので3ヶ月の準備期間があり、かなり具体的な話が出来そうです。
最近の知財教育は、知財戦略等の華やかなテーマが主流ですが、私は、知財担当者のコアコンピテンシー(必須専門能力)を発明の特定・明細書作成・拒絶理由対応(特に進歩性判断)・技術的範囲の解釈・無効化資料調査に特定して、そのスキル向上教育を具体的に説明する予定です。これらのコアコンピテンシーが低いと、知財戦略を云々しても意味がないと思います。個人的には、上記コアコンピテンシーの教育に、もう少しスッポトライトを当てても良いのではと思うのですが。皆さんはどのようにお考えでしょうか。
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8月6日の対局

2007-04-10 20:59:05 | Weblog
日経新聞のコラム「あすへの話題」に、小川誠子 棋士が「8月6日の対局」について書いていました。
8月6日は、広島に原爆が投下された日です。この日に広島で、囲碁の第三期本因坊戦の第二局が行われていました。橋本宇太郎本因坊に岩本七段が挑戦した本因坊戦です。
朝8時15分その瞬間を迎えました。「対局室の窓ガラスが粉々になり、障子と襖が倒れ、ひどい爆風で碁盤の上にうつ伏してしまった」そうです。驚くのはその後、荒れた部屋を片付け、「何がなんだか判らないが、とにかくこの打ち掛けの碁だけはすませましょう」と午後から対局を再開し打ち終えたそうです。
このときの両者の心境は私には計り知れません。最後まで仕事を全うしようという気持ちが強かったのか、それとも他の理由があったのか、何れにしても尋常ではありません。皆さんはどのような感想をもたれるのでしょうか。
このコラムの最後に、岩本七段の言葉が紹介されていました。
「人生は五持つがあれば幸せ。一つ、健康をたもつ。目的、友人、趣味、そしてお金を持つ、少々ね」この言葉は共感できます。
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新人弁理士研修 

2007-04-09 23:06:35 | Weblog
新人弁理士研修の課題の添削結果が郵送されてきました。
研修の際に添削して返却されたのは2~3科目と少なかったので、全ての科目について添削して返却してほしいと、ブログに書きましたが、後日郵送されてくるとは思いませんでした。全ての科目ではありませんが、80%程度は添削・返却されています。お忙しいところ、添削していただいた講師の方々に感謝・感謝です。
添削結果の基準は不明ですが、評価A、概ね良くできています、大変良くできています、との評価が記載されていましたので、新人としては合格点というところでしょうか。企業で特許教育の講師をしていますので、正直のところホットしています。
このような課題を10~20程度行えば、ある程度力がつくのではないかと思いますが、講師の方の負担が大きくなるので、現実的には困難ですね。企業又は特許事務所で先輩・上司からOJTを実施してもらうことになるのでしょうが、良い先輩・上司に恵まれること、OJTを実施する余裕のある勤務先であることが条件です。この条件を満たす企業・特許事務所は、それほど多くはないと思われますので、これから就職する人は、慎重に調査した方が良いですね。
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我が家のプロ

2007-04-08 19:14:46 | Weblog
知財のプロを目指す私ですが、我が家にもプロがいます。それは妻です。スーパーへの買い物には一緒に行くことが多いのですが、私は買い物用のカートを引いて妻の後ろからついて行きます。そのときの買い物は、見事です。一週間分の料理の予定を考えて、食品の値段、量、賞味期限、我が家の冷蔵庫の容量、他のスーパーの商品の値段等を考えながら購入する食品をカゴの中に入れていきます。とても真似できません。その他にも、家計のやり繰り、子育て、料理(これはプロ級)等見事なものです。このスキルを資格に例えると、ファイナンシャルプランナー、保育士、調理師等ですね(チョットほめ過ぎですかね)。
世間的にはあまり目立ちませんが、隠れたプロがいます。20年前に製紙工場を見学したときに、紙試験担当者の方とお話ししましたが、この方は紙の厚さ80μmを±2μmの精度で手触りで判断するそうです。実際にその妙技を拝見しましたが、見事の一言です。それから、紙表面の不純物を目視で判断する方の妙技も見事でした。この方は、A0サイズの紙500枚程度の紙表面の不純物を30秒程度で検査します。私は、不純物がある紙の表面を10分かかって見てもその存在を見つけることはできませんでした。熟練の技に感動しました。
この方達以外にも、多くのプロがいます。「ポンパドール」というパン屋さんのレジ係の女性。この方は、お客さんの買ったパンの値段を打ち込みながらパンを袋に一つづつ詰めていきますが、驚くのはそのスピードです。他のレジの方の2倍の速さで仕事をしていきます。この方のレジの前は、いつも大勢の人が並びます。私もその列に並んで、その方の技の見事さに見とれていました。
それから、もう一人。京都駅前食堂「力餅」の店員のお姉さん。この人は、注文のメモを取っているようには見えないのですが、混雑しているときでも正確に会計していきます。2度程食事して、良く観察していたのですが、メモはとっていませんでした。ものすごい記憶の持ち主です。
最近、この方達の技は機械に取って代わられ、本当のプロの技を見る機会が少なくなってきたのは寂しい限りです。
結構身近なところに本当のプロがいます。これからどのようなプロと遭遇するのか、楽しみです。
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